P16 「袋井市津波避難計画」を見直しました 6月27日に発表された静岡県第4次地震被害想定では、東日本大震災を教訓に、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波被害の想定が発表されました。袋井市では、これまでの想定を大きく上回る最大津波高10mが想定されているものの、住宅地の浸水はほとんどなく、結果として「全壊棟数はゼロ、死者数は自力脱出困難者(※)の約10人」と、大きな被害は想定されていません。しかし、地震の規模や発生地点などの様々な要因により津波の高さや到達時間などは大きく異なるものであり、また、最大震度7が想定される本市では、津波を防御する海岸防災林(砂丘)や河川堤防などもどのような状況になるか不安な要素もあります。 そこで、本市では、県の想定に「砂丘や河川堤防が、地震発生と同時に破壊される」といった非常に厳しい条件を加えた、市独自の津波シミュレーションを実施し、シミュレーションでの津波浸水深や流速・到達時間などを基に、より安全面に配慮した「袋井市津波避難計画」の見直しを行いました。 (※)自力脱出困難者…地震の揺れによる木造家屋の倒壊に伴い、逃げ遅れた被害者 問 防災課防災計画係 TEL44-3306 防災対策係 TEL44-3108 ◎「袋井市津波避難計画」の改正内容  〜静岡県第4次地震被害想定・市津波シミュレーションを基に、より安全に配慮した計画の見直しを実施しました〜 @「津波避難対象地域」の設定 ◇市独自の津波シミュレーションによる津波浸水深や到達時間などの結果から、津波発生時における危険性が高く、特に避難が必要となる地域として「津波避難対象地域」(下図のより南の地域及び富里の一部)を定めました。 ◇津波警報などが発表された場合、「津波避難対象地域」に該当する皆さんは、高台や津波浸水想定区域外など安全な場所へ直ちに避難してください。 津波避難対象地域(自治会名) ▽浅羽南地区…中新田、大野、東同笠、西同笠、太郎助、湊東、湊中、湊西 ▽浅羽東地区…梅山、松原 ▽浅羽西地区…富里中、富里下 ※国道150号より南の地域は、津波の到達予想時間や浸水深などから津波による被害発生の危険性が高いため、新たに津波一時避難施設の整備を進めます。 A主な津波避難情報の発令基準 ◇津波警報などが発表された場合には、次の基準に応じて、市から避難情報など伝達します。避難情報を入手したら、直ちに安全な場所までの避難行動を開始してください。 気象庁発表情報と市からの避難情報・対象区域・求められる行動 気象庁発表情報 市からの避難情報 避難対象区域など 求められる行動 津波注意報 注意喚起 海岸・河川周辺部と「津波避難対象地域」の隣接地域 海岸や河川には近付かない。 避難準備情報 浅羽南地区 要援護者など、避難に時間を要する方は、指定された避難所への避難を開始する。 津波警報 避難勧告 @の「津波避難対象地域」に該当する自治会 人的被害の発生する可能性が高いため、直ちに避難行動を開始する。 大津波(特別)警報 避難指示 人的被害の発生する危険性が非常に高いため、直ちに避難行動を開始する。 ※津波による人的被害を出さないためには、いかに早く確実に避難できるかが重要です。地震による強い揺れを感じたら、すぐに避難できるよう、この計画を基本として、常日ごろから避難の準備に心掛けましょう。