P14-15 FUKUROI PERSONAL FILE 袋井の人【ひと】 花壇づくりを通して 花と街と人をつなぐ、園芸の達人 「平成24年度袋井市花いっぱいコンクール」個人の部 最優秀賞受賞 「袋井市花いっぱいコンクール名人位」認定  大場宏周さん(可睡)  4月に開催された「平成24年度袋井市花いっぱいコンクール」で、個人の部で3年連続の最優秀賞に輝き、今年新たに袋井市花いっぱいコンクールの8人目の名人位に認定されたのが、大場宏周さん(71歳)です。 自分だけ楽しくても意味がない 見てくれる人に楽しみを 「始めは、ごく一般的なお宅のように、玄関先のお手入れとして花を育て始めました」  そう語る大場さんのお宅は、今では、駐車場だったスペースに特設の花壇、玄関先の階段を登ると心地良い木陰、その先には縁側を配する和風の庭園が広がっていて、実に表情豊か。  ユニークなのは、お釜、漬物用のかめなどの古道具が花の鉢として利用されていたり、井戸のつるべがオブジェとして再現されていたりするところです。 「実際に道具として使われていたものを再利用しています。年配の方などは、懐かしいと言って、とても喜んでくれますよ。  毎年、花壇を楽しみにしてくれている方がいること、見てくれた方に喜んでもらえることが、一番のやりがいです」 多くのこだわりと 仲間が支える花壇  コンクールの花壇について伺うと、 「決められたスペースで、いかに作りこむか。そこで、テーマを決めることと、テーマに沿った音楽を花壇の前で流すことがこだわりです」と大場さん。  今年のテーマは「3.11祈り」。平和の使者である鶴をモチーフに、丸1年かけて準備をしてきたそうです。審査直前に、花が次々と枯れていくという事態に見舞われましたが、「それも勉強のうち」と、前向きです。 「1人では気付けないことがたくさんあります。展示方法の助言をくれる方やテーマの題字を書いてくれる方など、多くの方からアイデアをもらいました。同様のテーマを掲げた芸術家の方との交流など、新たなつながりにも恵まれ、人との縁があって、この花壇があることに感謝しています」 名人位だからできることを それが新たな自分の役割  名人位に認定され、今後3年間はコンクールに参加できませんが、「花壇という、自分を表現する場を与えられていることが幸せです。  この機会に積極的に宣伝も行い、これまで以上に、見てくれる人に楽しんでもらえるようがんばります。花壇を見て何かを感じ、花と街と人を愛してもらえたら嬉しいです」と、意欲を見せる大場さんの花壇を、皆さんも見に行ってみませんか? 花いっぱいコンクール名人位とは  コンクールで通算3回、最優秀賞を受賞すると認定されます。  平成3年のコンクール開始以来、これまでに7人の方が名人位に認定されています。 袋井で 活動中 グループ紹介 花みずき みんなで楽しく踊りませんか  私たち「花みずき」は、日本民踊協会浜松支部師範の山本豊静洋先生の指導のもと、伝統的な民踊から歌謡舞踊まで、いろいろな種類の曲に合わせて踊りを楽しんでいます。  年に4〜5回、地域の敬老会や市民文化祭などで、活動発表も行っています。発表会では着物を着て踊りますが、普段は羽織だけの気軽な服装で練習に励んでいます。  メンバー募集中です。気軽に見学・体験にお越しください。 活動日 第2・4土曜日 午後1時〜3時  活動場所 袋井東公民館 会費 3,000円/月 問 鈴木千代さん(名栗北原川)TEL42-8347 袋井発 CITIZEN & MAYOR TALK 市民×原田市長 THE対談 6月は食育月間です。今回は「食育」をテーマに、 「食」や子育てに携わる皆さんと市長が対談しました。 「食べることを楽しみ、 健康を大切にする心を育てる」 毎日の食事、一緒に食べる? どんな会話をしている? 市長:家庭での食事は、家族そろって食べますか? 爾見、尾白:別々のときもありますが、なるべく一緒に食べられるよう心掛けています。 足立、宮城:夫の仕事の関係で、家族全員がそろって食事できるのは週末だけですが、その分、家族そろっての食事を楽しみにしています。 みんなで一緒に食べたら 嫌いなものが大好物に 市長:家族がそろって食事をすることって、とても大切なことですよね。会話からいろいろなことが分かる。 市長:食事のときの会話は、どんな話題が多いですか? 尾白:その日の献立について話したり、子どもの話に耳を傾けています。 宮城:幼稚園のことが話題になることが多いですね。 マナーや好き嫌い どうしてる? 市長:食事に対する行儀やマナーについて、子どもに注意することはありますか? 足立:はしの持ち方などは、よく注意しますね。私たち親だけでなく、祖父母にも注意してもらうことで、「これはダメ」と覚えていってくれるようです。 食べることを通じて 子どもたちの成育を 尾白:食べる時の姿勢やひじをつかないことなどを教えていますが、注意をし過ぎて、食べる楽しみを奪ってしまわないように気を付けています。 食べることの楽しみを 広めていきたい 長:好き嫌いについては、どうしていますか? 爾見:「食べず嫌い」をするので、おいしいよと言って私が食べてみせたり、調理方法を変えてみたりして、まずは経験させるようにしています。 宮城:私の子どもは、嫌いだったキュウリが、幼稚園でみんなと一緒に食べたことがきっかけで大好物になりました。家庭以外での食事の経験も大切なんだなと感じました。 給食のイメージは? 市長:平成25年の秋からは、市内の全幼稚園で給食が始まります。袋井市の給食のイメージはどうですか? 「おいしい」と感じる 経験を大切にしたい 爾見:家では「嫌い」といって食べないものも、給食でみんなと一緒なら食べられるようです。 宮城:私の子どもが通う幼稚園は給食実施園ですが、週に1日、お弁当の日があるのがいいですね。毎日作るのは大変なお弁当も、週に1日なら気合いが入ります。 子どもだけでなく 大人にも「食育」を 市長:「食育」のために、行政ができることはどんなことですか? 爾見:食育の取り組みについて、もっと情報提供してもらえると、刺激になるし、家庭でのフォローもできるようになると思います。 子どもへの食育から 家庭・市民への食育へ 足立:幼稚園や小学校で実施している「野菜を育て・収穫し・料理し・食べる」といった取り組みを、幅広い世代に広げていって、子どもだけでなく大人も食育について考える機会を持てるといいですね。 尾白:小学校高学年以降になると、食育の取り組みが手薄になっていくように感じます。中学生や大人へも食育の意識を広めていってもらいたいですね。 市長:心を豊かにする食の実践のため、行政としても積極的に取り組んでいきます。今日は、ありがとうございました。 問合せ/秘書広報課広報広聴係 TEL44-3104