袋井市議会だより No.60 平成29年5月1日 CONTENTS 2月定例会の概要…2 市政に対する一般質問…4 常任委員会レポート・特別委員会報告…10 市の自慢 4基の命山 大規模地震による津波から生命を守るため、沿岸部に津波一時避難場所となる「命山」の整備を進めてきました。平成25年12月に「湊命山」(湊東地区)、平成28年3月に「きぼうの丘」(中新田地区)、平成29年2月に「江川の丘」(湊西地区)、平成29年3月に「寄木(よりき)の丘」(東同笠・大野地区)が完成し、4基の整備が完了しました。 ハーバルインデックス ワークショップ 2月定例会 市長提出議案はいずれも可決  市議会は、2月定例会を2月21日から3月21日までの29日間の会期で開催しました。  今定例会では、市長から提出された平成29年度一般会計・特別会計・企業会計予算をはじめ、平成28年度一般会計補正予算、特別会計補正予算、 袋井市使用済物品等の放置防止に関する条例の制定など42議案と2件の報告が上程され、採決の結果、いずれも原案のとおり可決・承認しました。  また、市政に対する一般質問では、11人の議員が市長・教育長の見解をただしました。 ◎議決した主な議案 平成29年度一般会計予算   平成29年度の予算額は、328億4000万円で、28年度当初予算と比較すると0.2%の増額となります。 〈主な新規事業〉 ●待機児童対策事業…3億7128万円 笠原こども園、めいわ月見保育園ほか3保育施設の開園 ●放課後児童クラブ施設整備事業…7180万円 袋井西小学校区の用地取得及び実施設計、袋井東小学校区の実施設計 ●まちの多言語案内表示看板整備事業…1444万円 新東名森町パーキングから可睡齋、油山寺への誘導標識の設置 ●健康経営支援事業…1408万円 健康マイレージのスマートフォンアプリの開発 〈主要な事業〉 ●総合体育館整備事業…8億4231万円 PFI事業サービス購入料ほか業務委託料、周辺道路整備工事費、建設用地・道路用地購入費 ●教育施設整備事業…7億8167万円 袋井北小学校の校舎増築、周南中学校の既存技術棟解体、特別教室棟建築、既存校舎改修 ●袋井幸浦の丘プロジェクト…4億9364万円 豊沢工業団地整備事業の開発発生土を活用した浅羽海岸全域の防潮堤整備 ●袋井消防庁舎・袋井市防災センター整備事業…2億1190万円 国本地内に建設する施設の造成工事、上下水道敷設工事 ●袋井駅南地区まちづくり…1億898万円 袋井駅南都市拠点土地区画整理事業、メディカル地区・商業地区の調整・支援 ●治水対策事業…9970万円 松橋川の河川改修工事、高尾第1幹線の樋管改修工事・舗装復旧工事、油山川の河川改修工事 ●木造住宅耐震化推進事業…9261万円 木造住宅耐震補強助成事業費補助、既存建築物耐震性向上事業費補助 ●歩いて楽しいまちづくり…7090万円 総合体育館整備事業(周辺道路・公園整備)、袋井駅南口駐輪場整備、原野谷川にぎわい創出事業、どまん中まちなかにぎわいイベント開催 ●豊沢工業団地整備関連事業…6000万円 豊沢工業団地に接する藤ヶ谷川の護岸新設工事 ●ICTを活かしたまちづくり…5832万円 タブレットを利用した多言語音声翻訳サービスの提供、サテライトオフィス誘致ビジョンの策定 平成29年度特別会計予算  国民健康保険特別会計をはじめとする7会計の予算総額は、179億 2190万円で、前年度と比較すると0.4%の増額となっています。  平成29年度企業会計予算  水道事業会計予算は24億5900万円で、前年度と比較すると2.7%の増額、病院事業会計予算は20億3600万円で、前年度と比較すると40.2 %の増額となっています。  平成28年度一般会計補正予算(主なもの)  今回の補正予算は、主に次に掲げる事業の増減により、3億8800万円の減額になります。これにより、補正後の一般会計予算総額は333億2320万円となりました。 ●産地パワーアップ事業補助金…2526万円 ●地域の縁側づくり事業(浅羽西公民館増築)…1600万円 ●産業立地事業費補助金…△2億2081万円 ●静岡モデル防潮堤整備事業…△6462万円 ●子どものための教育・保育給付費補助金…△2790万円  条例(主なもの) ●袋井市使用済物品等の放置防止に関する条例の制定について  自己所有または他人の敷地内で、集めてきた使用済物品等を屋外に放置し、周辺の生活環境に影響を及ぼす行為を未然に防止することを目的として、使用済物品回収業の届出、使用済物品の保管基準、罰則等を定めるため条例を制定するものです。 ●袋井市建築物等における物品の堆積による不良な状態の適正化に関する条例の制定について  自己所有の敷地内にごみ等を不衛生な状態でため込むいわゆる「ごみ屋敷」問題を防ぎ、市民の良好な生活環境を保全することを目的として、不良な状態の定義付け、違反者に対する指導、罰則等を定めるため条例を制定するものです。 ●袋井市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について  各自治会の資源ごみ回収場所から資源ごみを持ち去る行為を防止するため、資源ごみ持ち去り行為の禁止や、違反行為に対する罰則等を定めるため条例を改正するものです。 その他 ●事業契約の締結について  袋井市総合体育館整備及び運営事業について、事業契約を締結するものです。   契約の相手先 袋井アリーナPFI株式会社   契約金額   61億4423万9528円(税込) ●袋井市総合体育館の指定管理者の指定について  袋井市総合体育館の指定管理者を指定するものです。   指定管理者 袋井アリーナPFI株式会社   指定の期間 平成31年12月1日から平成47年3月31日まで 市政に対する一般質問 ■戸塚 哲夫 議員 耕作放棄地解消対策は 問 耕作放棄地解消作物として「エゴマ」を推奨するが。 答 エゴマは健康食品として注目を集めており、栽培管理も比較的容易で鳥獣被害も少ない。遠州中央農協管内においても遠州エゴマの会として栽培に取り組んでいる。市としても推奨していきたい。 住宅用火災警報器の作動点検 問 作動点検の実施状況は。 答 住宅用火災警報器の設置が義務化されてから10年が経過し、電池が寿命を迎えたり、経年劣化による故障など、警報が鳴らなくなることも考えられる。広報ふくろいで定期点検の実施を促しており、訪問調査時には、作動確認方法や、定期的な清掃などを指導している。 無電柱化への取り組みは 問 無電柱化推進法が施行されたが、今後の市の考えは。 答 緊急輸送路や幅員の狭い道路を対象に、災害時における電柱の倒壊を防止するため、電柱等の道路占用の禁止、または、制限する区域の指定が可能となった。他市の状況や道路管理者の県と協議しながら区域指定について検討していきたい。 ■兼子 春治 議員 中東遠の中軸都市を目指して 問 製造品出荷額も隣接市に大きく差を付けられている。森掛川IC・遠州森町・新磐田スマートIC等、新東名を活かして企業を誘致し本市の発展に結びつけるべき。また、中小企業向けの工業団地の造成を。 答 中村大日線を伸ばし葛城を経て新東名に繋げる案、また三川西山地区の開発については経費の面から難しい。中小企業団地の造成は必要に応じ行っていきたい。 道の駅の設置について 問 道の駅設置可能性調査の結果、設置の可能性はどうであったか。 答 国道1号沿い国本地区を対象に調査した結果、市と協定を結んだ民間事業者が設置者となる場合は設置も可能である。市も積極的に支援していきたい。 久野城址公園を発信したら 問 久野城址に高見櫓を造り、桜を植え、久野城址南遊水池と一体的な公園として整備し、観光客が来る公園にしたら。また、久野姓発祥の地を全国的に発信したら。 答 高見櫓は再度発掘調査が必要である。遊水池の修景は地元と協議している。久野姓発祥の地の発信は保存会の活動を支援したい。 ■寺井紗知子 議員 運転免許証自主返納者への優遇制度は 問 タクシー運賃割引制度の導入や運転経歴証明書発行手数料助成の考えは。 答 県タクシー協会加盟事業所では運賃1割引サービスがある。市はこの上に、さらに上乗せしていくことの検討や、運転経歴証明書の発行手数料助成制度導入に向けても、検討していきたい。 教職員の多忙化解消に向けて 問 教員の月平均超過勤務時間数は小学校で77時間、中学校で89時間という勤務実態があるが、どう考えるか。 答 多くの支援員を配置することや、校務支援ソフトは全国的にも先進的な導入で、ICTを活用した多忙化解消策に工夫と改善を進めていきたい。 治水対策事業の進捗状況 問 駅南地区新幹線南側の遊水池公園計画の見通しは。 答 貯留容量1万6000tを確保するため小川町郵便局の北側約2万uの敷地の概略検討を行い、29年度から遊水池公園の課題等を整理していく。新幹線南から高南地区まで約61億円の治水対策費がかかる。財政状況も踏まえ、整備手法や時期など併せて検討していきたい。 ■伊藤 謙一 議員 市民に選ばれるまちづくり 問 本市は目指すべき都市像として「日本一健康文化都市」を掲げ、具体的な目標を市民主体の協働によるまちづくりと市民満足度の高い都市経営の実現としているが、本市の考える市民の満足度とは何か。 答 日本一健康文化都市の実現に向けたまちづくりは、様々な施策の積み重ねで実現していくと考えている。まちづくりの指針として市の最重要計画である総合計画内にて、各分野の指標を総合的に勘案し、市民の満足度の向上に取り組んでいきたいと考えている。しかし、市民の満足度を具体的な指標にすることは未着手である。市民満足度調査で得られた市民ニーズが市の事業と整合しているか、また、市の自己政策評価点が市民から見ても同じ評価であるかを今後の施策に活かしていくべきと考える。 人工知能に関して 問 この分野を、自治体の課題解決に活かすべき。また、次代を担う子どもたちには十分なプログラミング教育の提供が今後必要であると考えるが、現状の課題は。 答 小学校においては平成32年度から、中学校においては既にプログラミングに関する教育を取り上げている。十分な教員の知識及び教材のもと授業に支障がないよう努めていきたい。 ■高木 清隆 議員 自立した地域経済の確立への取り組みは 問 産業振興施策を打ち出していくには、地域の産業関連構造等を把握する必要があると考えるが。 答 これからの産業振興においては、地域経済の好循環をいかに創出するかが重要となるので、地域産業の構造分析を効果的に行い、施策に活かしていきたい。 問 地域比較優位性の発見につながる地域資源のストック調査が必要と考えるが。 答 地域の稼ぐ力につながる要素であり、他産業との連携などにより、経済波及効果を高める上では大変重要であることから、産業経済懇話会において、把握していきたい。 若き才能を育てる環境整備の拡充が必要 問 文化芸術大会・スポーツ大会への出場にかかる交通費・宿泊費等の必要経費の補助制度を検討すべきでは。 答 子どもたちの才能を育み、可能性を応援することは、次世代を担う人材の育成や子育て支援にもつながることから、様々な方面から研究していきたい。 ■廣岡 英一 議員 地方の時代における本市のまちづくりは 問 地方の時代、地方分権のまちづくりにあたり、どのような哲学をもって、どのような姿になろうとしてきたか。 答 国と地方の関係を考え、国は防衛と通貨と外交、地方は安心・安全、地域特性を生かした生活圏、市民の豊かさ形成だと思って臨んできた。また、直接民主主義のあり方を重視してきた。 問 第1次総合計画における健康文化都市の達成度、着地点をどう考えるか。 答 合併以降、健康づくり、子育て環境や医療体制の充実、防災対策や土地区画整理事業などの基盤整備を推進してきた。国勢調査で人口増になっていることから、一面ではあるが、健康文化都市の成果が表れていると認識している。 問 合併後4期目の挑戦を表明されている市長の、来期における健康文化都市建設への役割や思いは何か。 答 これまでの経験や人脈を活かしながら本市の弱点を克服し、いい点を伸ばしていくこと。まずは、国際化に向けたまちづくり、子育てにおけるICTを活用した教育、豊かな産業・稼げる産業をつくっていくことに力を尽くしていきたい。 ■鈴木 弘睦 議員 袋井市のみちづくり 問 都市計画道路川井山梨線・下山梨春岡線の整備に向けた市の評価について伺う。 答 川井山梨線は評価対象全60路線中5番目に位置付けている。下山梨春岡線は川井山梨線と一体的な整備が必要だと考えている。地権者が事業に前向きであることはポイントが高い。今後は地域に入り、整備手法について検討していきたい。 企業人の活用 問 企業人の活用を提案するが市としての見解を伺う。 答 行政ニーズの高度化などの変化に的確に対応し、市民が期待する行政運営を行うためには、専門的知識等を有する民間企業の人材を活用する必要性を感じている。 自殺予防 問 袋井市でのゲートキーパー養成講座の実績を伺う。 答 養成研修会の実績は平成24年度からの5年間で156人を養成。27年度からは、事業所の労働衛生担当者、民生委員児童委員なども対象に加え、2年間で約100人が参加した。今後もゲートキーパーの養成に努め、自殺予防対策を推進していきたい。 ■寺田  守 議員 久能地区の排水計画 問 田町幹線排水路の延長計画と今後の見通しを伺う。 答 この排水路は土地区画整理事業が事業化に至らず整備が進まなかった経緯がある。次期整備計画を策定する中では、流域内の土地利用状況を見ながら整備に向けた検討をしていきたい。 訪日観光客の誘致方針 問 国を挙げた訪日観光客の誘致が進められているが市の方針はどうか。 答 本市の訪日観光客は、タイ、中国、ベトナムが多いが、東京・大阪のゴールデンルートの中間地点を一時休憩として立ち寄るものが多い。タイとはクラウンメロンの輸出で、ベトナムとは浅羽佐喜太郎との縁もあり、市内の観光施設に足を伸ばしていただくよう働きかけていきたい。 郷土愛の育成 問 小中一貫教育が進められる中、郷土愛を育成する教育について伺う。 答 袋井市郷土資料館では28年度、小学校7校、606人の児童を受け入れ、久野城址では袋井北小学校6年生を対象に久野城教室を開いている。いずれも市民ボランティアの役割が大切と考えている。 ■高橋 美博 議員 子ども医療費助成制度の拡充 問 現物給付に対し、国は罰則を実施している。国の罰則に対する市の見解はどうか。 答 国保の国庫負担金減額調整措置は、少子化対策に逆行する制度であり廃止すべきと考える。子ども医療費助成も全国一律の制度となるよう国に要望していく。 問 平成29年度から磐田市が中学生まで入院・通院とも完全無料化、御前崎市は高校生まで対象を拡大する。周辺自治体の状況を鑑み、袋井市も中学生まで完全無料化に、対象も高校生まで拡大できないか。 答 自己負担額の完全無料化には、財政負担が必要となる。医療費の推移や国の動向、保護者の経済状況に応じた負担のあり方など様々な観点からの検討も必要である。 学校給食費保護者負担の軽減 問 学校給食費は子育て中の家庭にとって大きな負担である。少子化対策として、これを軽減することは極めて有効ではないか。 答 支出総額は10億5000万円余、約4割が保護者の負担、残り6割を市が負担している。軽減制度の導入には多額の経費が必要となる。現時点では軽減制度を導入することは適当でないと考えている。 ■岡本 幹男 議員 防災対策の進捗は 問 袋井市静岡モデル防潮堤整備事業の進捗状況と、予定超過分の土の使い道はどうか。 答 現在、延長5.35qのうち、3.4qの区間について平成30年8月完成を目指している。発生土の増加分約9万_の活用は、防潮堤の延長部分、県の防災林造成事業などに使うよう調整中である。 高齢者福祉の推進は 問 平成29年4月から開始される介護予防・日常生活支援総合事業のうち、基準緩和サービス(A型)の準備状況は。 答 A型サービスは身体介護を行わないことから利用単価も低く設定されている。事業者指定は、現在、訪問型が2社、通所型が6社からの指定申請を見込んでいる。 障害者福祉の推進は 問 障害者の自立支援のため袋井市の優先調達の実績は近隣市より見劣りしているが、平成29年度の方針はどうか。 答 耕作放棄地で栽培した野菜を給食センターへ納入するなど増加している。さらに、平成29年度は300万円ほどを目標額とし、待ちの姿勢ではなく、各部局で実績を競い合うくらいの体制にしたい。 ■大庭 通嘉 議員 水道管の耐震化を急がれたい 問 市の水道管は全体で725qある。うち150o以上の基幹管路は202qだが現耐震化計画では、平成34年でやっと5割。全体の2割にも満たない状況であるがどうか。 答 収支バランスを取りつつ、耐震化の更なるスピードアップを図っていきたい。 問 本市は、県からの水を日量4万1200_契約しているが、市の井戸水1万_も確保しているため、実際使用している日量3万3000_に対して余分な契約となっている。耐震化推進のためにも契約水量を削減し経費節減を図るべきではないか。 答 余裕分があることを認識している。県に概ね4割程度の水量削減の意向を伝えた。今後、負担軽減を働きかける。 リスク検診で胃がんの撲滅を 問 平成24年に一般質問で提案した胃がんリスク検診は、その後どのような結果になっているか。 答 平成25年から3年間リスク検診(ABC検診)を実施。対象者は1703人中、1348人が受診。うちピロリ菌除菌治療は240人。12名の胃がんを予防できたと推測される。 議会報告会を開催しました  平成29年2月12日(日)午後7時から袋井市総合センター4階大会議室において第4回議会報告会を開催しました。  今回の報告会では、昨年6月に設置された、公共施設マネジメント、農業活性化の両特別委員会が取り組んできた内容を報告し、参加された皆さまから数々の質問をいただきました。  今後も引き続き、市政及び議会活動に対し、市民の皆さまの御理解を深めていただくため、分かりやすい議会報告会に努めていきます。 〈報告内容〉 ●公共施設マネジメント特別委員会の取り組みについて  公共施設の現状、将来更新費用の見込み、公共施設マネジメント推進における課題等 ●農業活性化特別委員会の取り組みについて  本市における茶業(生産、加工、流通、販売)の現状や課題について 〈参加者〉 ●74人(男性57人、女性17人)(市内70人、市外4人) ★いただいた質問や回答、アンケート調査の結果については、市議会のホームページ内、[議会報告会]に掲載していますので、ご覧ください。 常任委員会レポート 平成28年度一般会計・特別会計の補正予算をはじめ、平成29年度一般会計・特別会計・企業会計の各予算や条例制定・改正などの議案を、各常任委員会で審査しました。 ●総務委員会 ■平成29年度一般会計予算_市債_ Q 歳入の市債「発行額」が約40億円、歳出の公債費「償還額」が約32億円であり、債務超過である。今後に向けて大変危惧されるが、この傾向は、あと何年くらい続くのか。 A プライマリーバランスがマイナスとなっている。今後については、財政の健全化目標を注視しながら進めていきたい。大型建設事業が山積しているため、当面の間、市債発行額が公債費を上回ることになるが、平成32年度に回復するという財政見通しを立てている。 ■平成29年度一般会計予算_企画費_ Q 自転車通行空間整備について、事業概要はどのようなものか。 A 袋井駅北交差点から親水公園付近までの区間において、路側帯に左側通行を示す矢印のようなものを引く形での整備を予定している。例えば、金沢市においても、街中では道が狭いところがあり、自転車専用道の設置は困難であるが、車両が混在する区間では、このような整備をすることにより、運転者の安全意識が変わり、走行スピードの減速や事故の減少効果があり、同様の効果が期待されている。 ●民生文教委員会 ■平成29年度一般会計予算_老人福祉費_ Q 白雲荘の機能を風見の丘へ移転するという方針決定の経緯は。 A 老朽化が深刻な白雲荘のあり方について、平成28年度中に方針を決定することになっていた。全館集中管理している空調設備が平成28年7月、12月に故障し、改修費用を見積もると空調設備だけで3,000万円、雨漏り、水道管の腐食などの修繕を含めると5,000万円であった。風見の丘の改修を含めた要望書が、11月にシニアクラブ袋井市から提出されていたことも踏まえ、利用者の要望、市の財政事情、施設の指定管理者の更新時期などを考え合わせ、白雲荘は平成30年度末に風見の丘へ機能移転することとした。 ■平成29年度一般会計予算_教育振興費_ Q 魅力ある学校づくり推進事業について、どのように総括するか。 A これまで小中学校が各々の教育目標を持ち、別々に活動してきたが、教職員が1つの中学校区としての小中連携を意識し始めたことが大きな成果である。そのほか、袋井市の全国学力・学習状況調査の結果が全国平均を上回ったことや、不登校の出現率が減少したことも成果の一つと考えている。 ●建設経済委員会 ■平成29年度一般会計予算_住宅総務費_ Q 空き家対策事業について、高南地区をモデル地区として選んだ理由と、事業の組み立ては。 A 市内に約800戸の空き家があり、高南地区は高齢化による空き家の割合が高い。あわせて、地域コミュニティの機能低下や、自治会活動の担い手減少などの課題が解決できるきっかけとなるよう、学生シェアハウスの実現に向け事業を展開する。事業の組み立ては、自治会や空き家の所有者、学生だけではなく、大学、不動産業者、建築工務店などの理解と協力を得ていく。学生シェアハウスは寄宿舎となるため一般住宅と異なる構造基準が定められていることや、資金の確保など様々な課題があるが、先進事例を参考に、アドバイザー委員会の中で検討していく。 ■平成29年度一般会計予算_緑化推進費_ Q 原野谷川にぎわい創出事業の範囲と植栽のイメージはどのようなものか。 A 睦美橋から上流に約1.2qの範囲で、原野谷川沿いに歩いてみたくなる水辺空間の創出を行う。現在、地域によって植えられているコスモスやガザニアを活かした植栽となるよう、ワークショップを進めていく。 公共施設マネジメント特別委員会 ◆特別委員会から市へ意見書を提出するための協議を委員間で行いました。 ◇12月26日(第7回) ・意見書(素案)について ◇1月13日(第8回) ・意見書(案)について ◇1月26日(第9回) ・意見書(案)の最終確認 ★2月14日に「公共施設マネジメントに関する意見書」を議長、市長に提出しました。  現時点において考えられる課題と今後の方向性についてまとめた意見書を市長に提出しました。 【意見書の主な内容】 @公共施設、インフラマネジメント計画の作成 A施設カルテ(修繕履歴、詳細情報など)の作成 Bマニュアルに基づいた定期点検 C公共施設マネジメントを推進するための組織の設置 D県や近隣市町との情報共有、広域連携 E財政負担の平準化 F市民等との情報共有 農業活性化特別委員会 ◆茶業に関わる各分野の皆さまとの意見交換を行うとともに、特別委員会から市へ意見書を提出するための協議を委員間で行いました。 ◇12月27日(第6回)(流通分野:近隣茶商) <テーマ> ・袋井茶業の現状と課題について ・県全体の茶業の問題と解決策について ・各産地の茶振興に対する取組について ・茶の海外輸出に対する取組について ◇1月16日(第7回)(生産分野:袋井茶業青年部) <テーマ> ・袋井茶業の現状と課題について ・茶業として生き残るための取組について ・後継者としての今後の茶業経営について ◇1月27日(第8回)(販売分野:市内外販売店) <テーマ> ・袋井茶業の現状と課題について ・販売店から見た茶商品の普及、課題について ・消費者が求めるお茶について ◇2月8日(第9回) ・意見書(案)について ★2月15日に「農業活性化に関する意見書」を議長、市長に提出しました。 5月臨時会・6月定例会のお知らせ 【場 所】市役所5階議場及び各委員会室 【時 間】午前9時から 【日 程】<5月臨時会> 5月 16日(火) 常任委員選任等     <6月定例会> 6月 5日(月) 開会、議案の説明 13日(火) 市政に対する一般質問 14日(水) 市政に対する一般質問 15日(木) 市政に対する一般質問 19日(月) 議案の審査(常任委員会) 20日(火) 議案の審査(常任委員会) 29日(木) 委員長報告_採決、閉会 あなたも本会議・委員会を傍聴してみませんか。  本会議や常任委員会、特別委員会などの会議は公開されており、どなたでも傍聴することができます。  事前申込は必要ありませんので、会議当日、市役所5階の議会事務局で受付を行い、傍聴席にお入りください。  なお、本会議・委員会は進行により予定を変更する場合もありますので、あらかじめ議会事務局へお問い合わせください。 <定員>本会議 68人 委員会 7人 討論(主なもの)平成29年度袋井市一般会計予算に対して 反対:高橋美博議員(無会派)  市長は市政方針で、平成29年度の予算の編成について「創意工夫により、市の強みや優位性を最大限に活かす“ふくろいスタイル”のまちづくりで、幸せが実感できるまちを実現する」と述べたが、市民の生活実態、市民が行政に求めるものに対する認識、その手法が市民の感覚からかけ離れている。様々な新規事業があるが、行政主導の進め方が多く、市民にとって魅力ある事業とは言えない。安倍内閣が社会保障・教育・子育てなど暮らしの予算を削減・抑制する中で、市民生活の応援こそが市が今、成すべきことである。以上のことから反対する。 賛成:大場正昭議員(緑風会)  平成29年度一般会計の予算は、地方創生推進事業をはじめとして、予算の随所に「先駆的な取り組み」「国際力を高める取り組み」「地域力を磨く取り組み」が盛り込まれ、市長が市政方針で述べた“新たな時代にはばたく ふくろいスタイル”を感じさせる前向きな予算となったものと総括している。各種の取り組みを支える財政運営も、経常収支比率は、まちの成熟化に伴い少しずつ高まりを見せているものの、財政健全化判断比率や自主財源比率は概ね良好な値を示しており、引き続き適正な運営を期待する。以上のことから賛成する。 議案に対する議員の賛否 ○:賛成 ×:反対 △:棄権 ー:欠席または除斥 <議長(永田勝美)は、採決に参加しません。> 賛否が分かれた議案 戸塚哲夫 岡本幹男 大石重樹 伊藤謙一 沼上賢次 田中克周 寺田 守 山田貴子 兼子春治 鈴木弘睦 高木清隆 高橋美博 村松 尚 廣岡英一 大場正昭 戸塚文彦 秋田 稔 永田勝美 大庭通嘉 寺井紗知子 平成29年度袋井市一般会計予算について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ 平成29年度袋井市国民健康保険特別会計予算について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ 平成29年度袋井市介護保険特別会計予算について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ 平成29年度袋井市水道事業会計予算について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ 18歳選挙を知ろう _第4回_ Q 18歳になれば誰でも投票できるの? A 選挙で投票するためには、選挙権を有しているだけでなく、選挙人名簿に登録されている必要があります。選挙人名簿には、住民票がある市町村で自動的に登録されますが、引っ越した場合は、住民票を移してから引き続き3カ月間お住まいにならないと登録されません。 就職や進学で引っ越したら、住民票を移しましょう! ふくろい市議会だより No.60 〒437-8666 袋井市新屋一丁目1番地の1 TEL.(0538)44-3143(直通) FAX.(0538)44-3148 ホームページ http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/ メールアドレス gikai@city.fukuroi.shizuoka.jp 発 行/静岡県袋井市議会 発行日/平成29年5月1日