P12-13 袋井の人 世の中の喜怒哀楽を自分の心で表現していく 「第21回 ミレー友好協会展」 日本支局芸術大賞受賞 浅原哲則さん(富里中) ミレー友好協会とは  フランスの画家ジャン・フランソワ・ミレーの活動と精神を永遠に伝え続けるため、1901年にフランスの政令に基づき本部が発足され、日本では1991年に支局が開設。  芸術を通じて日仏文化交流を促進し、国内展では、全国から日本画・洋画・彫刻・工芸・書の作品を募集し、審査が行われます。  「第21回ミレー友好協会展」に日本画「昼下り」を出展され、4月27日に開催された受賞式で、見事に日本支局芸術大賞に輝いたのが、浅原哲則さん(65歳)です。 幼いころから絵にふれ 独学で日本画の世界へ  浅原さんが日本画を本格的に描き始めたのは、約10年前。 「小学生のころからスケッチブックを持ち歩いていましたが、美術大学などには通わず、就職してからも趣味程度で風景画などをスケッチをしていました。本格的に絵画に取り組み始めたのは会社を早期退職してからですね」  師事する人がいないため、日本画に必要な画材から手法まで、独学で模索しながら描いてきたという浅原さん。  ここまで続けられたのは、陰ながら支えてきてくれた家族の理解と協力があったからこそと少し照れくさそうに話してくれました。 その時その時の感性を大切に 自分も作品も変化していく  1つの作品が出来上がるまでにかかる期間は、約4か月。製作中にも次の作品を模索し、イメージを言葉でメモに残しながら同時進行で進めているそうです。 「感受性を豊かにするため、日ごろから自然と環境、生活に気を配り、情報をこまめに吸収し、自分に刺激を与えています。しかし、アトリエに入ったら、気持ちの温度差が作品に現れないように気を付けています」   時には製作依頼と締切に追い詰められ、自分は印刷機なのかと感じ、絵をやめたいと思うこともありましたが、絵をやめたらきっとつまらない人生になっていただろうという浅原さん。  年齢に応じて感性が変わり、鋭い印象の作品が多かったのが、そこに膨らみを持たせられるようになったと今までの作品を振り返ってくれました。 人が足を止めざるを得ない 絵を描き続けたい 「様々な賞をいただくほど、自分への重圧が強まり、さらに精進しないといけないという責任を感じますが、それでも自分の絵を見た人が足を止めざるを得ないような引力のある絵を描き続け、生涯現役でありたいです」と笑顔で今後の抱負を語ってくれました。  これからも浅原さんの心で表現した日本画を描き続け、袋井から全国、そして世界へ発表していっていただきたいですね。 袋井で活動中 グループ紹介 いちごクラブ 歌を通して人との出会いを大切にしています!  私たち「いちごクラブ」は、歌を歌うことが好きな人たちの集まりで、月1回、講師のレッスンを受けながら、歌のボランティアの慰問活動を行っています。  レッスンでは、好きな歌から練習して、歌い手に合った歌を選ぶようにしています。レッスン後には、前回の慰問活動の反省や次回の打合せなども行います。   クラブ名は「一期一会」とイチゴをかけたもの。現在、60歳以上の9人で活動しています。歌の好きな方を募集中です!一緒に活動してみませんか?まずは、気軽に見学または、お問い合わせください。 活動日 @レッスン…月1回(第1月曜日)午前9時30分〜正午 A慰問活動(歌のボランティア)…月1回 活動場所 @…白雲荘 A…老人福祉施設ほか 問 代表(講師) 近藤誉富さん(湊中) TEL・FAX23-5593 市民×原田市長 THE対談 6月は「環境月間」です。今回は、様々なかたちで「環境」に関わっている皆さんと市長が対談しました。 「環境について考えて 袋井市をもっと潤いのあるまちに!」 皆さんの「環境」との関わり、イメージは? 市長:皆さんが「環境」という言葉から連想するイメージや生活との関わりを教えてください。 伊藤:資源ごみのリサイクルなど環境関連の仕事に携わっています。生活の中では、地産地消や自給自足に興味があり、耕作放棄地を借りてニンニク栽培を行っています。 小坂:家づくりの仕事に携わっているので、省エネルギーでも快適な住環境や、自然とふれ合う・自然に負荷をかけない「環境と共生する」住宅を目指しています。 川島:育児休暇をいただいた時に「環境」について学ぶようになりました。これからを担う子どもたちに少しでも環境のことを考えてもらえたらと思い、家族で市の菜の花サポーターの活動などに参加しています。 村松:私にとっての「環境」のイメージは、子どもが遊びやすいか・住みやすいかなど、自分の生活環境に照らし合せることが多いですね。一方で、仕事で商品に施された梱包などを見て、これがごみになるのかと考えることもあります。 中江:自分自身が育ってきた「環境」と、いまの子どもたちが育っている「環境」が大きく違う印象がありますね。まちが都市化したり交通量が増えたりして、身近なところで自然とふれ合う「環境」が減ってしまったことは残念だなと感じます。 市長:「環境」といっても「生活環境」や「自然環境」の意味がありますね。自然と共生して、生活にうまく活用できれば、省エネや省資源化も進みますね。 袋井の「環境」を良くするためには? 市長:袋井市の「環境」をもっと良くする・住みよいまちにするためには、どのような取り組みが必要だと思いますか? 村松:ごみの分別など「環境」に関する取り組みについて、なぜ行う必要があるのか、その結果どうなるのかを、もっと知ってもらうことが必要だと感じます。知ってもらうことで、より積極的に取り組んでもらえるのではないでしょうか。 伊藤:「環境」のことに限らず、大人になってから何かを始めようとすると大変ですよね。小さなころから「環境」に関する教育を実施することで、ごみの分別などの取り組みも自然にできるようになるのではと思います。 小坂:日照時間の長さなど袋井市の特色に合った快適な住環境が整備されれば、人が健康になってまちも健康になれると思います。そのために、太陽光発電や省エネ住宅などが効果的に広まっていくといいですね。 川島:自然に逆らわない暮らし方が大切だと思います。1人ひとりがごみを減らしたり、もし便利なものがなかったらという想像をしたりしながら、まち全体に笑顔があふれるあたたかいまちになって欲しいです。 中江:毎日積み重ねていけるような無理のないエコ活動が大切。みんなが少しずつでも気に掛けていけば、結果的に大きな効果を生み出せると思います。 市長:社会全体で「環境」についての意識が高まってきています。袋井でも、みんなでさらに深く「環境」について考えていきましょう。 仕事でも個人でも 環境に関わっていきたい 伊藤大樹さん(木原) グリーンカーテン設置支援や環境教育授業を実施 子どもたちにも環境について 考えてもらえたら 川島彩乃さん(浅羽) 菜の花エコプロジェクト・菜の花サポーター 自然と共生した「環境」で 潤いのあるまちづくりを 袋井市長 原田英之 知ってもらうことで より積極的な取り組みを 村松さゆりさん(川井中) 各種環境保全活動・学習会へ参加 快適な住環境の整備で 人もまちも健康に 小坂教光さん(木原) 「市民環境ネットふくろい」参加、県地球温暖化防止活動推進員 みんなの小さな積み重ねで 結果的に大きな効果を 中江絹乃さん(三門町) 各種環境保全活動・学習会へ参加