P02-05 平成26年度 施政方針・主要事業  平成26年度は、これまでも政策の中枢に位置づけてきた「健康」を、「心と体の健康」・「地域と社会の健康」・「都市と自然の健康」の3つに区分し、それぞれの施策を充実させることで、「日本一健康文化都市」の飛躍を目指していきます。  健康文化都市の新たなステージに向けた3つの柱と6つの重点取り組み項目、各項目で実施予定の主要事業をお知らせします。 問 企画政策課総合企画室 TEL44-3105 〜健康文化都市の新たなステージへ〜 袋井市長 原田英之  我が国においては、政府が進める経済政策などにより、長年にわたり続いたデフレ状況からの脱却の兆しが見られるとともに、経済効果も期待される2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定や、富士山の世界文化遺産登録などの明るい話題も重なり、国民の間で先行きへの期待感や希望も感じられるところです。  一方、直面する課題としては、消費税率の引き上げやTPP交渉、外交問題、さらに中長期的には、財政の健全化や東日本大震災からの復興に加え、世界でも類を見ない超高齢化社会に突入していく状況にあり、国民の英知を結集し、課題解決に向けた着実な取り組みが求められています。  今後、我が国が歩む道のりは決して平坦ではないと思いますが、今こそ私たちのまち袋井は、市民と行政のパートナーシップの下、しっかり地に足をつけて「健康で安全・安心な住みよいまち」を築き、次代へ継承していくことが必要であると考えます。  「心と体の健康」・「地域と社会の健康」・「都市と自然の健康」の3つの柱をより充実させ、「日本一健康文化都市」の新たなステージへの飛躍を目指していきましょう。 施政方針の全文は、市ホームページや市役所2階・情報公開コーナーでご覧いただけます。 http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/ctg/03100285/03100285.html まちの将来像:人も自然も美しく 活力あふれる 日本一健康文化都市 キャッチフレーズ:健康文化都市の新たなステージへ 3つの柱(区分)と6つの重点取り組み項目 心と体の健康 @“健康づくり施策の充実へ”  高齢化社会を見据えた推進体制 A“子どもが輝くまちへ”  子ども・子育て支援の充実 地域と社会の健康 B“防災先進都市へ”  防災・減災対策の着実な推進 C“地域と女性が輝くまちへ”  市民と行政のパートナーシップの推進 都市と自然の健康 D“成長産業の立地・育成へ”  企業誘致と6次産業化の積極的な推進 E“未来へつなぐ魅力あるまちへ”  賑わいのある快適な都市空間の創出 心と体の健康 @“健康づくり施策の充実へ”  高齢化社会を見据えた推進体制  今後の高齢化の進展を見据え、医療費の適正化や市民が豊かな生活を送るための視点から、運動機会の提供や健康指導などをさらに推進し、市民1人ひとりが健康づくりに積極的に取り組む環境を充実させます。  また、包括的な健康支援体制の確立を目指して、総合健康センターの整備を着実に進めます。 ◎袋井発!市民健康ライフスタイルプロジェクト  【新規】 585万円  お茶による糖尿病予防対策や筋肉づくりによるメタボ対策など、誰もが気軽に実施できる健康づくりを市民に体験いただき、効用や作用を明らかにすることで、市民の運動習慣の定着を図ります。 ◎科学的健康増進プログラム開発事業 【新規】 1,137万円  これまで取り組んだ健康づくりの取り組みを総合的に分析し、科学的根拠を検証することで、より効果的な健康づくり施策や指標設定につなげます。 ◎歩いて楽しいまちなかプロジェクト 【新規】 500万円  健康増進・地域経済の活性化・コミュニティづくりに有効な「歩く」ことを、市民の生活習慣として定着することを目的に、袋井駅周辺の市街地をモデルとして、楽しく歩くための環境づくりや都市基盤整備に取り組みます。 ◎サイクルタウン推進事業 【拡充】 500万円  市民の日常生活における自転車利用促進のための指針策定や、市内企業と連携を図り自転車通勤を推進する取り組み、普及啓発に向けシンポジウムを開催します。 ◎総合健康センター整備事業 【新規】 2億7,788万円  「袋井市休日急患診療室」を開設するとともに、聖隷袋井市民病院と連携し全国の先進的モデルとなる保健、医療、介護・福祉分野の総合的な健康支援体制を確立します。 ◎新総合体育館整備事業 【新規】 3,985万円  老朽化が著しい市民体育館を建て替えるため、誰もが気軽にスポーツに親しむとともに、災害時には避難所施設として活用できる新しい総合体育館の整備を進めます。 A“子どもが輝くまちへ”  子ども・子育て支援の充実  待機児童ゼロを目指して、引き続き保育環境を充実させるとともに、市民の保育需要をはじめとした様々なニーズを把握し、安心して子育てできる環境づくりに努めます。  また、子どもたちの輝ける未来を目指して、保育や教育の質を高め、子どもの生きる力を育むとともに、学力の向上や強い体を育てるなど、子どもの視点に立った教育の充実を図ります。 ◎地産地消おいしい給食推進事業 【新規】 612万円  安全でおいしい地元の農産物の学校給食での活用と食育の推進を図るため、地元産野菜の供給・利用システムの構築を行います。 ◎子どもの学力向上事業 【新規】 355万円  児童・生徒が確かな学力を身につけるため、袋井市学力向上推進委員会からの提言をいただくことに加え、授業改善推進校での取り組み内容を市内全校に広げていきます。 ◎「(仮称)刮目子ども塾」創設 【新規】 200万円  地域で子どもの育成を支援する取り組みとして、油山寺を会場に、学習面だけでなく、体験や講話などを通じて生きる力や豊かな心を育む取り組みを行います。 ◎たんぽぽ第2保育園新設事業 【新規】 9,643万円  待機児童ゼロ対策として、平成27年4月に開園する新設民間認可保育所の整備支援を行うとともに、一層の受け入れ体制の充実を図っていきます。 ◎放課後児童クラブ整備事業 【拡充】 480万円  浅羽北小学校区の入所児童増加に対応するため、浅羽北小学校の余裕教室を新たに放課後児童クラブ施設として整備します。 ◎子ども・子育て支援事業計画策定 【新規】 260万円  「質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供」、「保育の量的な拡大と確保」、「地域の子ども・子育て支援の充実」を図るため、新たに計画を策定します。 地域と社会の健康 B“防災先進都市へ”  防災・減災対策の着実な推進  静岡県第4次地震被害想定を踏まえた地域防災計画等に基づき、命山などの津波対策事業を計画的に進めるとともに、地震対策として、より一層の住宅耐震化推進や災害時の最適な情報伝達手段のあり方を確立します。  また、発災後の安否確認や救出救助・避難などについては、共助による活動が不可欠であることから、さらなる地域防災力の強化を推進します。 ◎津波避難施設「平成の命山」整備事業 【新規】 2億6,343万円  津波一時避難施設としてだけでなく、常日ごろから住民の憩いの場としても活用できる「命山」について、新たに3か所の整備を進めます。 ◎津波防災地域まちづくり推進計画・原子力災害時広域避難計画策定  【新規】 2,050万円  沿岸部で安心して土地利用を図っていくための指針や、万が一の原発事故に備えた市民の避難手順・連絡体制の具体化を図る計画を策定します。 ◎ブロック塀等耐震改修促進事業 【新規】 1,000万円  緊急輸送路及び津波避難困難地域を対象に、ブロック塀などの撤去費用を100%補助する制度拡充を行い、避難路などの安全確保に重点的に取り組みます。 ◎災害時の最適な情報伝達整備事業 【拡充】 460万円  同報無線の音声が、よりはっきりと安定して伝達できるよう、同報無線の「デジタル化」を進めるとともに、住民への多様な情報伝達手段の確保を図ります。 ◎家庭内減災対策推進事業 【拡充】 730万円  新たな家庭内減災対策として、建物倒壊時に身の安全を確保するための耐震シェルターの設置に対する補助を開始します。 ◎治水冠水対策事業 【拡充】 1億1,000万円  高尾放水路の整備を進めるとともに、大雨時の道路冠水対策として、太郎兵衛新道国本線の改築事業を実施します。 C“地域と女性が輝くまちへ”  市民と行政のパートナーシップの推進  今後想定される巨大地震や高齢化社会に向かって、地域の皆さんと市職員が一体となり、共に考え推進する「パートナーシップ」の手法を積極的に取り入れ、質の高いまちづくりを推進します。  また、女性の持つ可能性を十分発揮し活躍できる環境づくりを促進し、女性が社会で輝くまちづくりを推進します。 ◎コミュニティセンター化モデル事業 【新規】 170万円  浅羽東地区と三川地区の公民館をモデルに、高齢者の見守りネットワーク事業や地域協働バスの運行管理など、地域自らが進めるコミュニティ活動を行なうための拠点化を推進します。 ◎浅羽北地区まちづくり検討事業 【新規】 150万円  浅羽北地区で、将来の土地利用の方針や道路整備などのまちづくりに関する様々な検討を、地域住民とともに進めます。 ◎グローバル市民育成・交流事業 【新規】 1,590万円  「袋井市ワンコイン・スクールプロジェクト」によるベトナムとの交流をはじめ、中国浙江省との交流卓球大会や姉妹都市・ヒルズボロ市との市民交流を行います。 ◎市内で活躍する輝く女性支援事業 【新規】 123万円  男女が平等に働くことができる就労環境や活気ある職場環境を促進するため、啓発セミナーの開催や市内企業などで活躍する女性を広報紙で紹介します。 ◎市制施行10周年記念事業 【新規】 964万円  平成27年4月に新市誕生から10年を迎えることから、健康文化都市に関する市民条例の制定や10周年記念事業の実施に向けた準備を進めます。 ◎袋井宿開設四〇〇年記念事業 【新規】 639万円  平成28年の袋井宿開設四〇〇年に向け、市民実行委員会を中心に、街道沿線の歴史的景観の再生や記念イベント実施に向けた準備を進めます。 都市と自然の健康 D“成長産業の立地・育成へ”  企業誘致と6次産業化の積極的な推進  農業の分野では、農地の集約化や企業の農業参入を促進するとともに、海外など新たな販路開拓を含めた6次産業化の取り組みを進めます。  また、工業の分野では、産業インフラの充実をセールスポイントに優良企業の誘致を図るとともに、意欲的な中小企業に対して新たな研究開発への支援策を実施するなど、中長期的視点に立った産業振興に取り組みます。 ◎ICTを活かした強い農業育成事業 【新規】 796万円  ICT街づくり推進事業により構築した救援物資供給機能を兼ね備えた農産物流通サイト「ふくろいeねっと」により、袋井産農産物の販売促進を図ります。 ◎高品質農産物の海外輸出とブランド化戦略  【拡充】 1,338万円  袋井茶のロシアへの輸出や袋井産米の販売促進をはじめ、「クラウンメロン品評会 in 静岡市」の開催など、市内農産物のブランド化を推進します。 ◎温室代替エネルギー支援事業 【新規】 160万円  重油高騰などによる生産コスト増大への対応として、木質ペレットボイラー及びヒートポンプの設置に対する補助制度を拡充し、農業経営の安定化を支援します。 ◎ビジネスイノベーションコンサルティング事業  【新規】 100万円  市内企業を対象に、新たな技術や製品の研究開発を積極的に支援するコンサルティング事業を実施し、競争力のある産業構造への転換を促進します。 ◎ふくろい観光ルネッサンス事業 【拡充】 495万円  本市の主要観光拠点である遠州三山の歴史ある行事やイベントを広くPRするとともに、法多山・可睡齋の門前活性化に向けた基本構想の策定を行います。 ◎お店の魅力アップ応援事業 【新規】 66万円  スタンプラリーや人気店の投票などを組み入れた個店巡り事業、「飲食店うまいものマップ」の作成など、個店の魅力をPRし、商業の活性化につなげます。 E“未来へつなぐ魅力あるまちへ”  賑わいのある快適な都市空間の創出  中心市街地の都市基盤の核となる袋井駅南北自由通路新設及び橋上駅舎化事業を推進するとともに、駅南地区のまちづくりを促進し、魅力ある快適な都市空間の創出に向けた取り組みを進めます。  また、市民生活の多くの分野において、個性的で魅力のあるまちを目指した先導的な取り組みを進めます。 ◎袋井駅南北自由通路新設及び橋上駅舎化事業  【拡充】 1億3,003万円  平成26年秋の供用開始に向け南北自由通路と橋上駅舎工事を進め、賑わいと潤いのある健康的な都市空間の創出に向けた取り組みを行います。 ◎袋井駅南都市拠点土地区画整理事業 【新規】 800万円  市の顔としてふさわしい都市拠点を形成するため、袋井駅南地区で、都市計画道路や区画道路、公園などの公共施設の整備改善を図る土地区画整理事業を進めます。 ◎みつかわ夢の丘公園整備事業 【拡充】 1億7,739万円  高齢化社会に伴う市営墓地需要の高まりを受け、緑に囲まれた静寂な墓地と、四季折々の自然が楽しめる公園を一体化した墓地公園を整備します。 ◎彫刻のあるまちづくり事業 【新規】 783万円  野外彫刻の設置を進めることで市民が彫刻とふれあう機会を創出し、感性や創造性などの豊かな心を育むとともに、美しい都市環境を築きます。 ◎公共交通最適化研究事業 【新規】 100万円  包括連携協定を締結した静岡理工科大学との共同研究として、自主運行バスや地域協働バスなどの公共交通について、最適な運行のあり方の分析を行います。 ◎公共施設マネジメント事業 【新規】 660万円  昭和40・50年代にかけて建設された公共施設が、近い将来一斉に老朽化を迎えるため、施設の複合化や集約化など、最適な運営・管理手法を検討します。