P26-27 子育て世代の応援隊 0歳〜18歳までをトータルサポートする「子ども支援室」が新設されました! 子育てに関する相談窓口がひとつに  袋井市は、18歳未満の人口が2割程度を占める、県内でも若い市といわれています。自然も多く子育てしやすい本市ですが、時代やライフスタイルの変化に伴い、子育てに対する多様なニーズが高まっています。  そのような中、今年4月から、保健センター分室内に、「子ども支援室(すこやか子ども課所管)」が新設されました。  子ども支援室は、障害の有無にかかわらず、0歳〜18歳のすべての子どもを対象にした相談窓口です。  2年前から「子ども支援チーム」として準備が進められ、教育・保健・福祉などを総合的に担当し、専門相談員らが支援や相談業務を行ってきました。  子ども支援室の主な活動は、子どもの発育に合わせて支援する、子ども支援プログラム(図1参照)の運営と、子どもの相談・支援などです。1人の子どもをとりまく関係部署(学校教育課・すこやか子ども課・しあわせ推進課・健康づくり政策課)が、組織の枠を越えてつながり、市民の子育てニーズに応えられる仕組みとなっています。  すべての子どもを対象にしている点、教育・保健・福祉などの分野が連携している点で、県内初の取り組みです。 「市民の皆さんに安心して子育てをしていただくことを1番に、チームで支援の輪をつなげていきます」と山本喜久次室長。  子ども支援室には、現場経験の長いスタッフがそろい、安心して相談できる雰囲気があります。もし子育てでお悩みのある方は是非、相談してみませんか。 子ども支援プログラム「きんもくせい」ってなあに?  「きんもくせい」は、お子さんの発育を確認し、支援するためのプログラムで、市の木「きんもくせい」と名付け、年齢ごとに進めます。 きんもくせい@ 乳児期(0歳〜3歳) 保健センターと連携 きんもくせいA 幼児期(4歳〜6歳) 保育園・幼稚園への訪問(参観・情報交換)  きんもくせいB 小学校(7歳〜12歳) 小学校への訪問・1年生対象の「ひらがな読み調べ」 きんもくせいC 中学校(13歳〜15歳) 中学校へ訪問(参観・情報交換) 15歳以上 (図1) どんなことでも相談してください! 〜子ども支援室から〜 子ども支援室 主任専門相談員 小林純代  今までは1人のお子さんに対して、行政の窓口が複数に分かれていたため、一貫した支援が受けにくいという課題がありました。子ども支援室は、関係各課や学校・専門機関などと連携し、1人ひとりに合った方法で支援を継続していきます。  子どもの成長・発達・学校生活や進路に至るまで、小さなことでも安心してご相談ください。お子さん自身からの相談も受け付けています。 保護者向け「子ども理解講座」を2013年11月18日(月)に月見の里学遊館・うさぎホールで行います。お子さんを通して希望をとりますので、是非、ご参加ください。 子ども支援室で作ったかるた かるた遊びをしながら、言葉に親しむことができます。 支援室ではこんなサポート活動もしています! キッズパーク:もの作りを楽しむ教室 ビスケットの会:親子でハイキングや散策を楽しみます ふわふわ:保護者の交流や学習の会 「相談してみてよかったよ!」 小学生女子のお母さん  乳幼児健診で紹介され、定期的に相談しています。どうしていいか分からない時に相談できる場と人に出会い、子どもも、社会との接点ができて落ち着いてきました。紹介されたリトミック教室は、5年続いていい居場所になっています。 【期待】進路や支援学級のこと、親の会のことなどもっと情報がほしいです! 小学生男子のお母さん  友だちに聞いて相談しました。自分の子どもであっても分からないことが多く、接し方が分かると自分に余裕ができます。1人ひとりを見て子どもにとってやりやすい形を見つけてくれ、支えられています。学校も下校時までいて、友だちと帰って来られるようになりました。 【期待】なくなると困ります。ぜひ継続を! 小学生男子のお母さん  保育園の先生の紹介で、子どものことを相談するように。男の子はこんなもの、と思っていたので頭の中は疑問だらけ。具体的なアドバイスで子どもの行動の意味や対応の仕方が分かってきてありがたかったです。「ビスケットの会」は、ほかの家族とのゆるいつながりが心地良く、外へ出るいいきっかけになりました。 【期待】親子が集まる場所で、気軽な相談会などあればいいですね。 小学生男子のお母さん  健診に臆病になっていましたが、出会った保健師さんが話しやすく相談したのがきっかけでした。人とのつながりが苦手だった子が今は「友だち大好き」に。「キッズパーク」には小学2年生まで楽しく参加。貯金箱を作ったり墨で絵を描いたりしました。 【期待】子どものことを分かってもらいながらスポーツができる場が欲しいです。 合い言葉は、「にこにこ笑顔とあたたかな言葉かけ」!! ご相談のある方は、月〜金曜日の午前9時〜午後5時に子ども支援室へ直接お電話ください。 子ども支援室お問い合わせ先 TEL・FAX 45-0601 時間 午前9時〜午後5時 場所 袋井市高尾754-11 保健センター分室内(2階) ※7月より、教育関係事務所(袋井市高尾783-4)内へ移転します。電話番号は変わりません。 きになるコトバ 遠州弁 参考「遠州の方言考」浅井昴著 【さら】 「それ、箱さら持ってきて〜!」 一緒。もろ共。代表的な遠州方言で、他地方の人には全く見当のつかない言葉かもしれない。 市民編集員のひとこと 甘い香りがするジャスミンの花。グリーンカーテンにもいいですね。 小関裕子、谷口史恵