P02-03 子どもと本が出会えるまちをめざして 「袋井市子ども読書活動推進計画」を改訂しました 問 袋井図書館 TEL42-5325  浅羽図書館 TEL23-6801  子どもにとって読書活動は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で、欠かすことのできない大切なものです。  市では、平成19年3月に策定した「袋井市子ども読書活動推進計画」の取り組みの現状と、新たに生じた課題を踏まえ、同計画を改訂しました。  今後は、新たな計画に基づき、家庭・地域・学校・図書館・関連団体などが緊密に連携を図りながら、子どもの読書活動推進を積極的に行っていきます。 1家庭での読書活動の推進 ▽保護者への啓発…乳幼児検診や子育て支援センターなど保護者が集まる機会に、読書や読み聞かせ、語りかけの重要性について働きかけを行います。 ▽映像メディアとの関わり方についての働き掛け…保護者と子どもを対象に、テレビなど映像メディアを上手に利用するルールづくりの呼びかけを行います。 ▽「ブックスタート事業」の実施と「フォローアップ事業」の実施…ブックスタート事業実施後の子どもと本とのかかわりについての相談に応じ、発達段階に沿った本の紹介や、個々の親子に合ったアドバイスを行うなどのフォローアップ事業を実施していきます。 2地域での読書活動の推進 ▽施設の運営・蔵書の整備…各公民館の図書室の蔵書更新と充実に努めるとともに、それぞれの公民館で管理運営方法を検討することで、公民館図書室の利用促進を図ります。 ▽学習機会の提供…乳幼児家庭教育学級や小学校家庭教育学級の学習項目の中に、子どもと読書についての学習を取り入れ、読書や読み聞かせ、語りかけの重要性について働きかけを行います。 3保育所(園)・幼稚園での読書活動の推進 ▽読み聞かせなどの実施…子どもの発達段階に合った絵本を用いて、読み聞かせやストーリーテリング(※)を行います。 ※ストーリーテリングとは 「物語やお話を、語って聞かせる」こと。読み聞かせと違い絵本を使わないため、おはなしを聞きながら、自分で想像をふくらませて、楽しむことができます。 静岡県の取り組み 「読書県しずおか」 県民1人1人が生涯を通じて 読書を楽しむ習慣の確立 袋井市の取り組み 「心ゆたかな人づくり」 乳幼児期への働きかけ 本に出会い、本を知る  親子のふれあいを重視した読書活動推進への取り組みに対して、支援と啓発を図り、身近な地域の読書環境を整備します。 就学期への働きかけ 本に親しみ、本を活かす  学校全体で読書習慣づくりに取り組む推進体制を整備し、学校図書館活性化のための資料・設備の充実や適切な人員配置に努めます。 成人への働きかけ 本と生き、本を伝える  子どもだけでなく、大人も対象として読書活動の推進や啓発、読書環境の整備に努めます。 家 庭 ◇読み聞かせや語りかけの実施 ◇子どもと本に関する行事などへの参加 ◇テレビなど映像メディアとの関わり方の工夫  など 支援・協力 連携・協力 地 域 ◇施設の運営や公民館図書室の蔵書整備 ◇学習機会の提供  など 保育所(園)・幼稚園 ◇読み聞かせの実施や保護者への啓発 ◇子ども読書に関する職員研修  など 学 校 ◇資料の収集整理、施設・設備の整備 ◇読書指導の推進  など 市立図書館 ◇保育所(園)・幼稚園・学校・地域との連携 ◇蔵書や各種サービスの充実  など ▽保護者への啓発…日常生活で、積極的に読み聞かせを実施してもらえるように、保護者への啓発活動を行います。 ▽蔵書の充実…すべての子どもが、日常的に本に親しめる環境を整えるため、絵本コーナーの充実を図ります。 4学校での読書活動の推進 ▽資料の収集整理…傷んだ図書や古くなった図書の更新、蔵書の整理を行い、児童や生徒の興味や関心に応じられるように図書の質の充実を図ります。また、発達段階や地域の特性などに配慮した市推薦図書(フーちゃん文庫)の選定を行い、計画的に図書資料の充実を図ります。 ▽読み聞かせや朝読書の実施…毎日15分程度の朝読書または、地域ボランティアなどによる読み聞かせやストーリーテリングを定期的に実施し、読書の習慣づけを図ります。 ▽読書指導の推進…多種多様な読書活動を推進するとともに、読書の大切さを広めるため、保護者に学校だよりなどを通して啓発を行います。 5市立図書館での読書活動の推進 ▽保育所(園)・幼稚園・学校・地域との連携…図書や子どもの読書に関する情報を市立図書館から提供するほか、保育所(園)・幼稚園・学校・公民館図書室などの運営のサポートを行います。 ▽児童図書コーナーの充実…調べ学習や読書案内など、様々な児童サービスに対応できるよう、図書の収集と提供を行い、児童図書コーナーの充実を図ります。 ▽ブックリストの作成…子どもの発達段階ごとのブックリストを作成し、読書推進に活用します。 ▽各種おはなし会の開催…子どもの年齢に応じたおはなし会を開催します。また、ストーリーテリングを実施し、未就学時から「耳から聞く物語」に触れる機会を提供していきます。 6啓発や広報活動を通じた読書活動の推進  市立図書館では、これからも図書館だよりや市立図書館ホームページ、広報ふくろいや市ホームページなどによる情報発信をはじめ、書店(子ども読書推進協力店)や医療機関と協力しての読書活動推進PRの実施を行い、子どもはもちろん、広く市民の皆さんが読書と触れ合える環境の整備を進めていきます。