P24-25 市民編集員がお伝えします Citizens' Eye 市民編集員のひとこと  書道の先生の筆遣いはやわらかく鮮やか。箸も筆も使い慣れた人の手の動きは美しいと思いました。(小)  お箸の歴史が古いことに驚きました。書道クラブの皆さんの熱気にも圧倒されました!(谷) 小関裕子、谷口史恵 「箸」と「筆」の文化  近年、パソコンや電化製品の普及により、生活がとても便利になりました。 正しいお箸の使い方を覚えたり、筆を使って字を書いたりする機会は減ってきています。 「箸」と「筆」、手を使う文化を大切に、次の世代に伝えていきたいですね。 お箸文化のあれこれ  皆さんは、どのようなお箸を使っていますか?  私たちが当たり前に使い続けているお箸ですが、その歴史は大変古いものです。文献により諸説ありますが、現在のような塗り箸が一般的に使われるようになったのは、江戸時代に入ってからといわれています。その後、時代の変化とともに食文化も多様化し、お箸以外の食器を使う機会が増えてきました。  現代では、入学試験や入社試験でお箸の使い方が取り入れられたり、環境の面からマイ箸ブームが起きたりするなど、再びお箸文化への注目が高まっています。  お箸には菜箸や割り箸など、素材や形にいろいろな種類がありますが、袋井市の姉妹都市である長野県塩尻市では、特産である木曽漆器の塗り箸が作られています。さらに、災害時相互応援協定を結ぶ福井県鯖江市でも越前漆器のお箸があるそうです。  塩尻市の木曽漆器や塗り箸は、袋井駅近くの袋井物産交流館「E・jan(イージャン)」で販売されています。  自分の手の大きさや目的に合わせて、お箸を選んでみるのもいいですね。 求められる食の作法 食の出前講座「お箸の持ち方」  市健康づくり政策課では、食事の作法やお箸の使い方を覚えてもらおうと、食の出前講座「お箸の持ち方」を、保育所(園)・幼稚園・小学校を対象に開催しています。  6月21日、社会福祉法人明和会・明和第一保育園の年中・年長児クラスで行われた講座には、41人の子どもたちが参加。食事をするときの姿勢や、お箸・箸置きの説明を聞き、箸の持ち方と扱い方を練習しました。  今回参加した食の作法アドバイザーの3人は、市民ボランティアとして、市の作法アドバイザーの養成研修を受講した第1期生。  食事中の姿勢を教えるときには「おなかとテーブルとの間にげんこつ1つ分あけて」、箸の持ち方では「鉛筆を持つように」など、子どもにわかりやすい表現を使って、丁寧に指導していました。  明和第一保育園の大石里美園長は、「お箸が使えるようになると、子ども自身の喜びにつながり、家庭でも積極的に使っていると聞きます」と、お箸と子どもたちの様子を話してくれました。  講座の最後には、「命の恵みに感謝して、好き嫌いなく食べよう、食事を作ってくれた人にも感謝しようね」と締めくくり、子どもたちからも大きな声で「ありがとうございました」とあいさつがありました。 「子どもが好き。自分が子どもたちに働きかけたことがプラスの反応となってかえってくることがうれしく、活動を続けていく支えになっています」 書にゆかりが深い袋井  日本書道界の第一人者として活躍した川村驥山は、市内村松の出身です。  幼いころから書と漢詩を学び、5歳にして「大丈夫」という傑作を書き上げました。書道家としては初めて日本芸術院賞を受賞、「心をいかに書に表すか」を求めた、袋井が誇る郷土の偉人です。  酒で墨をとくなど酒好きだったという逸話もあり、ふくろいの酒「驥山」という名称の由来にもなっています。 筆の文化、魅力ある書道  「生涯学習」という言葉が市民生活にすっかりなじんできた昨今、市民が気軽に参加できる講座も豊富になりました。  そんな中、20年以上活動を続けている袋井北公民館書道クラブでは、現在16人の会員が、講師の藤田よう子さんの指導のもと書道を楽しんでいます。  活動は月3回。毎月の作品提出に向け、書を並べて検討する様子からは、書くことへの意気込みが伝わってきます。「熱心な皆さんに押されぎみです」と笑顔の藤田さん。  筆で書かれた文字にはぬくもりがあり、見る人の心に届くものが。手書きの力を感じました。 自宅ではいつでも書けるように場所と道具を確保しています。 毎日、筆を持っています! 記帳の時など上手に書きたくて始めました。 意欲的な仲間の存在が大きいですね。 書道があるから毎日が楽しくて。 無になる心がいいですね。 油山寺にある筆塚。 上達祈願や、使い終わった筆の供養にいかがですか。 きになるコトバ 遠州弁 参考「遠州の方言考」浅井昂著 まるけ あーあ、 ほこりまるけじゃん。 だらけ。まみれ。まみれのマと、だらけのラケ 、をつなぎ合わせて、マルケにしたのではないかと思われるが、いかがなものであろうか。