P28 原田市長の散歩道 「被災地を訪問して」  先月中旬、震災後1か月の宮城県岩沼市と千葉県浦安市を、お見舞いと現状調査のために訪問した。  岩沼市は、仙台空港の南側にあって、直線の海岸線が10 km続き、その後背地は、平坦な田になっていて、浅羽南部地域と地勢がよく似ている。  今回の地震で、6mの堤防を越えた津波が5kmも内陸部へ押し寄せ、袋井市へ来たこともある議長さんの家も含めて、600世帯が全壊した。  家屋や家財、車などは道路脇に片付けられていたが、直径30 cm以上の松も根こそぎ倒されていて、津波の破壊力のすごさを感じた。  ほこりがいっぱいの中を、マスクをして案内してくれた井口市長からは、消防団の活躍に加えて米軍や自衛隊が重機を持って駆け付け、いち早く物資運搬用の道を開いてくれたのが、市民に大きな安心感を与えたことを聞いた。  東京大学の都市工学の教授も同行し、海岸沿いに住んでいた人たちの集団移転など、復興に向けての考察がすでに始まっていることには驚いた。  浦安市では、今回の地震で、まちの各所で液状化の被害が発生した。  東京ディズニーランドが休業中だったので、人通りは少なかったが、歩道は、一面砂をまいたようであり、所々に地中から吹き出た土砂が白い袋につめて置かれていた。揺れている最中には、まちのあちらこちらで砂水が音を出して吹き出し、街中が水浸しになったらしい。  大きな建物は、基礎杭が地中深く入っているため、液状化の影響は比較的少ないが、個人住宅は、玄関先の階段や土台が傾いており、道路上の下水のマンホールは、地面から50 cmも飛び出していた。袋井市の約6割の地域が液状化の心配があるだけに、心に重くのしかかる光景であった。  東日本大震災を教訓に、すぐにできる対策を行いながら、市の防災計画の全面的な見直しに着手していく。  地域のことを詳しく知っている市民の皆さんと専門家を交えた行政とが一緒になって、みんなが納得できる計画を作り上げていきたいので、是非、ご協力をお願いしたいと思っている。 季節の健康レシピ 『毎月19日は、食育の日』 スナップエンドウの食感が絶妙な一品 スナップエンドウの豆腐和え ●材料(6人分) スナップエンドウ 200g 木綿豆腐 1丁(350g) ツナ 小1缶(60g) 白ごま  大さじ1 A  塩 小さじ1  ごま油 大さじ1/2 ●作り方 @鍋に湯をわかし、豆腐を粗くちぎって入れる。 ひと煮立ちしたら、ざるにあげてさます。  Aスナップエンドウは筋を取り、やわらかめにゆでる。ザルにあげ、2〜3等分に切り、冷ましておく。 Bボウルに@の豆腐を入れてつぶし、油分をきったツナとAを加えてよく混ぜ、あえ衣を作る。 CBにAのスナップエンドウを加えて和え、器に盛り、白ごまをふる。 ●栄養価(1人分) エネルギー83kcal/たんぱく質6.9g/脂質4.4g/カルシウム101mg/鉄1.0mg/ビタミンC15mg/食物繊維1.3g/塩分0.9g ●薬膳まめ知識 スナップエンドウは、胃腸の働きを助け、体内の余分な水分を排出させる働きがあります。 表紙のことば  4月14日、浅羽東小学校で「1年生を迎える会」を行いました。  1年生が、上級生とふれあう中で、学校生活を楽しめるようにと企画されたもので、まずは、校内で学校生活の様子を学んだ後、学校の近くにある「諸井里山」に移動。里山では、「諸井里山の会」の皆さんが、約100匹のこいのぼりをあげ、小学生を出迎えました。  子どもたちは、こいのぼりが泳ぐ自然の美しい里山で、お弁当を食べたり、鬼ごっこをして遊んだりして楽しみました。  ■市民の動き(平成23年4月1日現在)  人口/86,853人(前月比−9人) 世帯数/30,925世帯(前月比+30) 袋井市の木・花・鳥(平成22年5月16日制定) 市の木:キンモクセイ 庭木として多くの家庭などに植えられ、広く親しまれています。秋にはオレンジ色の花が咲き、甘い香りが漂います。 市の花:コスモス 秋になると、市内各地で彩り豊かなコスモス畑が見られます。可憐で美しく親しみやすい花です。 市の鳥:フクロウ 鎌倉時代の遺塵和歌集の中でも「袋井」に掛けて詠まれるなど、歴史的な関わりが深く、市名と語感的にも類似していることから親しみを感じる鳥です。