P10 袋井の人 前に進むために振り返る写真を持ち主のところへ返したい 東日本大震災被災写真洗浄プロジェクト すずやカメラ 店長  鈴木 靖宏さん(堀越二丁目)  東日本大震災では、多くの写真が津波で流され、持ち主の元から離れていってしまいました。  様々な復旧・復興支援が行われる中、被災者の心の支援をするため、津波で流された写真を洗浄する活動に取り組んでいるのが鈴木靖宏さんです。 カメラに携わる者として思い出の写真を守りたい  東日本大震災発生後、「被災地・被災者のために何かしたい」という気持ちが心の中に常にあったという鈴木さん。  ある日、テレビで宮城県気仙沼の方が写真の洗浄活動をしていることを知り、「自分にできることはこれだ」と強く感じ、すぐに現地の方に連絡して活動を始めたそうです。  写真の洗浄活動は、汚れてしまった写真を袋井へ送ってもらい、袋井どまんなかセンター(袋井市袋井)などで作業を実施。その後、被災地へ返送して持ち主を探してもらい、受け取っていただける方に返しています。 「津波の被害に遭っても、すぐに陸へ打ち上げられたものから、長い間泥水につかっていたものまで写真の状態は千差万別でした。  一つ一つ丁寧に汚れを取り、水で洗って干すと、現像したばかりかと思うくらいとてもきれいな状態に戻りました」と話す鈴木さん。  2011年5月1日から約2年7か月、県内外から延べ3,000人以上の方が、一緒に洗浄作業に取り組んでいただいたことに加え、写真の発着送料や活動施設の支援などもしてくれたと今までの活動を振り返ってくれました。 写真の力を多くの人に知ってもらいたい 「写真には、人を元気にさせたり、精神を安定させたりとセラピーのような力があると思います。デジタルカメラが普及し、撮影した写真をデータで残すだけの方が増えましたが、アルバムとして形に残しておくことが大切。  写真を見て過去を振り返ることは、決して後ろめたいものではなく、前へ進んでいくための土台づくりであり、背中を押してくれるとても重要な意味があるということを、この活動を通して改めて確認することができたと思います」  現在、写真の洗浄活動は一段落しているそうですが、今後も人々の心に向き合った活動を続けていきたいと話してくれました。 写真洗浄活動について  すずやカメラのブログには、今までの活動記録などが掲載されています。写真の洗浄活動に興味のある方や手伝いたいという方は、お気軽にお問い合わせください。 suzuyaのカメラ屋ブログ http://suzuya.hamazo.tv 問 すずやカメラ 鈴木靖宏さん TEL090-8138-6698 袋井で活動中 グループ紹介 袋井青年会議所 明るい豊かな社会の実現を目指して活動しています  公益社団法人袋井青年会議所は、袋井市・森町の20歳から40歳までの青年が在籍しており、このまちの活性化につながる活動を行っております。  活動において、同世代の仲間と共に時間を共有し、切磋琢磨し合いながら常に情熱を持ち行動に移していくことが、この地域を心豊かにすることにつながり、個人のさらなる成長につながっていきます。  「この地域を良くしたい」、「自分自身を成長させたい」、そんな活気ある元気な人を募集しております。 問 公益社団袋井青年会議所 広報担当理事・金原 TEL090-8739-5593 メール info@fukuroi-jc.jp 〒437-0013 袋井市新屋1-2-1 総合センター2階