静岡県が実施する海岸防災林造成事業と袋井市が実施する盛土が連携して防潮堤を整備しています。
今までの防潮堤はラクダのこぶのような形の二つの堤(一線堤、二線堤)となっていましたが、くぼみ部分の松(松枯れ)を伐採した上で行っています。袋井市では今までの防潮堤のくぼみ部分を埋めて標高10メートルまで盛土をし、静岡県がその上に盛土をして12メートルとし、防風工や植栽工をしています。平成30年度までに約3.95キロメートルが完成しました。
袋井市では平成26年度からおおむね15年間をかけて浅羽海岸に盛り土を行います。
平成26年度施工
施工延長 L=43メートル
平成27年度施工
施工延長 L=90メートル
平成28年度施工
施工延長 L=1,035メートル
平成29年度施工
施工延長 L=2,332メートル
平成30年度施工
施工延長 L=451メートル
※ 平成28年2月~平成30年8月
豊沢工業団地開発事業と連携して実施。開発発生土を利用して、防潮堤の造成が大幅に進みました。
豊沢工業団地整備事業、防潮堤整備事業パンフレット(PDF:5.1MB)
平成31年3月 袋井市 湊~西同笠
平成31年1月 袋井市 大野~中新田
地元の皆さんが湊地区で植樹をしました
(平成31年2月)
地元の皆さんが大野地区で植樹をしました
(平成31年2月)
平成29年4月末撮影 袋井市大野地区・湊地区
防潮堤整備やそれに伴う休憩施設(ベンチ等)の整備など、防潮堤整備に関連して取り組む事業を総称して「袋井幸浦の丘プロジェクト」と呼んでいます。
「幸浦」とは浅羽南地区の古称であり、浅羽南地区では幸浦という名前を使ったイベント等を行っています。
また、「浦」には「海辺、浜」という意味があり、海からの災いを防ぎ、幸せな袋井市を未来に残すという思いも込めています。
明治政府が成立し、徳川家は70万石の静岡藩新領主となりました。徳川家の家臣たちは自立のため開墾事業等を進め、一部は静岡藩製塩局の事業で塩作りをすることになりました。製塩頭取は駿河出発の時、元徳川藩庁大参事(今の知事)から次の和歌を餞に贈られました。
「武士(もののふ)の 競(あら)う網引きの 海幸(うみさち)に 幸の浦々 末(すえ)榮ゆらし」
この歌から製塩頭取が海浜を幸の浦と名付けたと言われています。
防潮堤整備のため、工事期間中は多くの土を運搬しています。
頻繁にダンプカーが走行するため、道路沿線地域にお住まいの方や周辺道路をご利用の方にはご迷惑をおかけしておりますが、海岸地域の皆様の生命と財産を守るための工事にご理解とご協力をいただきますようお願いします。
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