P13 姉妹都市 塩尻見聞録 ●奈良井宿アイスキャンドル祭り  〜まちおこしと地域の絆が生みだした一夜限りの幻想の風景〜  毎年、2月3日の節分の夜に、中山道のどまん中に位置する宿場町・奈良井宿で、「アイスキャンドル祭り」が開催されます。  「行政に頼らず、自分たちでまちを盛り上げることはできないだろうか」。今から15年前、地元スキークラブの仲間だった地域の有志4人は、寒く寂しい冬に何かできないか考えていました。当初は、氷灯籠を町中に置きたいという考えがありましたが、試行錯誤を繰り返しながら、何とか4人で30個ほどの小さな氷のキャンドルを作りあげ、地区の住民が参拝する鎮神社の参道に置くことに決めました。  境内に突如現れた氷灯(アイスキャンドル)。それまで見たこともない温かい光が訪れた人の心を和ませると、「まち全体でやってみよう」という意見が広がり、当時の楢川村職員を含む有志が中心となって『厳寒を楽しむ会』を結成。奈良井区内の全戸に協力を呼び掛け、寒さが一番厳しいとされる節分(2月3日)の夜に、初めての「アイスキャンドル祭り」が開催されました。  今では、木曽谷の各宿場で行われているこの祭りですが、その先駆けとなった「奈良井宿アイスキャンドル祭り」。1つひとつに思いのこもった二千個を超えるキャンドルが、毎年宿場を彩っています。 塩尻市の情報詳細は、塩尻市ホームページ(http://www.city.shiojiri.nagano.jp/)をご覧いただくか、塩尻市ブランド観光課(TEL0263-52-0280)までお問い合わせください。 環境ナビ ◎12月は地球温暖化防止月間です  地球温暖化の原因は二酸化炭素などの温室効果ガスだとされています。しかし、二酸化炭素が地球の温度調節をしてきたことをご存じでしたか?  太陽から地球に降り注ぐ光と地球が放射する光のバランスを計算すると、地球の平均気温はマイナス19℃になるといわれています。しかし、実際には地球の平均気温は15℃という穏やかな気温に保たれてきました。これは大気中の二酸化炭素が、地球から放射される熱を逃がさないようにキャッチして温室のような役割を果たしてきたためです。二酸化炭素が全くなかったら、地球は人間の住める場所ではなかったかも知れません。  ところが19世紀に入ってから、化石燃料の大量消費などの人間活動に由来して、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが大量に排出されるようになりました。それに伴い、歴史上何度も繰り返されてきた温暖化や寒冷化では説明のつかない、急激かつ長期的な温度上昇がはじまったとされています。これが「地球温暖化」です。予測では、2100年までに1・1〜6・4℃の幅で気温が上昇するとされています。  全世界にはおよそ195の国々がありますが、1人当たりの二酸化炭素の排出量をみると、日本は多いほうから4番目となっています。それぞれが生活スタイルを見直し、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減に取り組むことが、今後の地球環境を大きく左右していくのです。 問 環境政策課環境企画係 TEL44-3135 交通安全コラム ◆道路交通法一部改正に伴い自転車の通行ルールが変わります!  平成25年6月14日公布の道路交通法一部改正に伴い、12月から自転車の路側帯通行ルールなどが変更となります。  自転車も「車両」です。法律違反やルール違反は罰せられることがあります。ルールを守って、安全運転を心掛けましょう。 ◎自転車が道路右側の路側帯を通行することが禁止されます  これまで、自転車などの軽車両は、歩道がない道路の路側帯の左右どちらでも通行することができましたが、改正後は左側の路側帯しか通行できなくなります。(平成25年12月1日から施行) ◎自転車の悪質運転者に対する講習制度が新設されます  危険な違反行為を反復して行った自転車運転者は、都道府県公安委員会が行う所定の講習(自転車運転者講習(※))を受講しなければなりません。受講命令に従わなかった場合は、5万円以下の罰金となります。(平成26年6月13日までに施行) 問 市民協働課交通政策係 TEL44-3125