P12 袋井の人 異国の地で障害者支援に従事「思い出」以上の「成果」を残したい 平成23年度第2次青年海外協力隊 フィリピン共和国・バタッド町地域保健事務所配属 作業療法士  河村 祐貴子さん(浅羽山の手)  日本国政府が行う政府開発援助(ODA)の一環として、外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施するボランティア派遣制度「青年海外協力隊」。  この青年海外協力隊の一員として、平成23年10月から2年間、フィリピン共和国イロイロ州バタッド町に配属されたのが河村祐貴子さんです。 現地語を習得して地域の一員に  バタッド町役場の機関である地域保健事務所に配属され、同町に住む障害者への支援を行ったという河村さん。  同僚は、現地の医師や看護師・助産師たちで、家庭への戸別訪問を通して基本的なリハビリの技術指導や障害者に対する効果的な支援方法を指導したほか、地域の住民とともに障害者への理解向上のための啓発活動を開催する支援などを行ってきたそうです。 「協力隊員のモットーである『現地の人と同じ場所に住み、同じものを食べ、同じ言葉を話す』という基本を大切に現地語の習得にとても力を入れました。私の活動は、住民とのかかわりが大事な活動であったことも現地語を学んだ理由の1つです」  自分たちの言葉で話そうとする河村さんを、現地の方たちは温かく受け入れてくれ、戸別訪問などでも喜んでくれたといいます。 「今回の派遣は、住民への支援が主な活動だったので、専門的な知識を伝えることには限りがありましたが、患者さんのケアの方法や生活のアドバイスなど基本的なことを現地の言葉で話すことで、よりスムーズに伝えることができたと思います」 自身も成長できた2年間 今後も海外の方の支援を 「作業療法士は、様々な背景や価値観を持つ人の生活を扱う仕事なので、今回、2年間異文化の中で現地の方たちとかかわり合いながら活動した経験は、今後の治療の上で、より柔軟な発想で患者さんを理解することの助けになると思います」という河村さん。  作業療法士としての活動だけではなく、海外で自分が親切にしてもらった際の気持ちの恩返しとして、市内の外国人住民を対象とした日本語教師ボランティアの活動も開始したそうです。  最後に、国際ボランティア活動の意義について伺うと、「ボランティア活動は一方的な支援というイメージもありますが、一緒に活動する中で良いと感じた技術や知識を現地の方たちが積極的に取り入れて、ゆくゆくは1人立ちしていってくれるようになればうれしいですね」と話してくれました。 問 (公社)青年海外協力協会中部支部 TEL052-459-7229 袋井で活動中 グループ紹介 市内で活動をしているグループをご紹介ください ◎自薦他薦は問いません。たくさんの応募・紹介をお待ちしています。  市内で活動しているグループを紹介するこのコーナーでは、市民の皆さんからの情報をお待ちしています。  趣味・スポーツ・ボランティア・文化芸術活動など様々な分野で、活動を楽しんでいる笑顔や頑張っている姿を、多くの人に紹介するために「私たち、こんな活動をしています」といった情報をお知らせください。 選考 応募いただいた中から、季節や地域、これまでの掲載の有無などを考慮して選びます。採用が決定したグループには、秘書広報課広報広聴係から連絡します。 ◇紙面の都合で掲載できない場合があります。また、営利目的や宗教にかかわることなど、掲載できない場合もありますので、ご了承ください。 応募方法 電話または、ファクス、Eメールでグループ名と代表者の住所、氏名、電話番号、簡単な活動内容(メンバー数、活動日、活動内容)をお申し込みください。 ◇応募は、随時受け付けています。 問 申 秘書広報課広報広聴係 TEL44-3104 FAX44-3150 メール hisyo@city.fukuroi.shizuoka.jp