袋井市議会だより No.72 令和元年11月1日 CONTENTS ●9月定例会の概要 …………2 ●市政に対する一般質問 ……4 ●常任委員会レポート ………11 ●特別委員会報告 ……………12 地域イベント 浅羽南幼稚園ジャガイモ掘り 浅羽南幼稚園では年中・年長児による恒例のジャガイモ掘りを行いました。今年は天候にも恵まれ、たくさんのジャガイモが収穫できました。後日畑の耕作者 である小池さんを招待して、カレーパーティーを開催しました。 9月定例会  市議会は、9月定例会を9月2日から26日までの25日間の会期で開催しました。  今定例会では、市長から提出された令和元年度一般会計補正予算をはじめ、平成30年度一般・特別・企業各会計決算認定を含む32議案と4件の報告、議員から意見書の提出についての2議案が上程され、採決の結果、いずれも原案のとおり可決・認定しました。  なお、市政に対する一般質問では、14人の議員が市長・教育長の見解をただしました。 ◎議決した主な議案 令和元年度一般会計補正予算(主なもの)  今回の補正予算は、主に次のような内容のために、7億3500万円を増額するものです。これにより、補正後の一般会計予算総額は、348億 6300万円となりました。 ●財政調整基金積立金 2億3800万円 ●公共施設等適正管理基金積立金 1億5000万円 ●各種建設事業における国県補助額決定に伴う対象 事業費の変更 1億3592万円 ●広岡河川公園グラウンド施設整備事業 9800万円 ●(仮称)袋井市教育会館整備事業 1250万円  また、債務負担行為補正が次のとおり行われました。 ●袋井学校給食センター調理・配送等業務委託  期 間 令和元年度〜令和3年度  限度額 1億4090万円 ●児童送迎バス運行管理業務委託  期 間 令和元年度〜令和3年度  限度額 6000万円  ※債務負担行為とは 一つの事業や事務が単年度で終了しない場合に、議会の議決を経て、その期間と限度額を定めておく制度です。 条例の一部改正(主なもの) ●袋井市子どものための教育・保育に関する利用者負担額を定める条例及び袋井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について   本年10月1日からの幼児教育・保育の無償化に伴い、1号認定保育料(幼稚園等)、2号認定保育料(認可保育所等)について、条例で0円と定めます。また、給食費の徴収と副食費の免除規定、地域型保育施設の連携施設を確保しない期間の延長等に関して、所要の改正を行うものです。 ●袋井市駐車場条例の一部改正について   敷地を賃貸借して運営してきた愛野駅前南駐車場について10月末日をもって廃止し、敷地を所有者へ返還することに伴い、所要の改正を行うものです。 平成30年度各会計別決算状況 【一般会計】予算額348億8,950万円 収入済額 340億9,309万円 執行率(予算対比) 97.7% 支出済額 329億8,698万円 執行率(予算対比) 94.5% 【特別会計】特定の事業に使われる会計で、国民健康保険外6会計あります。 会計名 予算額 歳入決算額 歳入 執行率(%) 歳出決算額 歳出 執行率(%) 国民健康保険 81億4,000万円 80億1,835万円 98.5 78億5,105万円 96.5 後期高齢者医療 7億5,100万円 7億4,833万円 99.6 7億4,292万円 98.9 介護保険 53億7,900万円 54億2,164万円 100.8 53億 966万円 98.7 公共下水道事業 24億1,700万円 22億5,377万円 93.2 22億2,736万円 92.2 農業集落排水事業 2,900万円 3,116万円 107.5 2,526万円 87.1 駐車場事業 6,000万円 5,387万円 89.8 5,338万円 89.0 墓地事業 5,500万円 1億 587万円 192.5 5,259万円 95.6 【企業会計】公共の福祉を目的に経営する独立採算の会計です。 会計名 予算額 決算額 執行率(%) 水道事業 収益的収支 事業収益 17億6,100万円 17億5,926万円 99.9 事業費用 15億9,300万円 15億4,015万円 96.7 資本的収支 資本的収入 3億1,000万円 2億9,245万円 94.3 資本的支出 8億8,300万円 8億4,037万円 95.2 病院事業 収益的収支 事業収益 17億2,820万円 16億6,105万円 96.1 事業費用 17億2,820万円 16億2,235万円 93.9 資本的収支 資本的収入 3億 800万円 2億8,790万円 93.5 資本的支出 3億9,000万円 3億6,970万円 94.8 ※金額はそれぞれ1万円未満切り捨て、割合は小数点以下第2位を四捨五入して記載しています。 市政に対する 一般質問 ■佐野 武次 議員 地域住民主体の生活支援活動への対応は 問 介護予防・日常生活支援総合事業の訪問型サービスBに対する、市の実施方針や実現に向けての対応は、どのように考えているか。 答 この事業は、地域の実情に応じ、地域住民等が主体となり、高齢者を地域で支え合う体制づくりを進め、介護予防や日常生活支援を地域で行うことを目指している。今年度、先進地の事例も踏まえて、効果的に活動が実施できるよう検討している。 問 地域の生活支援組織の設立に係る支援への考えは。 答 特色ある地域づくり交付金の活用も検討しているが、活動が継続的に維持できる体制を作ることが必要なので、関係の方々を交えて議論を深めていきたい。 食品ロスへの対応は 問 食品ロスの削減に関する法律の施行を受け、本市ではどう対応していくか。 答 本年度内に、国の基本方針や県等の動向も踏まえながら、引き続き県事業との連携を継続するとともに、飲食店なども訪問し、ごみの削減とあわせ、食品ロス削減への協力を依頼するなど、市独自の施策も展開していきたい。 ■岡本 幹男 議員 横須賀高校生の通学の交通手段確保を 問 横須賀高校生の通学手段となっている遠州鉄道掛塚さなる台線が令和3年3月末で廃止予定であり、それに代わり掛川市が提案する掛川市自主運行バスを袋井市、磐田市が共同して福田車庫まで延伸させる計画を実行できないか。 答 市南部地域からのこの路線の利用者は少なく積極的な支援は難しいが、今後も引き続き協議を進めていきたい。 空き家対策の推進を 問 危険な空き家の解体促進のため、除却費用の補助と除却後3年間の固定資産税等減免措置を検討できないか。 答 磐田市、藤枝市では既に実施しており、本市においても効果も含め研究していきたい。 子育て支援の推進を 問 待機児童がいる家庭への連絡や、保育施設の空き状況の可視化など、どのようなフォローを実施しているか。 答 本年度から市のホームページに市内の保育所等の空き状況を公開するとともに、認可保育所のほか認証保育所、公立幼稚園の預かり保育や市内2園で実施の延長預かり保育などを随時案内している。 ■戸塚 文彦 議員 営農型太陽光発電の現状と課題は 問 市内の営農型太陽光発電の設置状況は。 答 平成26年度から本年8月までの6年間で20件。袋井地区が14件、設置面積が3・8ヘクタール、浅羽地区が6件、設置面積が2・4ヘクタールとなっていて、少しずつ増加傾向である。 問 荒廃農地の再生や農業経営の改善に役立った例はあるか。 答 浅羽南地区の0・1ヘクタールの畑でブルーベリーを栽培するなど市内8件、1・2ヘクタールの荒廃農地が再生された。また、三川地区の茶園0・1ヘクタールでは、日照を遮ることで質のよいお茶、かぶせ茶の収穫ができて、経営の改善につながっている。 マイナンバーカードの普及を 問 カードの機能を活用した本市の取り組みは。 答 消費増税対策の一環としてポイント制度の実施、健康保険証として利用できるなど、国の取り組みに加えて、市独自のサービスについても、産学の知見も活用しつつ、調査研究を進め、市民サービスの向上及びカードの普及率向上につなげていきたい。 ■寺田  守 議員 久野城址の利活用 問 本丸からの眺望など久野城址の魅力を高めるための整備を今後どのようにしていくか。 答 頂上の本丸から市街地を見渡すことができることから袋井市景観条例に基づき、眺望地点に登録されている。この景観を生かすことができるよう、今後も樹木の伐採などの管理に努めていきたい。 問 久野城址公園の利活用についてどう考えるか。 答 文化財保護法が改正され、文化財に対する考え方も今までの保護中心から活用へと変わってきている。久野城址保存会や地元自治会の方々のご意見を聞きながら、県内外の先進的な事例の情報収集、研究をしている。 ベトナム学生の研修 問 ベトナム各県から選抜された学生18人が本市を訪れ研修していった。今後の支援はどうか。 答 ベトナムの青少年が貴重な海外研修において本市に滞在することは本市にとっても大変意義があることである。国際交流協会の事業の一環として、市を代表して受ける体制はしっかりさせていきたい。 ■木下  正 議員 災害時の放課後児童クラブ等の対策は 問 放課後児童クラブ等と地域防災との連携対策は。 答 地域の自主防災隊と放課後児童クラブ等との連携のため、今後、地域防災対策会議などで連携して取り組む「共助」を推進し、さらなる防災力の強化につなげていきたい。 問 児童クラブ支援員や障がい者施設職員の方々には、袋井市外からの通勤者も多くいる。メローねっと登録の推進は。 答 現在、放課後児童クラブ支援員会議の中で登録の指導を行っている。障がい者施設では今後、中遠地域自立支援協議会袋井支部会議などで登録の呼びかけをしていく。いずれにしても、放課後児童クラブ支援員や障がい者施設職員の登録100%を目指して積極的に働きかけていきたい。 袋井市みちプログラム今後の見通し 問 市民ニーズに基づく道路整備、今後の見通しは。 答 幹線道路は重要度が低く満足度が高い、生活道路は重要度が高く満足度が低いとの市民意識調査を踏まえ、道路整備効果が早期に実現できるよう地域とともに効果的なみちづくりに取り組んでいきたい。 ■浅田 二郎 議員 核兵器廃絶・戦争のない世界を 問 被爆者をはじめとする草の根からの運動が、核兵器禁止条約に結実した。「ヒバクシャ国際署名」の取り組みを広げよう。 答 昨年度、袋井市長として「ヒバクシャ国際署名」の趣旨に賛同し署名した。市のホームページや広報ふくろいへの掲載、さまざまな平和行政の取り組みを通じて、市民一人一人に署名活動を周知していきたい。 問 2020年は、核兵器廃絶にとって重要な年である。全市あげて平和の取り組みを発展させよう。 答 世界的な核兵器廃絶に向けた動きを注視し、核兵器平和都市宣言の理念に基づき、市民団体との連携などにより着実に取り組み、若い世代に平和への思いの継承に取り組んでいきたい。 低所得者等のエアコン等設置に支援を 問 熱中症対策には、エアコン等での室温管理が必要である。熱中症弱者に冷房機器設置に助成できないか。 答 現時点で、エアコンの設置に助成は考えていないが、暑い時期にエアコンや扇風機などの適切な使用を継続して啓発することに努め、熱中症の注意喚起を行っていきたい。 ■竹野  昇 議員 自治会から教育振興会に助成金の是非 問 市内8つの小中学校が自治会連合会から学校教育支援金を受けている。教育無償化の時代、年金だけで暮らす世帯からいわば税金のように学校教育支援のお金を自治会が集めるのはおかしいのでは。改善すべき問題だ。学校の先生方や保護者が困らないよう、学校の教育予算の増額を。 答 教育振興会の活動は、地元の学校教育の充実を願っての地域の皆さまの善意として受け止めている。教育振興会による学校支援のあり方については、それぞれの教育振興会において検討いただけるものと考えている。 沖之川・蟹田川・小笠沢川流域治水対策 問 3流域は低い土地が分布し、安心して住める治水対策が必要。来年度予算において最重要重点事業の一つに組み入れてはどうか。 答 今までも重点施策として取り組んできたが、来年度以降も河川改修などのハード対策を着実に推進していきたい。 ■伊藤 謙一 議員 本市の茶業振興 問 本年、気候の影響もあり、本県の荒茶生産量は過去最低水準であった。また、価格に関しても同様である。市内の今年の茶業状況をどのように考えるか。また、茶業従事者にヒアリングすべきと考えるがどうか。 答 JA遠州中央が扱った袋井管内の荒茶の数量は一番茶、二番茶ともに2割減、また、価格は一番茶の平均単価は前年度同様の水準を維持したが、二番茶は昨年よりも低い価格となった。生産者のヒアリング結果は、出荷先、取引先の確保が難しく需要と供給のバランスが悪い、生葉の収穫量の調整が必要、県内の茶産地が一体として茶振興に取り組む必要性、飲料に限らない新たな商品開発に向けた異業種との交流、販売先が求めるGAP認証の取得が必要等の意見があり、今後機会を捉えてフィードバックしていきたい。 問 茶園が耕作放棄地化しないよう作物転換の検討をしたらどうか。本市の考えは。 答 お茶にかわる作物としてみかん、オリーブ、イチゴへの作物転換を行う生産者もいる。転換作物は販路の確保できる作物でなければならないことから、JA遠州中央とも協力し、需要のある作物の情報提供や、作物転換のモデルケースの提示などに取り組んでいきたい。 ■山田 貴子 議員 「書」を生かしたまちづくりを 問 本市とゆかりのある橘逸勢・空海・川村驥山を生かした「書のまちふくろい」を町おこしにできないか。 答 来年計画されている袋井・三ヶ日地縁サミット等の活動は、市民が地域の歴史を知るきっかけづくりや、書を通じた文化活動への意識向上に繋がると考えられる。歴史史料の提供や広報など情報発信に協力していきたい。 今年度の全国学力調査の結果は 問 今後どのように生かすか。 答 思考ツール活用研修会で先生の授業改善を図り、思考ツールを活用した学びを充実させ、子どもたちの考える力を育むため対策を講じている。 夜間中学の必要性は 問 十分な義務教育を受けられなかった人の学び直しに対応する「夜間中学」が必要ではないか。 答 不登校の生徒も外国籍の生徒も、自らの夢に、夢の実現に向かって努力をし続けることができていることから、現時点で夜間中学校の設置は考えていない。 ■鈴木 弘睦 議員 明るい選挙 問 投票率向上のため、どのような取り組みを行っているか。 答 現在、市中央部・南部には期日前投票所はあるが、市北部にはない。他自治体の先進事例を参考に、商業施設等への期日前投票所の設置や移動期日前投票所の設置等について、今後検討していきたい。 問 公務員の選挙運動はどこまでが許され、どこまでが禁止されているのか。 答 公職選挙法では、地位を利用した選挙運動は禁止。地方公務員法では、特定の人を支持する目的等を持って、勧誘運動をするなど政治的行為が制限されている。公務員は、政治的団体の役員になることはできない。市民の疑念や、不信感を招くことがないよう全職員に対して綱紀の保持を求めている。 子ども会の現状は 問 市子連の意義は。 答 全市域で組織される市子連は、地区対抗ドッジボール大会などで単位子ども会同士の交流を広げることや、世話役の方々に活動中の事故を未然に防ぐスキルを身につける安全研修などを行っている。昨年度から子ども会サポーターズの仕組みを導入し、熱気球に乗る体験など、新しい事業が始まっている。 ■村井 勝彦 議員 学校教育におけるHSCの現状と対応は 問 HSCと判断される児童生徒の実態は。 答 HSCは人一倍敏感な子どものことであり、感覚が鋭く人の気持ちや刺激に敏感であるなどの特性がある。現状においては、HSCの専門医により診断された児童生徒はいないが、友達同士でけんかしている姿を見て心を痛めてしまうといったような子どもたちが見受けられることから、 HSCに該当する子どもはいるものと考えている。 問 HSCと判断された場合の対応は。 答 現在、HSCに特化した対応は確立されていないことから、特別支援教育の考え方をベースに、敏感な子どもたちへの指導を行っている。 学校の体育活動等における紫外線対策は 問 プール授業等において、日焼け止めクリームの使用は、どのように指導しているか。 答 全ての小中学校において、保護者の申し出や相談があれば、日焼け止めクリームの使用や紫外線から肌を守るための長袖の水着であるラッシュガードの着用を認めるなどの対応をしている。 ■高橋 美博 議員 明治橋架け替えの計画は 問 みつかわ夢の丘公園建設にあたり、市は川会地区の明治橋架け替えを地元と約束した。今後実施する工事内容と年次計画はどうか。 答 浸水対策として整備する 管や道路用地に係る文化財調査、残りの用地取得や物件補償、橋梁区間までの道路整備などを架け替え前に行う必要がある。これらを考慮すると順調でも橋梁の着工時期は令和7年頃の見込みである。 問 工事費用の見込み額と市の財政負担の見込みはどうか。 答 架け替えに必要な工事額は約5億4000万円で3年間の工事期間を見込んでいる。橋梁の架け替えに河川改修事業が伴わないことや交付金の採択メニューがないことから全額起債を活用し、全て市の負担で事業を推進している。 敷地川堤防の早期改修実施を 問 見取地区の堤防改修が遅れている。危険性が高く、早期の工事実施が必要である。見通しはどうか。 答 今年度は磐田市向笠地区左岸の河道拡幅及び護岸工事60mを実施する。来年度以降も順次工事を進める予定だが、計画区間の完了にはまだ相当の期間を要する。早期完了を県に強く要望していきたい。 ■近藤 正美 議員 浅羽支所の今後の利活用は 問 支所の利活用に関する庁内検討の進捗状況はどうか。 答 検討会の議論では、浅羽地域の活性化を図るための支所機能を維持しつつ、多くの市民が訪れたくなる施設とすることや、支所周辺のメロープラザや各文化施設との回遊性を高めることが重要であるとの認識に至っている。 問 美術館や児童館など文化的施設としての活用はどうか。 答 文化政策をより充実していく必要があるという認識にたち、市民が芸術に触れる機会をつくり、文化度を高める機能を備えることは重要な検討事項の一つである。この場所がより魅力的で、わくわく感を持って訪れたくなる機能を有する人づくり・地域づくりの拠点施設となるよう検討を重ねていきたい。 日本一健康文化都市へのまちづくりは 問 医療・退院から在宅・介護への橋渡しで、医療機関とどう連携を図っていくか。 答 医療と介護関係者への情報共有や研修を実施して多職種連携の意識浸透を図り、在宅医療を実施する医療機関を増やして、退院後も患者と家族が安心して在宅での療養生活が送れるよう体制を整えていきたい。 ■森杉 典子 議員 若年性認知症への支援の取り組みは 問 若年性認知症の発症年齢の平均は51歳で、一家の生計を支えている人が多く、休職や退職により経済的に困窮する可能性もあり、本人や家族への影響も大きい。本市の若年性認知症への支援の取り組みは。 答 総合健康センターの総合相談窓口で、保健師・看護師等の専門職が相談を受け付ける体制をとっている。内容に応じて医療機関や地域包括支援センターなどの関係機関と連携をとっている。また、医療や介護サービスにつなげることが難しい相談などには、認知症サポート医や作業療法士などの専門職によるチームで、自立生活への初期支援を集中的に行っている。それとともに、市内4カ所の地域包括支援センターの認知症地域支援推進員が、身近な場所で相談支援を行っている。 道路冠水時における事故防止対策 問 台風による大雨や頻発する集中豪雨により道路の冠水被害が多く発生している。被害を防ぐ対策の一つとして、災害時に「メローねっと」などによる道路冠水の情報配信は可能か。 答 道路冠水時の通行規制等の情報配信は重要であるため、実施について検討していきたい。 常任委員会レポート 平成30年度一般会計・特別会計・企業会計の各決算をはじめ、令和元年度一般会計・特別会計の補正予算や条例制定や改正などの議案を、各常任委員会で審査しました。ここでは、その一部を紹介します。 総務委員会 ●平成30年度一般会計歳入歳出決算認定〜秘書費〜 Q 袋井市と福井県鯖江市とは、災害時相互応援協定を締結しているが、議員間だけでなく民生委員でも交流が始まっており、一歩前進して、友好都市となる考えはないか。 A 原子力発電所と大規模災害との複合災害が発生した場合、福井県嶺北11市町が本市の避難先となることとなったが、これは、鯖江市が中心に嶺北地方をまとめたことが相当な要因であり、そのお礼を伝えながら、友好都市提携を持ち掛ける努力をしたい。 ●平成30年度一般会計歳入歳出決算認定〜地方創生「日本一健康文化都市」実現戦略推進費〜 Q ICタグによって児童の位置情報を把握する実証実験については、今後、どのように進めていくのか。 A 山名小学校の1・2年生の希望者を対象に実証実験を行い、アンケート調査を実施した結果、有用性を確認することができた。今年度は、山名小学校内でさらに展開し、保護者からも好評である。このシステムについては、高齢者の見守りにも役立てたいと考えているため、展開を検討している。 民生文教委員会 ●令和元年度一般会計補正予算(第2号)〜体育館施設費〜 Q 広岡河川公園の整備状況は。 A 駐車場は、新設するグラウンド西側に約100台整備する。公園への進入路は公園西側1カ所のみ、既存の出入り箇所には車止めを設置、堤防から入口付近はアスファルト舗装とする。地元からの要望は安全対策を優先して整備し、今年度補正予算の中で対応できない箇所や備品等の整備は、来年度当初予算で対応していく。 ●平成30年度一般会計歳入歳出決算認定〜児童福祉費〜 Q 夏休み等長期休業中の放課後児童クラブ利用者が増えるが、受け入れ態勢はどのようになっているのか。 A 夏休み等長期休業中の放課後児童クラブ待機者は24人いる。既存の施設はいっぱいなので、夏休み中の小学校の特別教室を借りることを考え、待機児童が出ている各学校に働きかけを行った。次年度以降も、待機児童が出ている各学校の特別教室等を借りるよう調整している。 建設経済委員会 ●平成30年度一般会計歳入歳出決算認定〜じん芥処理費〜 Q 資源ごみ拠点回収の状況はどうか。 A 平成30年度実績で、中遠クリーンセンターは毎週日曜日のみで38,430人、容器包装資源化センターは毎日で28,720人であり、指定の時間に自治会の収集場所に出せない多くの市民が利用している。 ●平成30年度一般会計歳入歳出決算認定〜河川管理費〜 Q 河川愛護事業について危険箇所は市で草刈りを行っているが、判断基準はどのようになっているか。 A 平成25年度に地域・県・市で協議・調査を行い、役割分担をした経緯があり、川に落ちてしまう恐れがあるところや、のり面が急なところは市が草刈りを行っている。 特別委員会報告 特別委員会は、市の特定の問題について、審査・調査するために設置される委員会になります。 議会活性化特別委員会 ◆議会の活性化に向けて、袋井市議会が取り組むべき具体的な課題やスケジュールなど、議 会活性化特別委員会のスキームについて協議し、それに基づいた検討作業を開始した。 ◇7月19日(第2回) <協議事項> 1 議会活性化特別委員会の進め方(案)について  議員間討議の運用強化や通年議会の導入など、比較的短期間での協議で方向性を示すことができるものから優先的に取り組み、議会改革先進市議会への行政視察研修などを経て、議員定数の検討など、中長期的な協議になると見込まれる課題についても、順次取り組んでいくことにした。 ◇8月26日(第3回) <協議事項> 1 議員間討議の運用について  議員間討議の運用については、議案を審査する場合と当局の行政報告に対して行う場合に分け、会議の進め方とその結果の取り扱いについて、それぞれ検討を行い、各委員からは、議員間討議の運用を強化するため、さまざまな意見や提言が出された。 2 袋井市議会傍聴規則等の改定について  開かれた議会を目指す議会の活動原則に基づき、現行の袋井市議会傍聴規則及び袋井市議会委員会傍聴規程を検証し、問題点はないか確認作業を行った。 3 本会議における手話通訳及び要約筆記の実施について(案)  実際の運用に向け、準備を進めていく中で、ろう者の中には、要約筆記を望む声もあることを聞き、それらも踏まえ、対応について委員間で協議を行った。 ごみ減量化特別委員会 ◆袋井市内のごみ処理の歴史と現状について確認したうえで、ごみ処理施設を視察し、現状 の把握をした。 ◇8月5日(第2回) <報告事項> 1 ごみ処理の歴史と現状  国内の廃棄物の排出傾向とそれに伴う法制定の歴史や、袋井市のごみ収集と処理施設の整備状況、条例や環境基本計画等の策定状況についての報告があった。 2 袋井市のごみ処理の状況  袋井市における可燃ごみ・不燃ごみの収集量とそれに伴う収集委託費用、ごみ処理施設への分担金や処分費用について、平成30年度の実績値で説明があり、可燃ごみの排出量は24,278トン、不燃ごみの排出量は2,304トン、収集・処分経費は可燃ごみ・不燃ごみを合わせて12億円余であるとの報告があった。 <協議事項> 1 ごみ処理業務の見直しについて  現状のままでは令和3年度で中遠クリーンセンターの処理限界量を超える見込みであり、施設の適正な稼働の維持や長寿命化に向け、さらなるごみの減量化を進めていくためには、これまでの取り組みに加え、ごみ処理業務全体の見直し、ごみの減量化が可能となる仕組みについての調査・研究に取り組んでいくことにした。 2 スケジュール  今年度中に方向性を見いだすことができるとよいが、議論の内容によって変更もあることを確認した。 ◇8月27日(第3回) <現地視察> 1 容器包装資源化センター(袋井市豊沢) 2 中遠クリーンセンター ICT活用特別委員会 ◆第2次袋井市ICT推進計画事業評価をもとに、これをさらに展開した形で「第3次袋井市ICT推 進計画・官民データ活用推進計画」が本年3月に制定された。本委員会では、これまで進めてき た事業に加え、今年度予算化されている12の主要事業の概要を一通り、調査・確認した。 ◇7月19日(第2回) <協議事項> 1 ICT活用特別委員会のあり方  議会から特別委員会の進め方の提示、当局側から特別委員会の進め方の提案をたたき台として、委員による意見交換を行い、向こう2年間を3つのフェーズに区切り、第1フェーズは情報の共有、第2フェーズは調査・研究、第3フェーズは施策立案というスケジュールで今後取り組んでいくことにした。 2 第3次袋井市ICT推進計画 令和元年度主要事業の概要  令和元年度主要事業の12件について、1件ずつ課題、現状、取り組み(解決策)、効果・展開について説明があった。 ◇8月1日(第3回) <報告事項> 1 第3次袋井市ICT推進計画 令和元年度主要事業の概要 2 第2次袋井市ICT推進計画 事業評価表  25項目にわたり進捗状況について評価したものの報告があった。 ◇8月28日(第4回) <報告事項> 1 国(総務省)におけるICT施策の動向  8月1日に総務省より人事交流で本市に赴任された山本理事から、動画等を取り入れながら最近の具体的な事例報告があった。 2 第2次袋井市ICT推進計画 事業評価の整理 討論(主なもの)平成30年度一般会計決算認定に対して 反対 浅田二郎議員(日本共産党)  平成30年度の行財政運営の基本的問題は、市民の暮らしを支え、応援するという市の重要な役割が、十分果たせていない。待機児童解消問題では、新たな開園もあったが58人と増やす結果となった。国民健康保険特別会計への「その他繰出金」5,551万円余と45%も大幅削減した。白雲荘めぐる問題でも、低額な指定管理料でシニアクラブ袋井市に押し付け、さらに、利用料の徴収で高齢者に負担を押し付けた。以上のことなどから反対する。 賛成 伊藤謙一議員(緑風会)  歳入決算額は340億9,300万円余、歳出決算額は329億8,600万円余である。ここから繰越明許費繰越額を除いた実質収支額は9億400万円余であり、確実に黒字が確保されている。予算現額に対する執行率も歳入97.7%、歳出94.5%で、適正な執行がなされていると判断する。財政健全化判断比率も、実質赤字比率、連結実質赤字比率も黒字であり、本市の財政状況は健全であると判断する。以上のことから賛成する。 議案に対する議員の賛否 ○:賛成 ×:反対 △:棄権 −:欠席または除斥〈議長(戸塚文彦)は、採決に参加しません。〉 賛否が分かれた議案 森杉 典子 村井 勝彦 佐野 武次 木下  正 竹野  昇 鈴木 弘睦 戸塚 哲夫 寺田  守 田中 克周 山田 貴子 近藤 正美 伊藤 謙一 岡本 幹男 浅田 二郎 高橋 美博 髙木 清隆 村松  尚 戸塚 文彦 大庭 通嘉 令和元年度袋井市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ − ○ 平成30年度袋井市一般会計歳入歳出決算認定について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ − ○ 平成30年度袋井市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ − ○ 平成30年度袋井市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ − ○ 袋井市議会からの意見書(要旨) 中央新幹線建設における大井川水系の水資源の保全に関する意見書  ユネスコエコパークの認定を受け、希少な動植物が生息する南アルプスからもたらされる大自然の恵みは、今なお流域の豊かな緑を育み、清き流れとなって駿河湾をより碧く深いものにしている。この尊ぶべき自然環境を私たちは現時点だけを見据えることなく、将来に亘って引き継がれていくようにする義務がある。よって、次の事項について要望する。 1 将来に亘って流域住民の安全・安心な生活が確保され、経済活動に弊害が生じることのないよう、農業用水、生活用水、工業用水等の水資源及び自然環境の保全に万全を期す対策が示されるべく、JR東海と調整されたいこと。 2 水資源及び自然環境の保全対策について、流域住民の理解を最優先とする説明がされるようJR東海と調整されたいこと。 3 国の関与についてその範囲等を明確に示されたいこと。 衆・参議院議長、内閣総理大臣、国土交通大臣、環境大臣、内閣官房長官あて ※静岡県知事にも、おおむね同様の内容で提出しました。 地震財特法の延長に関する意見書  東海地震に備えて、地震防災対策強化地域である本市は、静岡県が作成した地震対策緊急整備事業計画に基づき、各般にわたる地震対策を鋭意講じているところである。東海地震による災害から地域住民の生命と財産の安全を確保するためには、地震対策緊急整備事業計画の充実と期間の延長を図り、これらの事業を迅速かつ的確に実施することにより、地震対策の一層の充実に努めていかなければならない。  よって国においては、地震対策緊急整備事業計画の根拠となっている「地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」を延長するように強く要望する。 衆・参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、 財務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、国土交通大臣、内閣府特命担当大臣(防災)、消防庁長官、林野庁長官、水産庁長官あて 市議会だよりの表紙写真を募集します! 募集する写真  袋井市内で撮影された人物・四季折々の行事・風景・学校行事・地域の行事等の各種イベントのカラー写真 応募方法  住所・氏名・撮影年月・撮影場所・作品名等を記載した「応募用紙」と「写真」を、議会事務局へメール、もしくは郵送・持参してください。応募用紙は、市ホームページに掲載してあります。 応募上の条件・注意 ・1号につき1人1作品応募できます。 ・被写体が人物の場合又は個人の所有物である場合は、必ず被写体ご本人 (未成年者の場合は保護者)又は、所有者に掲載の承諾を得てください。 ・ご応募いただいた写真は原則返却いたしませんので、あらかじめご了承ください。 ・応募及び採用に対する賞品等の贈呈はありませんので、あらかじめご了承ください。 選考・採用 ・市議会広報委員会で決定し、掲載します。 ・採用者には電話にて連絡した上、掲載します。 応募の締め切り  2月1日号・・令和元年11月26日(火)  5月1日号・・令和2年 2月26日(水) お問い合わせ  袋井市議会事務局(市議会広報委員会)  ※詳細については、市ホームページをご覧いただくか、議会事務局へお問い合わせください。 本会議を傍聴する際の手話通訳または要約筆記について  令和元年11月市議会定例会から、聴覚に障がいのある方が本会議を傍聴する際に、手話通訳または要約筆記がご利用できるようになります。申込書に必要事項を記載していただき、議会事務局へ直接お持ちいただくか、ファックス、Eメールまたは郵送にて議会事務局へお送りください。  手話通訳または要約筆記の手配の可否を、後日連絡をいたしますので、申込書に連絡先や連絡方法を必ず記載してください。詳しくはホームページをご覧ください。 冬の遠州地方の風物詩「干し芋」  これから寒い冬の時期を迎えると始まる「干し芋」づくり。幸浦(浅羽南)地区では、以前は多くの農家が生産していましたが、今では数えるほどになってしまいました。  お芋の品種改良が進み、昔と比べて、大変、甘くておいしく、健康にも良いと言われています。甘くておいしい「干し芋」ですが、議会における議案等の審議は甘くならないよう、議員 一同、しっかり審議してまいります。 (広報委員:佐野武次) 11月市議会定例会のお知らせ 場所 市役所5階議場及び各委員会室 時間午前9時から 日程11月25日(月) 開会、議案の説明 12月03日(火) 市政に対する代表質問 12月04日(水) 市政に対する一般質問 12月05日(木) 市政に対する一般質問 12月06日(金) 市政に対する一般質問 12月09日(月) 議案の審査(常任委員会) 12月10日(火) 議案の審査(常任委員会) 12月11日(水) 議案の審査(常任委員会) 12月19日(木) 委員長報告~採決、閉会 ※変更する場合もあります  11月25日(月)の開会日は、議場工事のため市役所5階第1委員会室で会議を行いますが、傍聴は可能です。なお、当日のインターネット中継は中止させていただきますので、ご了承ください。 〒437-8666 袋井市新屋一丁目1番地の1 TEL.(0538)44-3143(直通) FAX.(0538)44-3148 ホームページ http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/ メールアドレス gikai@city.fukuroi.shizuoka.jp 発 行/静岡県袋井市議会  発行日/令和元年11月1日