P24 原田市長の散歩道 「女王陛下のクラウンメロン」  4月29日に、世界中の注目を集めて行われた英国のウイリアム王子の結婚式に「袋井産のクラウンメロンを贈ろう」という試みがあった。  メロンは、中央アジアの野生ウリが原種で、16世紀ごろから英国で品種改良が重ねられ、18世紀になって現在のマスクメロンの原形ができたといわれている。  日本へは、約90年前に英国から渡り、その後の農家の研究熱心な取り組みと丁寧な栽培によって、甘く、香り高い世界的にも高級な果物となった。  今から35年前、初来日したエリザベス女王が鳥羽を訪問した際、ホテルでクラウンメロンを召し上がり、その味を絶賛した。以来、このホテルでは、クイーンズディナーと名付けて、デザートにメロンを添えた同じメニューを今でもお客さんに出している。  こうした歴史を背景に、王子の結婚式にクラウンメロンを贈って「メロンの里帰り」を実現しようという話が持ち上がった。公式な外交ルートに乗り難い話なので、苦戦したが、幸い市内のNSKワーナー(株)の親会社である日本精工(株)が、英国王室と深い関係を持っていて、仲介役になってくれた。  英国への持ち込みは、植物検疫の関係で、どうしてもできなかったが、東京の英国大使館で催される結婚お祝いパーティーへ提供することになった。  日本の皇室や政・財界の要人が出席する大きな祝賀会で、クラウンメロンを披露することができると思い、胸が高鳴った。しかし、これも東日本大震災が発生し、中止になった。  これであきらめてしまうのも心残りなので、クラウンメロン支所の協力を得て、えりすぐりのメロン5個を化粧箱に入れ、王子の結婚を祝って結婚式前日に、英国大使館へ届けることにした。  当日は、静岡県知事の親書も携え、映画「007」の国ゆえとも思えるほどの厳重なチェックを2か所で受けた後、大使館の奥深い一室で、担当の参事官に手渡した。  参事官は、お祝いのメロンを大変喜び、女王陛下とクラウンメロンの話を英本国へ伝えることを約束してくれた。  いつの日か、袋井産のクラウンメロンが「女王陛下のクラウンメロン」と呼ばれ、世界中で売られることを願っている。 季節の健康レシピ 『毎月19日は、食育の日』 子どもも大好きな一品 ヒジキ入りナゲット ●材料(5人分) ヒジキ 7g とりむね肉(皮なし) 400g タマネギ 1/3個 サラダ菜 5枚 トマト  1個 A  小麦粉 大さじ3  卵 1個  しょう油  小さじ2  塩 小さじ1/4  こしょう  少々  ナツメグ 少々  酒 小さじ1  片栗粉 小さじ1 ●作り方 @ヒジキを水で戻し、さっとゆでて細かく刻む。 Aとりむね肉を包丁でたたいて、つぶす。 Bタマネギは、すりおろす。 C@〜BとAを混ぜ合わせ、スプーンで、一口大の大きさにして、あげる(あげ油は適宜)。 D皿にCとサラダ菜、トマトを盛り付ける。 お好みでケチャップをつける。 ●栄養価(1人分) エネルギー262kcal/たんぱく質22.0g/脂質14.8g/カルシウム42mg/鉄1.7mg/ビタミンC8mg/食物繊維1.4g/塩分0.8g ●薬膳まめ知識 とり肉は、おなかを温め活力源になる食材。皮や脂は、体に脂分や潤いを補給する働きがあります。 表紙のことば  5月15日、「メロープラザ1周年の集い」が行われました。  地域の交流拠点メロープラザが、5月16日で1周年を迎えるに当たり、利用者間の交流と日ごろの活動の成果を広く市民に知ってもらうため開催されたもので、よさこい踊りの披露をはじめ、みそづくりやシュークリームづくり、きなこあめづくりなどの体験コーナーが設置されました。  当日は、市キャラクター「フッピー」の着ぐるみも登場し、子どもたちに大人気でした。  ■市民の動き(平成23年5月1日現在)  人口/86,926人(前月比+73人) 世帯数/31,025世帯(前月比+100) 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。