P4 NEWプロジェクト始動! 新たな取り組みを紹介します このコーナーでは、袋井市の新たな取り組みを、シリーズで紹介していきます。 ICTを活用した街づくりの実証実験が始まります 袋井市では、民間との共同により、地元の農産物に生産者名や農薬使用履歴、食べごろなど、「詳細な情報」という付加価値を付け、インターネットで販売する実証実験を始めます。また、詳細情報を入れたICタグ付きの農産物を、スーパーなどで販売する方法も考えていきます。さらに、災害時には、この仕組みを利用して、支援物資などの効率的な管理にも役立てていきます。 問 企画政策課経営改革室 TEL44-3369 ◎ICTを活用した街づくり(ICT街づくり推進事業)とは ◇「ICT」とは、Information and Communication Technologyの略で、情報通信技術を意味します。防災・コミュニティ・産業などの多分野で複合的に抱えるまちの課題に対し、このICTを活用する取り組みが、平成24年度に国の支援制度として創設されました。 ◇袋井市では、市内ですでにICTを活用して農場を経営している(株)大和コンピューターや慶應義塾大学、神奈川工科大学との共同提案により、「災害時支援物資供給機能を兼ね備えた6次産業化コマース基盤構築事業」を国に申請し、平成24年11月27日付で実証プロジェクト事業として採択されました。今後、平成25年3月まで実証実験を進めます。 ◎袋井市が共同提案者となった理由 ◇ICTを活用した実証プロジェクト事業を実施することで、本市の今後の様々な施策の展開を促進することにつながると考えました。本市では、特に「農を活かしたまちづくり」・「防災対策」を主なテーマとして、有効性を確認する実証実験を行います。 ◎実証実験の概要 ◇農産物のトレーサビリティ(※1)システムを構築し、高品質で安全な農産物の高付加価値化を促進するとともに、消費者の購入要望に合わせて出庫を行う「eコマース(※2)システム」を構築し、農産物の販路拡大を図ります。  (※1)トレーサビリティ…物品の流通経路や履歴を、生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡可能な状態  (※2)eコマース(イーコマース)…インターネットなどのネットワークを利用して、契約や決済などを行う取引形態 ◇災害時には、上記の農産物流通システムを活用し、緊急支援物資の受け入れや分配などの効率化を図ります。 普段の活用イメージ 生産者 生産者・収穫地・農薬使用履歴・食べごろなどの商品情報を登録 物流・取引業者 商品や梱包の個体識別子(二次元コードなど)・識別番号を、流通経路での配送状況管理や販売管理に活用 消費者 インターネットを利用して、商品の情報や流通経路を確認できるほか、eコマースサイトからの購入も可能 ICTを活用した共通システムを利用して情報を管理 トレーサビリティシステム、eコマースの実現 システムを確立することで「生産の効率化」「生産者の利益向上」「消費者の安全・安心」「6次産業の発展」を目指します。 災害時の活用イメージ 市外からの支援物資 支援物資集積所 共通システムを利用し、どこの集積所に、どのような物資があるかをデータ管理 避難所 どこの避難所に、どのような物資が不足しているかを把握 共通システムを支援物資入出庫管理システムに活用 支援物資の効果的・効率的な分配の実現 今回の実証実験は、これからのまちづくりへの様々な活用が期待されます。