P32 原田市長の散歩道 「俳優・西村雅彦さん」  先月のある日曜日に、映画「超高速!参勤交代」を見に行った。  テレビドラマ「ハンチョウ〜神南署安積班〜」の刑事役でも活躍している佐々木蔵之介さんが弱小貧乏藩の藩主を演じ、脇を固める家老を演技力に定評のある西村雅彦さんが演じて作品を面白く仕立てていた。  ストーリーは、八代将軍・徳川吉宗の時代。磐城国の小藩・湯長谷藩取り潰しをたくらむ老中から、帰国を果たしたばかりの藩主が「5日以内に再び参勤交代せよ(江戸に出仕せよ)」と命じられるところから始まる。  通常なら8日間かかる道程を半分の日数で江戸へ向かうために、少人数で山中を駆け抜けたり、変装して街道を走ったりするなど様々な工夫と苦労を経て、文字通り「超高速」で定められた刻限までに江戸城へ到着し、めでたしめでたしとなる。  突然降りかかった非常事態だったが、普段から家臣が武芸の鍛錬を怠ることなくこなし、工夫案を出す家老がいて、藩主が民・百姓を大切にし誰とでも親しくしていたことにより、藩が1つにまとまって困難を克服できた。  時代背景こそ異なるが、大規模地震の発生が予想される今日においても、日々の備えということでは相通じるものがあると思う。  家老を演じた西村さんとは、防災交流都市協定を締結している宮城県岩沼市の知人の紹介で4月に東京でお会いした。  田村正和さんと共演した「古畑任三郎」での巡査役や、「王様のレストラン」での支配人役など、少しとぼけた役作りが印象的だが、明朗闊達で気さくな人柄に加えて、花火や野菜づくりが好きと聞いて話が弾み、すっかり親しくなった。  舞台で鍛えているだけに姿勢が良く、食事中でも背筋がスラっと伸びていて、私も合わせて前かがみの姿勢を正した。  「ふくろい遠州の花火」のこともよく御存じで、8月9日には何をおいても袋井へお越しくださることとなった。さらに来年6月には、西村さんも参加する劇団が市内で公演することも決まった。  こうしたことが契機となって、これから袋井市民と西村さんとの交流が深まることや、市民の間に演劇ファンが一層増えて文化の香りが強い袋井市になることを望んでいる。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 カボチャの青椒牛肉絲 ●材料(2人分) 豚肩ロース肉 120g カボチャ 160g(1/8個) インゲン 6本程度 ごま油 大さじ2 塩・こしょう 少々 A  酒・片栗粉 各小さじ1弱  砂糖・塩・こしょう 少々 B  オイスターソース・酒 各大さじ3/4  しょう油 小さじ3/4 ●作り方 @豚肩ロース肉は、1cmくらいの細切りにしてAで下味をつけておく(5〜6分)。 Aカボチャは種を取り、1cmくらいのくし形に切る。 Bインゲンはサッと色よくゆでて食べやすく切る。 Cフライパンにごま油を熱して、カボチャを揚げ焼きにする。 Dカボチャを取り出し、余分な油を拭き取り、豚肩ロース肉をいためる。 Eインゲンとカボチャを加え、Bをからめ、塩・こしょうで味を調える。 ●栄養価(1人分) エネルギー…391kcal / たんぱく質…12.9g / 脂質…26.8g / カルシウム…28g / 鉄…1.1mg / ビタミンC…37mg / 食物繊維…3.3g / 塩分相当量…2.0g ●食推協からのコメント カボチャを揚げ焼きにしているので、ホクホクしておいしいです。 表紙のことば  7月9日・10日、法多山尊永寺で「万灯祭・厄除けほおずき市」が行われました(10日は台風接近に伴い、一部催しのみ開催)。  今年はあいにくの天候となりましたが、本堂や石段に設置された灯ろうには雨よけの屋根が取り付けられ、幻想的な明かりがぬれた石畳にも映り込みました。  参拝に訪れた方たちは、晴天時の万灯祭とは一味違った雰囲気を楽しんでいました。 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。 ■市民の動き(平成26年7月1日現在) ▽人口…87,058人(+42人) ▽世帯…32,010世帯(+44世帯)