P06 袋井の人 受賞を励みに袋井の茶産業のさらなる活性化を! 第67回全国茶品評会 深蒸し煎茶の部 農林水産大臣賞受賞  鈴木 治さん(友永) 同部門3等受賞  秋田 和宣さん(西区)  8月27日〜30日に京都府宇治市で開催された「第67回全国茶品評会」。 この品評会の深蒸し煎茶の部で、最高位の農林水産大臣賞(1等1席)を『にしたな』(鈴木治社長)が、同部門3等を『秋田製茶』(秋田和宣取締役)が受賞されました。 自信のお茶で最高位を受賞  今回、『にしたな』が出品したお茶は、外観・香気・水色・うま味の全ての項目で満点という評価での農林水産大臣賞受賞。袋井市からの農林水産大臣賞受賞は、平成8年に『秋田製茶』がかぶせ茶の部で受賞して以来、17年ぶりとなります。 「県の品評会では3位という結果で、全国茶品評会にはさらに良いお茶をと考え出品しました。  年間を通じて土壌管理がうまくいった成果で、手応えは感じていましたが、4回目の挑戦で最高位の賞を受賞できたことを、とてもうれしく思います」と鈴木さん。  『にしたな』では、6年前に生葉を加工・製造する自社工場を新築。自社茶園と契約茶園で栽培した生葉を製茶に仕上げています。ほかの茶産地を視察したり肥培管理(※)の研究を進めたりと、より良いお茶づくりのための努力は欠かさないといいます。 ※肥培管理…作物を栽培するとき、施肥・水やり・中耕・土寄せ・害虫の駆除などを総合的に管理すること。 「ふくろい茶は、地域ブランドとしてもっと成長していける可能性を秘めていると思います。地域ごとの特徴を生かしたお茶づくりを進めて、メロンやお米と合わせた『ふくろいブランド』の育成を目指していきたいですね」  三川地区の製茶工場でつくる三川茶業振興会の会長も務める鈴木さん。今回の受賞を励みに袋井の茶産業のさらなる活性化につなげていきたいと意気込みを語ってくれました。 海外も視野に入れた消費拡大戦略を  同じく深蒸し煎茶の部で、3等を受賞された『秋田製茶』の秋田和宣さん。  消費低迷やコスト管理など厳しい環境の中でも、畑の若返りを進めたり、米ぬかや茶がすなどで自家製の有機たい肥を作って使用したりと工夫を続けてきているそうです。 「7月末から、袋井出身の方が社長を務める会社を通じて、ロシアのスーパーで静岡茶(ふくろい茶などが原料)の販売が始まりました。こうした新しい戦略にも、市内でがんばっているお茶農家と関係機関が協力して取り組み、ふくろい茶をさらに盛り上げていくことができればと思います」と、今後の目標を話してくれました。 袋井で活動中 グループ紹介 喜楽会 リハビリをしながら生きがいのある豊かな生活を!  私たち喜楽会は、障害者の引きこもりをなくし、健康を目指して平成元年12月に発足。今年で25年目を迎えます。袋井北公民館で、メロディベル・カラオケ・料理などの7つの講座から好きなものを受講し、お互い支え合いながらみんなで楽しく活動しています。  障害を持っている方に限らず、どなたでも参加できます。見学もできますので、興味をお持ちの方は、お気軽に、ご連絡ください。 講座内容 メロディベル、カラオケ、手話・手歌、押し花、アレンジメントフラワー、料理、選択理論 入会金 1,000円 受講料 100円/回 問 斉藤百合子さん(鷲巣下) TEL43-0959 FAX43-2334