P26 原田市長の散歩道 「ICTの活用」  袋井市は、総務省が全国で展開している「ICT(情報通信技術)を活用した街づくり」実証プロジェクトの採択を受け、2年前から社会的課題の解決や新しい産業・サービスの創出に取り組んでいる。  この事業は、慶應義塾大学や神奈川工科大学、(株)日本IBM、大野地区に農場を持ちメロンなどを栽培している(株)大和コンピューターらと共に、ICTを使って市の行政の効率化を図り、産学の競争力を強くすることを目的としている。  その取り組みの1つが、大災害に対しての救援物資搬送・受け入れ・備蓄などを、国際標準の識別コードで行うことである。  このシステムによって、被災地が必要としている物資の品名と数量が、物資を送る側からも即時に把握することが可能となり、被災地では、本当に必要なものが届かずあまり必要のないものが届いて余ってしまうという現象もなくなる。  さらに、全国の各自治体で災害のために備蓄している物資の一覧を作成し、識別コードで管理することで、いざという時に融通し合うことも可能となる。  例えば、本市は長野県塩尻市や福井県鯖江市と災害時相互応援協定を締結しているが、これらの自治体が同時に被災する可能性は低いため、融通し合えることを前提とすれば、それぞれの市の備蓄は3分の1ずつあればよいことになる。  もう1つの取り組みが、トレーサビリティシステム(生産過程や流通履歴を追跡できる仕組み)を利用して、袋井特産のメロンが安全安心な果物であることを特長付け、海外に展開していくことである。  味が良いことに加えて安心できる方法でつくられていることを、目に見える形で表すことによって、少々値段が高くてもそれ以上の価値があることを消費者に示すことができる。  折しも、来年6月からイタリアのミラノ市で「食」をテーマにした万国博覧会が開催される。この場を利用して袋井のメロンの真価が発揮できればと思い、現在、農林水産省と出展に向けての交渉をしているところである。  被災地支援もメロン栽培も、肝心なところは心のこもった「人の手」である。  この「人の手」の力を、ICTの活用により、無駄のないシンプルな形で、迅速に、世界中の誰にでも分かりやすい形で表わすことで、その価値はさらに大きくなるものと思っている。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 タケノコと絹さやのエッグサラダ ●材料(2人分) ゆでタケノコ 1/2本(150g) 絹さや 50g ゆで卵 1個 塩 少々 A マヨネーズ 大さじ1と1/2   マスタード 小さじ1/2   塩 少々   米酢 大さじ1 ●作り方 @タケノコは薄いいちょう切りに、絹さやは筋を取って斜め半分に切る。 A鍋にタケノコ、タケノコがかぶるくらいの水、塩を加えて煮立て、絹さやを入れて色鮮やかになるまで1〜2分ゆでる。 Bボウルに殻をむいたゆで卵を入れてフォークの背でつぶし、Aを入れて混ぜる。 CBにAを入れてあえる。 ●栄養価(1人分) エネルギー…149kcal / たんぱく質…6.7g / 脂質…10.8g / カルシウム…36mg / 鉄…1.0mg / ビタミンC…21mg / 食物繊維…3.2g / 塩分相当量…1.0g ●食推協からのコメント みんなが大好きな卵サラダ。食感も楽しめる一品です。 表紙のことば  市では、平成26年度から、「ブックスタート」のフォローアップ事業として、絵本を通して保護者と子どもが楽しいひとときを持ち絆を深めてもらうことを目的に、市内保健センターで行われる2歳児相談に参加する幼児を対象に「セカンドブック事業」を実施することとなりました。  4月9日には第1回目が行われ、44組の親子が絵本の読み聞かせやわらべうたを楽しみました。 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。 ■市民の動き(平成26年4月1日現在) ▽人口…86,927人(−64人) ▽世帯…31,782世帯(+97世帯)