袋井市議会だより No.45 平成26年4月15日 油山寺の天狗杉(村松上)  かつて天然記念物に指定されていた樹齢1100年と言われる天狗杉は、守護神「軍善坊大権現(足腰の神)」由縁の霊木です。台風による崖崩れで倒れてしまいましたが、巨大な根は、今なお保存展示されています。 ■2月定例会の概要ー2 ■市政に対する一般質問ー4 ■特別委員会報告ー11 ■常任委員会レポートー12 □2月定例会の概要 2月定例会 新年度の各会計予算はいずれも可決  市議会は、2月定例会を2月25日から3月24日までの28日間の会期で開催しました。  今定例会では、平成25年度一般会計ほか3会計の補正予算をはじめ、平成26年度一般・特別・企業各会計予算、袋井市私債権等管理条例の制定など25議案が上程され、採決の結果、いずれも原案のとおり可決しました。  なお、市政に対する一般質問では、14人の議員が市長の見解をただしました。 ◎議決した主な議案 平成26年度一般会計予算  新年度の予算額は、313億6000万円で、前年度当初予算と比較すると4・9%(16億2000万円)の減額となります。 ■主な事業 ●総合健康センター整備事業…2億7788万円  聖隷袋井市民病院の療養病棟50床を秋に開設するための西館増改修。健康指導センター及び健康支援センターの平成27年4月開設に向け、整備工事の基本・実施設計。 ●津波避難施設「平成の命山」整備事業…2億6343万円 中新田地区命山及び湊西地区命山の整備工事、東同笠・大野地区命山の地質調査・用地取得等。 ●みつかわ夢の丘公園整備事業…1億7739万円 公園の造成や施設整備工事、市営墓地の需要を把握するための市民意識調査を実施。平成27年度の開園(部分供用)を目指し条例や規則を整備。 ●袋井駅南北自由通路新設及び橋上駅舎化事業…1億3003万円 自由通路・駅舎新設工事に伴う新駅建築、仮駅舎解体工事。自由通路及び橋上駅舎は平成26年秋に供用開始。 ●新総合体育館整備事業…3985万円 整備構想をより具体化した基本計画を策定するとともに、各種調査委託や、民間資本の活用による整備運営手法について検討。用地取得に向けた協議。 ●ブロック塀等耐震改修促進事業…1000万円 緊急輸送路沿いや津波避難困難地域について、ブロック塀の撤去・改善への補助率を100%に拡大。 ■主な新規事業 ●たんぽぽ第2保育園新設事業…9643万円 ●科学的健康増進プログラム開発事業…1137万円 ●袋井駅南都市拠点土地区画整理事業…800万円 ●袋井発!市民健康ライフスタイルプロジェクト…585万円 ●歩いて楽しいまちなかプロジェクト…500万円 平成26年度特別会計予算  国民健康保険をはじめとする7特別会計の予算総額は、169億640万円で、前年度と比較すると3・9%増となっています。 平成26年度企業会計予算  水道事業会計は23億5660万円、病院事業会計は10億300万円となっています。 平成25年度一般会計補正予算  今回の補正予算は、主に国の「好循環実現のための経済対策事業」に対応して19億5700万円を増額するものです。これにより、平成25年度予算総額は363億200万円となりました。主な事業は次のとおりです。 ●袋井駅南北自由通路新設及び橋上駅舎化事業  袋井駅周辺街路整備事業…13億8970万円 ●市道小野田田原線ほか2路線改築事業  市道大谷幕ヶ谷西山線道路改築事業…2億円 ●(仮称)三川公園整備事業  公園施設長寿命化事業…1億4000万円 条例(主なもの) ●袋井市私債権等管理条例の制定について  各債権の所管課が進めてきた債権管理の手続きを統一し、債権管理の適正化を図るために、新たに条例を制定するものです。 ●袋井市命山条例の制定について  湊地区において整備を進めてきた「湊命山」が完成したことに伴い、命山の設置及び施設管理に関する事項について新たに条例を制定するものです。 人事 ●袋井市教育委員会委員  小林教育長の退任に伴い、市長の推薦する候補者について意見を求められ、原案のとおり同意しました。  鈴木 典夫(可睡) 討論 平成26年度袋井市一般会計予算に対して 反対討論(要旨)  日本共産党  行政改革推進委員会の提言により補助金見直しが行われた。市民との協働、パートナーシップを進めると言いながら、団体の十分な理解、納得もないまま補助金を削減することで、事業に支障を来さないか心配である。また、地方公共団体の一般会計では消費税の納税義務はないにもかかわらず、消費税増税を理由とした公共施設使用料等の引き上げは問題であることなどから、賛成できない。 賛成討論(要旨) 緑風会  国の好循環実現のための経済対策に基づき交付金を有効に活用した予算計上であり、平成25年度2月補正予算と合わせて総体的に執行されることで、消費税増税による消費の落ち込みを抑制できる。また、多くの防災対策事業により地域防災力の強化が図られるほか、市民と行政とのパートナーシップの推進、農業経営の安定化、賑わいのあるまちづくりの創出などが期待できることから、適正な予算であると評価し、賛成する。 市政に対する一般質問 よりよいまちづくりをめざして ■兼子 春治 議員 5年制袋井商業高校の新設は 問 地域の産業を支える専門性を備えた人材を育てるため袋井商業高校を5年制にする動きがあるが、市としてどのように対応するか。 答 社会に出てすぐ活躍できる人材を育てることは、地元企業・市にとってもメリットがある。課題は多いが積極的に支援していきたい。 道路にも文化性が必要では 問 国1には油山寺入り口の大看板があり、瑠璃の橋には朱塗り擬宝珠付きの欄干が設置されている。新設中の新松和橋の欄干も朱塗り擬宝珠付きにし、文化性を持たせるべき。 答 瑠璃の橋は油山寺の風情を感じさせるデザインとしたが、新松和橋も特色ある橋としていきたい。 公民館のコミュニティ施設への移行は 問 基準を作り地域の特性を出しながらも全地区共通した運営をすべきと考える。指揮命令系統や職務・勤務形態が三川公民館と浅羽東公民館とで異なるのはなぜか。 答 モデル事業では地域づくり事業の取り組みや推進方針が異なるため、各公民館に合わせた内容となっている。 ■山田 貴子 議員 新体育館は整備構想に伴った所へ 問 候補地として4カ所を挙げたが、進捗状況を伺う。 答 建設用地を選定するため、法規制の確認に加え、交通の利便性、用地取得と造成に要する費用や期間、災害時に避難所として活用が可能な立地など様々な視点から評価、検討を行い、パイオニア(株)駐車場跡地が最適と判断した。 合宿・宿泊施設の整備を 問 東京五輪とラグビーW杯の合宿地誘致活動に伴い、施設を整備すべし。 答 宿泊環境が十分でないことは承知しているが、既存の宿泊施設の活用を図ることで対応したい。合わせてコンベンション機能やホテル機能を有する施設の立地も検討したい。 原子力災害時の広域避難計画はあるのか 問 原子力防災訓練として同報無線で屋内退避と放送されたがそれだけで良いのか伺う。 答 広域避難時に重要な市民への情報伝達に主眼を置いた訓練を実施した。今後、県や市の原子力災害時広域避難計画を策定した折には、より実践的な訓練を重ねていく必要があると考えている。 ■廣岡 英一 議員 津波の不安解消には資産を守る対策を 問 防潮堤等の強化を図るため、沿岸4市と県で行っている静岡モデルの検討具合は。 答 自転車道と海岸防災林の間への盛り土による強化という本市の考えは、県も承知している。レベル2の津波に対応した万全な整備を行うことが、市民の安心安全を守る対策として必要なものと考える。 問 沿岸部の企業は、自力で津波防災を行っている。津波防災に係る各種の法律、企業立地の補助制度などの運用で支援ができないか。 答 県の総合特区構想における利子補給、浸水防止対策に係る融資制度等がある。これらの周知はもちろん、万全の防災対策を計画的に実施していくことが、何よりの支援と考えている。 浅羽支所の組織体制縮小は適切か 問 合併時の4課・7係・35人の体制が、1課・1室・1係・1施設・14人になった。支所としての体制、権限、予算をどう考えているか。 答 26年度も同様の体制とする。支所長には部長級の権限がある。支所単独の地域づくり予算はないが、命山建設、地元要望事業等に対応したい。 ■村松  尚 議員 施設整備の取り組みは 問 消防庁舎を建て替える整備構想(案)について、市民への広報が必要では。 答 消防庁舎の建て替え用地は、警察や行政との連携が強化される国本地内が最適地と考えている。このことについて、市民への広報に努めていきたい。 問 新総合体育館の建設予定地は示されるのか。 答 庁内の検討会等に諮りパイオニア(株)駐車場跡地が最適であると判断した。今後、用地取得の本協議に入っていく。現在の用地のままでは建築制限があるため、それらの解除に向けて検討・調整を進めていく。新たな体育館が市民にとって使い勝手のよい施設とするため、周辺道路整備についても交通量調査を実施し、取り組んでいきたい。 人口減にならないまちづくりの取組は 問 社会減の進行を止めることに努めるべきと考えるが、取り組みは。 答 雇用の場の確保と居住地の確保が必要であると認識している。土地区画整理事業を進めるとともに、今後においても県内外の企業訪問を行う等、積極的な誘致活動に取り組んでいきたい。 ■大場 正昭 議員 新年度事業への取り組みは 問 「市内で活躍する輝く女性支援事業」は素晴らしいネーミングであるが、どのようなことを意識して取り組んでいくのか。 答 これまで男女共同参画社会推進プランを策定し、市政や審議会などへの女性の参画拡大や、職場での男女平等に取り組んできた。引き続き、いろいろな審議会へ女性も参画できるよう意識的に働きかけていきたい。 問 袋井駅南地区の土地利用とまちづくりについて、議会への具体的な内容と報告は。 答 土地区画整理事業をはじめ、シンボルロードの整備、色彩の統一、沿道緑化による景観の形成、商業施設の誘導や、南北自由通路、橋上駅舎化事業及び南口駅前広場整備事業などを実施していきたい。 問 自主運行バスの抜本的な見直しと、地域協働バスの促進に向けてはどうか。 答 自主運行バスについては、中東遠総合医療センター線は26年度まで、市内路線は、27年度までをめどに検討していく。郊外地区については、地域協働バスやデマンドタクシーを導入するなど、それぞれの交通手段の利便性や費用対効果を考えながら、検討していく。静岡理工科大学とも共同で取り組んでいきたい。 ■田中 克周 議員 「プレミアム」商品券発行事業はどうか 問 消費税増税後の消費の冷え込み抑制のため、また景気・経済対策と活性化のため、地元商工団体と連携して、プレミアム商品券の発行をすべきと考えるがどうか。 答 現時点では考えていないが、消費の動向により検討する必要もあるので、商工団体の皆様と状況把握に努めていきたい。 「ミニ公募債」の発行も必要 問 ミニ公募債を発行して、市民の皆さんから資金の協力を仰ぐことは、財政面での市民参加にも繋がるがどうか。 答 ミニ公募債は、市民の郷土愛を育むものであるが、金融機関の手数料等の面から、今後の研究課題としたい。 補助金を公募型に見直すべき 問 26年度から団体補助金は一律3%削減される。本当に必要な団体に適切に補助するためには、一旦白紙に戻し、公募補助金制度を導入すべき。 答 公募型補助金は、第三者機関の審査による透明性・公平性の確保など有効な取り組みと考える。内容は異なるが、提案型の協働まちづくり事業で団体の活動を奨励している。 ■寺井紗知子 議員 要介護認定を受けた方の障害者控除は 問 確定申告時に、65才以上の高齢者で、障害者手帳を持っていなくても、障害者控除対象者として認定されるよう適用拡大を求める。 答 本市の認定基準や対象範囲について、早期に見直しをし、今後は、介護認定に合わせて、「障害者」「特別障害者」に認定できると思われる人には、申請書を送付する。また広報や、ホームページなどでわかりやすいものになるよう対応していきたい。 問 5年間の遡及ができるようになっているが、袋井市の対応はどうか。 答 現在の認定基準の中で、申請があれば遡及したい。 新幹線南側「治水対策」の見通しは 問 都市型ポンプ場の整備・遊水池の整備・秋田川の再改修など、計画策定の見通しは。 答 ポンプの能力や遊水池の容量などを再検証し、平成26年度中に確定できるよう、治水計画を明確にしていきたい。個々の施設は、規模や配置など確定次第示していきたい。 ■沼上 賢次 議員 「子ども議会」の開催を 問 議会や行政に関心を高めてもらい、将来のまちづくりにその視点が活かされる「子ども議会」の開催を望む。 答 子ども達が市政に関心を持つための有効な手段と考えられる。市政施行10周年にあたる平成27年度に、記念事業として開催を検討していきたい。 就労支援制度の拡充を 問 福祉施設へ通所する身体・知的障害者の交通費の公平性を図る上で、精神障害者と同等の通所費助成ができないか。 答 障害者の社会参加促進の制度の趣旨からも障害の種別に関係なく平等に助成することが望ましいと考える。今後、制度の内容を精査し、助成に向けて26年度に要綱等の整備を進めたい。 地震発生時の緊急対応を 問 安心・安全のまちづくりの減災対策の一つとして、公共施設のエレベーター内に非常防災用品の設置ができないか。 答 エレベーターが地震発生時の停電により停止の恐れも考えられる。不測の事態に備え、非常防災ボックスの設置を検討していきたい。 ■戸塚 哲夫 議員 交差点での交通安全対策を 問 交差点での交通事故抑止に期待ができる信号機のない円形交差点「ラウンドアバウト」を検討したらどうか。 答 事故の多い、下山梨地内のJA遠州中央袋井営農経済センター東交差点を対象に本格導入に向け検討したい。 住宅用火災警報器の普及を 問 設置について自治会、消防団等の協力を得て、地域を挙げて取り組むべきでは。 答 消防署と消防団女性消防隊が協力し、高齢者単身世帯の防火訪問の際、設置の確認や働きかけを行っている。今後は、消防に関する各種イベントや広報等をはじめ、自主防災隊長会議等において、改めて設置を呼びかけ普及促進をしていきたい。 空き家対策を推進するべき 問 空き家対策条例の制定を今後どう進めていくのか。 答 「空き家対策特別措置法案」が国会へ提出される動きがある。その動向に注視し、法案の目的や定義、市に与えられる権限、撤去する際課題となる固定資産税の軽減措置など市の条例との整合性を精査し、手続きに手戻りがないよう制定に向け進めたい。 ■大石 重樹 議員 地域の防災対策は 問 防潮堤嵩上げ整備の募金活動はいつどのように行うか、またふるさと納税メニューの中にも入れたらどうか。 答 寄付金募集の取り組みは、袋井商工会議所、浅羽商工会、自治会連合会と意見交換しながら、官民一体の組織づくりを行いたい。目標額、期間、対象事業などを決めるとともに、ふるさと納税制度のさらなる活用についても検討していきたい。 問 地域防災の要である消防団の団員確保難をどうするか、活動の見直しと入団しやすいあり方を検討しているか。 答 袋井市消防団活性化検討会で協議している。早朝訓練の実施、休日の消防団行事の多さなどが課題であり団員確保が難しい。訓練や大会の削減に向けて、改善案の検討結果を本年度末までに出したい。 地域活性化対策は 問 固定資産評価の見直しが27年度に行われるが、現状を把握し実勢に見合った評価替えを求めるがどう対処するか。 答 25年度は評価替え中間年度として実勢価格を把握するため市内292地点で鑑定を行った。26年度は最終年度であり200地点の簡易鑑定評価を行い、より直近の実勢価格を評価替えに反映させたい。 ■伊藤 謙一 議員 国際的なスポーツイベントについて 問 26年度に行う、中国浙江省との卓球交流の課題は。 答 8月10日にエコパを会場として中国浙江省との日中友好を目的に卓球交流を図ることになっている。今後、課題を明確にして毎月行われる準備委員会にて協議し、円滑な運営を目指したい。 問 選手や観光客に対して独自のおもてなしが必要だと思うがどうか。 答 選手にはふくろい遠州の花火を前日にみていただく予定である。また、市内の団体や県と協力して会場での観光PRや物産販売など袋井らしさ溢れるおもてなしで大会を盛り上げ、同時に本市の情報発信に努めていきたい。 問 海外の選手、観光客に対して市のお土産は十分であるか。 答 海外への持ち出しを考えると、農産物等は規制上厳しい。しかし、袋井お土産プロジェクトで開発したマカロンやプリン、三色茶等は日持ちにも適していることから十分対応できると考える。販売に際しては会場内のブース等で積極的に行っていきたい。 ■鈴木 弘睦 議員 季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎対策は 問 袋井産農産物の花粉症への緩和効果の調査研究を行うことによって、産業の活性化につながるのでは。 答 花粉症に対してどのような効果があるか学術的に検証するのは難しいのかもしれないが、健康づくりや産業の育成にプラスになると思うので、研究していきたい。 自転車に優しい環境整備への取組は 問 主要路線等に自転車走行レーンを整備する考えはあるか。 答 現状では道路幅員が限られており、走行レーンの確保が難しく課題もあるが、自転車の走りやすい道路環境の整備を進めていきたい。 現在の山名コミュニティハウスの活用を 問 山名コミュニティハウスの今後の活用予定は。 答 本敷地は、道路整備事業の代替地として使用する予定で、はぐくみの移転が完了後、建物は解体することになっている。一般論としては、地域間の公平性などのバランスを勘案した中で、売却や有償貸付による利用も可能である。 ■高橋 美博 議員 原子力災害広域避難計画策定の状況は 問 昨年、今年と実施された原子力防災訓練で得た問題点・課題は何か。 答 受信した情報から事故状況を的確に把握するためには専門的知識が必要なこと、市民へわかりやすく情報を伝達するためには時間がかかること、防護資機材や線量計等の取り扱いがスムーズにできず定期的訓練が必要なこと、災害時の移動手段の確保や統制の取れた避難誘導を行うには周到な準備や綿密な調整が必要なこと、安定ヨウ素剤の配布や服用のタイミングが難しいことなど様々課題がある。  原子力防災に関し、早く、遠くに逃げる、放射性物質を遮へいするといった被ばく防護の原則や、避難の基準に基づく避難方法などの基本的知識を職員・市民に周知し、より実践的な訓練を重ねる必要がある。 問 検討中の避難計画の交通手段・避難経路は。全住民避難に要する時間はどうか。 答 統制が取れた避難を基本に、自家用車の使用を原則とし、自治会単位で順に、国道や県道、高速道路を使って避難するといった条件でシミュレーションを行っている。避難先やスクリーニングポイントが明らかとなっていないので、避難に要する時間は、今後県と調整し、具体的に検討していきたい。 ■岡本 幹男 議員 市税等収納対策の取り組みは 問 従来の所管別管理の再検討など合理化策の検討は。 答 実務上の制約があり、基本的には、従来通り、所管別管理とする。しかし、市税等収納対策本部や関係各課の連絡会により、収納対策の強化を図っていく。 障害者福祉の充実強化の取り組みは 問 障害者の住環境を整えるため空き家の転用を含め、グループホーム増設等の充実強化はできないか。 答 平成29年度までに、グループホーム整備促進のため2カ所増やす計画でいる。また、空き家などの民家を転用する際には、市の単独事業として工事費用の一部負担を検討していきたい。 袋井市とベトナムとの交流促進を 問 浅羽佐喜太郎の業績がテレビ放送され、関心が高まっている。案内施設の充実が実現できないか。 答 現在、近藤記念館で、パネル展示とパンフレット配布を行っている。今後は、ベトナム語・英語併記の看板と、浅羽東公民館への展示コーナー設置を行っていきたい。 ●防災対策特別委員会(3月14日) ◆(仮称)袋井市地震・津波アクションプログラム2013の策定について(最終報告) 地震による大規模災害に備え、災害発生時の被害をできる限り軽減するとともに、迅速で適切な対応が実施できるよう、平成25年度から平成34年度までの10年間に、市として取り組むべき地震対策の取り組みを体系化した行動計画(施策の柱11項目、アクション項目100アクション)を策定した。 ◆静岡モデルの検討状況について 南海トラフ巨大地震による津波被害に対し、安全度の向上を図る「静岡モデル」の整備を推進するため、中遠地域4市と県の関係機関により「静岡モデル推進検討会」を設置し、検討を行っている。 <本市の静岡モデル構想(案)> ・浜松御前崎自転車道から海岸防災林の間の凹地を盛土により堤体補強を図る。 ◆命山の整備について <湊地区>   H25.12に完成。H25年度内に、照明灯3基を増設予定。 <中新田地区> H26.1より地質調査・測量設計業務を実施中。 <湊西地区>  H26.2の自治会臨時総会において、集落北側の農地約6,000㎡を候補地として決定・承認された。 <東同笠・大野地区> 各種会議において協議・決定した整備方針に基づき、東同笠・大野地区に1箇所の津波避難場所を整備する。今後、整備箇所の位置選定にあたっては、両地域との協議を行い、効果的な配置場所について検討していきたい。 その他、袋井市地域防災計画、袋井市水防計画、袋井市医療救護計画の修正、(仮称)袋井市防災センターの整備などを協議した。 ●地域医療特別委員会(3月17日) ◆袋井市立聖隷袋井市民病院西館増改修工事等の状況について 一般病床をはじめ、療養病床、回復期リハビリ病床の段階的開院に向けて、西館増改修工事や周辺整備工事を着実に進めている。 ⑴ 西館改修工事(工期:平成25年5月27日〜平成26年3月30日)   3月現在、病室の空調や電気設備の器具取付、内装等の仕上げを行っている。 ⑵ 西館増築工事(工期:平成25年5月27日〜平成26年7月15日) 基礎部分にあたる1階地下ピットを築造し、2階部分の工事を完了。現在、3階部分の工事を行っている。 ⑶ その他関連工事 施設の改修や増築工事に合わせ、厨房機器、介助浴槽、リハビリ施設備品等の発注のための入札を随時行っている。 ◆袋井市総合健康センター整備に向けた検討状況について   総合健康センター実現のための組織体制について ・保健センター機能を集約し、地域と連携を強化。地域の健康課題に取り組む体制を整える。 ・「健康づくりサポートチーム」が組織横断的に連携・支援を行う。 ・いきいき長寿課及びしあわせ推進課の機能の一部に加え、社会福祉協議会を移転する。 ・総合相談窓口を設置する。 ・内科及び脳神経外科外来、一般・療養・回復期リハビリテーション病床を運営する。 ・休日急患診療室を設置する。(4月6日診療開始予定) ・在宅医療・在宅介護を支援する、総合的な在宅療養支援ステーションを目指す。 常任委員会レポート 平成25年度一般会計・特別会計の補正予算、平成26年度一般会計・特別会計・企業会計の各予算や条例の制定・改正などの議案を各常任委員会で審査しました。 ■総務委員会 ●平成25年度一般会計補正予算(第4号) 〜コミュニティ事業助成金〜 Q宝くじのコミュニティ事業助成金を3自治会が申請し、2自治会が採択された。不採択となった1自治会分を減額するとのことであるが、どのような経過でそうなったのか。 A自治総合センターからは、財政的な事情もあるので採択するのは2自治会との内示が早い段階であった。今年度不採択となった自治会には来年度に申請してもらうこととした。このような事情があることを自治会に了解してもらい、今後も3自治会で申請していきたい。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜交通安全推進費〜 Q子どもや高齢者には、個別に自転車の講習会が行われているが、社会人にはどのような啓発を考えているか。 A事業所では交通安全管理者、公民館単位では交通安全会の皆さんが講習会等を行っている。広報ふくろいでも隔月でのコラムを通してルール改正などの広報・啓発を行っている。今後も各事業所や商工団体と連携してより一層の広報・啓発に努めていきたい。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜耐震シェルター等整備助成事業〜 Q耐震シェルター等整備助成事業はどのような事業か。 A木造の住宅の1部屋を補強し、シェルター化するものである。昭和56年5月以前に建てられた木造住宅、耐震評定1.0未満の建物に住んでいる方を補助対象にしたい。 ■民生文教委員会 ●平成25年度一般会計補正予算(第4号) 〜保健衛生総務費〜 Q医療機器の新規購入や、老朽化した機器の更新が必要とのことだが、聖隷袋井市民病院の医療水準、役割は。 A聖隷袋井市民病院は急性期の対応をする病院ではない。現在は内科と脳神経外科の2科で、今後、整形外科とリハビリテーション科の開設を予定している。一般の開業医よりレベルは高くなるが、旧市民病院ほどではない。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜ふくろい発!!茶れんじ健康プロジェクト〜 Q使用する白茶と黒茶について、血糖値上昇の抑制効果は解明されているのか。緑茶より優れているのか。 A緑茶との比較では、ガレート型カテキンの含有率が高い。学術的に効果が証明されたものはないが、医科学的・学術的な見地よりも日常生活のなかで気軽に取り組めることが重要と考えている。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜公民館コミュニティセンター化モデル事業〜 Q三川公民館と浅羽東公民館とでは組織や指揮命令系統が異なる。公民館制度が複雑化する原因とならないか。 A2つの公民館では、地域づくり事業が大変活発に行われている。それぞれの公民館で行われている今の事業に対応できるようにした。その成果を検証して、将来の公民館のコミュニティセンター化を検討したい。 ■建設経済委員会 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜みつかわ夢の丘公園整備事業〜 Q(仮称)市道川会西山線新設事業の起点と終点をどう考えているか。また、最終的に新東名へのアクセスをどう考えているか。 A調査の起点終点は、川会交差点からみつかわ夢の丘公園北側までとしている。磐田横川線との接続や設置計画のある新東名ICへの接続が確保できれば、将来にわたってこの地域の発展の可能性が出てくると考えられることから、将来的な接続・開発について検討していきたい。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜観光施設整備事業〜 Q新観光案内所の基本・詳細設計委託料が計上されているが、新観光案内所の完成時期及び施設概要はどうか。 AJR袋井駅の仮駅舎撤去後の平成27年度の建設を予定している。施設概要は、案内機能、事務機能及び会議室を配する2階建てを想定して考えているが、今後、基本設計・詳細設計を行っていく中で、観光協会とも相談しながら検討していく。 ●平成26年度袋井市一般会計予算 〜河川愛護事業〜 Q河川愛護の対象面積が全体で120万平方メートルあるが、平成26年度において市で草刈り等を行う広範囲箇所、危険箇所の、それぞれの内訳面積はどの程度か。 A広範囲箇所が約25万平方メートル、危険箇所が6万平方メートルとなっている。平成26年度は、広範囲箇所及び危険箇所の草刈りを、それぞれ年2回を目標として行っていきたい。 第1回議会報告会を開催しました  袋井市議会は2月15日、初めての議会報告会を総合センターで開催しました。約50人の市民の皆様が集まり、議会改革特別委員会の議員が議会の役割や市が抱える課題などを紹介しました。参加者からは「行政に対するチェックが甘いのではないか」などの意見が聞かれました。今後も皆様からの御意見を参考にしながら、課題解決のために市へ提言していきます。 <報告内容> ・市議会の概要と議会改革の取り組みについて ・地域医療の体制と今後の課題について ・袋井駅南北自由通路新設及び橋上駅舎化事業と袋井駅南地区のまちづくりについて <参加者アンケートより> ・資料表現、発言言語に分かりやすさへの努力を感じられた。 ・それぞれの項目について経過を追った説明に終始していた。単に行政の広報的内容でしかなかった。 ・取り組みの中で、議会が果たした役割についても聞きたかった。議会としての取り組みを中心に話してほしかった。 ・行政的な説明と議会としての提案、改善事項を明確化して、議会の存在価値を出してほしい。 ・労働層を呼び込む方法は、再考の必要がある。 5月臨時会・6月定例会のお知らせ 【場 所】市役所5階議場及び各委員会室 【時 間】午前9時から 【日 程】 <5月臨時会> 5月 14日(水) 常任委員選任等 <6月定例会> 6月 2日(月) 開会、議案の説明 10日(火) 市政に対する一般質問 11日(水) 市政に対する一般質問 12日(木) 市政に対する一般質問 16日(月) 議案の審査(常任委員会) 17日(火) 議案の審査(常任委員会) 25日(水) 閉会、委員長報告〜採決 あなたも本会議・委員会を傍聴してみませんか。 当日、市役所5階の議会事務局で受付をします。 ※足の不自由な方、妊婦の方など、段差解消機を利用し 傍聴席へ入れます。 ※赤外線補聴器、段差解消機をご利用の際には、議会事 務局へ声をおかけください。 市議会の中継(録画)放送・会議録がご覧いただけます。 詳しくは袋井市のホームページからこのバナーをクリックしてください。  ホームページでは、議会活動日誌や行政調査報告など、様々な情報を閲覧することができます。 編集後記  改選後1年が経過いたしました。この「市議会だより」を通して議会の情報を的確に、そしてより分かり易く身近な市政になるように広報委員一同努力して参りました。市民の皆様に1年間のお礼を申し上げ、編集後記とさせていただきます。来期もよろしくお願い致します。 ふくろい市議会だより No.45 〒437-8666 袋井市新屋1丁目1番地の1 TEL.(0538)44-3143(直通) FAX.(0538)44-3148 ホームページ http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/ メールアドレス gikai@city.fukuroi.shizuoka.jp 発 行/静岡県袋井市議会 発行日/平成26年4月15日