P29 ぼくたち・わたしたちの学校紹介 第6回:袋井中学校 〜教育目標は、「夢を追い続ける生徒」〜 【『キャリア教育』で自分らしさを発見】  『キャリア教育』は、職業についての基礎的な知識と技能、勤労を重んずる態度と個性に応じて将来の進路選択する能力を養うことなどを目的として行われるもので、本校では、平成19年度から2年生を対象に「キャリア・スタート・ウイーク IN 袋井中」を実施しています。  キャリア教育の一環として職業体験学習に取り組む中学校の多くは実習期間が3日間程度ですが、本校では、仕事の本質に触れ、働くことの意義や働く楽しさ・厳しさを体感できるよう、5日間の実習を行っています。  実習を終えた生徒たちからは、「職場でのコミュニケーションが大切」、「接客時のあいさつでお店の印象が決まる」など、実体験に基づく社会人としての大切な態度に気付いた感想が聞かれ、わずか5日間ではありますが成長の跡が感じられます。  こうした取り組みが評価され、平成25年2月には文部科学大臣から表彰を受けています。 【地域の支えによる生きた教育】  キャリア教育の職業体験学習を実現するには、受け入れ先の確保が重要です。幸いにも本校の学区内には多くの事業所が存在し、この取り組みに賛同いただいていることから、本年度も11月に100を超える事業所の協力を得て実習が行われます。  工場や飲食店、大規模商店、福祉施設など職種は様々ですが、各事業所の皆さんの丁寧なご指導や温かな励ましの声に支えられ、生徒たちは教科書では学ぶことができない生きた知識や技能を身に付けることができています。  全国的に地域コミュニティの希薄化が問題となっていますが、地域の支えによりキャリア教育が行えることは本校の誇りであり、皆さんの期待に応えられるよう『心ゆたかな人づくり』に取り組みたいと思います。 学校概要 校訓 「自主・協同」 生徒数 728人(平成26年8月1日現在) 問 袋井中学校 TEL42-4155 市民編集員のふくろいまちなか探訪 No.5 小笠山山麓の自然の中で深呼吸 デンマーク牧場 〜笠原地区〜 デンマーク牧場は、1964年にキリスト教の伝道団体が始め、最初に来日したのがデンマーク生まれのハリー・トムセン宣教師だったことから、トムセン牧場とも呼ばれていたそうです。緑の中でのどかに草をはむ牛たちを眺めていると、時間がたつのを忘れてしまいそうです。 牧場の売店「グリーングラス」では土・日曜日、祝日にソフトクリームやドーナツなどを販売しています(12月〜3月は休業)。 日本福音ルーテル新霊山教会は、デンマーク牧場の中にあります。坂道を上ったところにある教会では、1969年に礼拝が始まりました。お寺のようなつくりで、どこか不思議なたたずまいです。 豊かな自然を満喫できる場所が、こんな身近にあったことに驚きました。教会の建物は一見の価値ありだと思いますよ。(小)