大規模災害が発生した場合、その被害を最小限にとどめ、その後の市民の健康回復や生活再建のためには、市保健師・栄養士、応援保健師等による健康支援活動を行う必要があります。
災害時に迅速かつ効果的に健康支援活動を行うため、平常時からの保健活動の準備や健康支援体制をまとめた「袋井市災害時健康支援マニュアル」を作成しました。
災害時健康支援マニュアルの主な対応等
1 大規模災害発生後から時間経過に応じて起こり得る被災者の様々な健康問題に対応するため、中長期的な健康支援活動を継続的に行います。
2 災害時の健康支援活動を迅速かつ効果的に行うため、平時からの保健活動の準備や支援活動の体制づくり等の対応を図ります。
3 健康支援活動は、避難所だけの活動にとどまらず、在宅被災者や仮設住宅の住民への支援も行います。
4 乳幼児から高齢者、体に障がいをお持ちの方や日本語が理解できない方など、対象者に応じた健康支援活動を行います。
5 オーバーワークになりがちな支援者(応援保健師等(市保健師・栄養士を含む。))へのストレス対策(セルフケア)等の積極的な実施による支援者自身の健康管理を行います。
マニュアルの概要
1 発災前(平時)の準備
平常時から関係機関や住民等との連携体制を整え、住民へ災害時への対応や準備について健康教育を行います。また、健康支援に必要な書類の様式や物品等の整備を行います。
2 健康支援活動の体制
災害発生時には、指揮命令系統の確立を行い、フェーズごとに救護衛生班・健康支援拠点が、それぞれの役割分担に沿って健康支援活動を実施します。
3 応援保健師等受入のための体制整備
組織及び命令系統と災害時の役割を明確化し、情報伝達及び管理等の体制を確立します。また、避難所や避難者状況を把握し、応援保健師等の派遣を依頼します。
4 応援受入及び健康支援活動の流れ
健康支援拠点、袋井市災害対策本部、静岡県、厚生労働省間の健康支援等の情報提供及び派遣要請の流れを図式化しました。また、応援要請に必要な情報や発災直後の応援要請人数の算定について記載しました。
5 健康支援活動の内容
災害時、フェーズごとに変化する医療・健康ニーズに対応するため、目的を明確にするとともに、CSCAを確立したうえで支援活動に従事します。
(1)避難場所別の健康支援活動
1.避難所、2.自宅滞在・車中泊、3.仮設住宅のそれぞれの避難場所の被災者の生活を把握し、予想される問題や当面の解決方法等を検討します。また、被災による個人や家族の健康レベル低下をできるだけ防ぐための支援を行います。
(2)対象者に応じた健康支援
災害時、自らを守るための行動が困難な者への支援が重要になるため、乳幼児から高齢者、障害のある者、外国人など、それぞれの対象者に応じ、フェーズごとに沿った具体的支援を行います。
6 支援者の健康管理(応援保健師等(市保健師・栄養士含む))
災害時には、支援者がオーバーワークになりがちであることから、こころの疲労度セルフチェックやストレス対策(セルフケア)を行い、健康管理に努めます。
詳細は、次のマニュアルをご確認ください。
袋井市災害時健康支援マニュアル【本編】(PDF:3.1MB)
袋井市災害時健康支援マニュアル【様式集】(PDF:9.5MB)
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