P16 原田市長の散歩道 「満足度日本一」  日本でも国民の幸福度を測る取り組みが始められ、4月には国から原案が発表されることになった。  以前、ブータン王国の国民総幸福量の話をこの欄でも紹介したが、経済の成長に加えて、それ以外のことにも価値を認める社会を作っていくことが必要なので、今回の国の取り組みには期待している。  健康、教育、子育て、自然環境、時間の使い方、感性の豊かさなどで幸福度を測ることが、すでに外国で行われており、現在、地球上で一番幸福な国は、南太平洋の小さな島国バヌアツ共和国といわれている。  私は市政では、幸福度とともに満足度が大切な要素であると思う。袋井市が日本で一番満足度が高い市になることが私の望みであり、市政の目指す方向である。  市民が望むことをすべて受け入れて満足度を高めることは、限られた財源と職員数では不可能である。どこの家庭でも、家族が望むものをすべてそろえることは難しいだろうし、仮にそろえたとしても、家も家計もパンクしてしまう。食べ過ぎの満腹が健康に良くないのと同じである。  そこで腹八分でも満足する方法─量的満足度から質的満足度への転換─が求められる。これが真の健康文化都市のあり方に通じるものと思う。  自分の作ったキュウリやゴーヤは曲がっていてもおいしいし、仲間と催した祭りは楽しい。同様に地域づくりやまちづくりでも、企画する段階から参加することによって自分の意見や気持ちが入るので、満足できる度合いが高まる。  市政に対する満足度を高めるためには、市民と行政がお互いにパートナーとなって、様々な事業や地域の課題を解決していくことだと考えている。  そのためには、職員は市民の間に入って、ひざを交えて話し合う習慣を身に付けるように変わらなければならないし、市民の皆さんも積極的に市政に参加するように努めていただきたいと思う。 季節の健康レシピ 『毎月19日は、食育の日』 温かいスープで寒さを乗り切ろう! ワカメスープ ●材料(5人分) 生ワカメ 25g ニンニク 1かけ 鶏がらスープ 800ml いりごま  15g アサツキ  25g こしょう 少々 油  小さじ1 塩 小さじ1 ●作り方 @ニンニクは薄切りにし、鍋に入れ、油でいためる。 A@に鶏がらスープを加えて、沸騰したら食べやすい大きさに切ったワカメ、いりごま半量を入れて、塩、こしょうで味を調え、すぐに火を止める。 BAを器に盛り、小口切りにしたアサツキと残りのいりごまをかける。 ●栄養価(1人分) エネルギー40kcal/たんぱく質2.7g/脂質2.8g/カルシウム44mg/   鉄1.2mg/ビタミンC3mg/食物繊維0.7g/塩分1.2g ●薬膳まめ知識 ミネラル豊富なワカメは、お通じを助け、むくみ予防に良い食材です。 表紙のことば  1月15日、メロープラザで「新春方言かるた大会」が行われ、子どもから大人まで、約60人が参加しました。  「ええやっと あんもうやけたで さぁ食わず(やっとおもちが焼けたので、さあ食べよう)」などと、方言を使った札が読み上げられると、参加者は、「はい!」と元気な声を出しながら絵札に飛びつき、札の数を競い合いました。  また、取った札の枚数に応じて、地場産の野菜や果物、干し芋などが賞品として手渡されました。 袋井市の木・花・鳥(平成22年5月16日制定) 市の木:キンモクセイ 庭木として多くの家庭などに植えられ、広く親しまれています。秋にはオレンジ色の花が咲き、甘い香りが漂います。 市の花:コスモス 秋になると、市内各地で彩り豊かなコスモス畑が見られます。可憐で美しく親しみやすい花です。 市の鳥:フクロウ 鎌倉時代の遺塵和歌集の中でも「袋井」に掛けて詠まれるなど、歴史的な関わりが深く、市名と語感的にも類似していることから親しみを感じる鳥です。 ■市民の動き(平成23年1月1日現在)  人口/86,915人(前月比+14人) 世帯数/30,894世帯(前月比+3)