P30 原田市長の散歩道 「原爆・平和」  8月6日に行われた「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」へ、袋井市長として、市民を代表して公式に出席した。  出席にあたって、市内の小学生が中心になって6,800羽の折り鶴を作ってくれて、それを新日本婦人の会袋井支部の皆さんが千羽鶴として整えてくださったので、式典の前日に平和記念公園内にある「原爆の子の像」隣に設けられた奉納所に奉納した。  奉納の際、私の後ろにいた人が袋井市の名札を見て、「遠いところからご苦労さん。鶴を折った子どもたちの気持ちを、しっかり受け止めなければいけませんね」と声を掛けてくれたが、まさしくその通りであると思った。  式典当日は、午前6時15分にホテルを出て、7時ころに会場へ到着した。  早めに着いたため、全国から集った顔見知りの市長同士で、核兵器や集団的自衛権について意見交換をした。  『原爆は、戦闘員(兵士)だけでなく一般市民まで殺傷することを前提とした兵器であるから、明らかに国際法違反であり、しかも、生き残った被ばく者は後遺症によって長期間苦しむこと』、『集団的自衛権の行使は、国際的な紛争解決に武力を使わないことをうたった日本国憲法のもとでの、平和国家の基盤をゆるがせかねないこと』などから、いずれも反対である旨の私の意見を言った。  午前8時からの式典は雨の中で行われ、安倍総理もケネディ駐日米国大使も全員同じビニール合羽を着て参列した。  広島市長や総理大臣らのあいさつの中にあって、祖父母から伝え聞いた当時の惨状について述べ、「今の広島市の景色からは、とても信じられない」と話した2人の小学生の言葉が最も印象的であった。  広島・長崎と、2度にわたる原爆投下による悲惨な状況は、世界中で日本のみが体験したことである。  だから私たちは、この爆弾がいかに反人道的なものであるかを、世界の人々に知らせる責務があるといえる。  そのためにも、悲惨な状況から目をそらさずに直視し、どんな事が起こったのかを語り継いでいかなければならないし、次代を担う子どもたちにも、実際に広島や長崎へ行って、当時どのような状況だったのかを直接感じてもらうことが必要であると思う。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 満月蒸し ●材料(2人分) 大和イモ 200g 酢 適量 片栗粉 大さじ1 小麦粉 大さじ1/2 (A)  豚ひき肉 60g  ゆでタケノコ 30g  生シイタケ 2枚  酒 大さじ1  しょう油 小さじ1  砂糖 小さじ1/2 ●作り方 @大和イモは皮をむいて酢水にさらした後、ラップにくるみ、電子レンジで5〜6分加熱する。ボールに移してすりこぎでつぶし、片栗粉と小麦粉を加えて混ぜる。 Aタケノコ・生シイタケはみじん切りにし、肉あんの材料(A)と一緒に鍋に入れ、中火にかけて菜箸で混ぜながら炒める。 B@でできたものとAのあんを半分ずつにし、ラップに@を広げてあんをのせて包みしぼる。この団子を2つ作り、電子レンジで4〜5分加熱する。 C鍋に調味料(だし汁…100ml、みりん…45ml、塩…小さじ2/3、薄口しょう油…適量、片栗粉…小さじ1)を煮立て、団子にかけておろしショウガとざく切りの三つ葉を添える。 ●栄養価(1人分) エネルギー…296kcal / たんぱく質…20.3g / 脂質…18.6g / カルシウム…386g / 鉄…5.0mg / ビタミンC…101mg / 食物繊維…6.6g / 塩分相当量…3.6g ●食推協からのコメント 皮をむいた大和(やまと)イモは、酢水に漬けることでかゆみを抑え、変色も防ぎます。 表紙のことば  8月3日、医王山油山寺で「百万遍大祭・大念珠祭」が行われました。  3年に1度の大祭となる今年は、全長120m・重さ250kgの大念珠を、全国各地から集まった参拝者が石段を登って薬師本堂まで運びました。  午前と午後の2回行われた大念珠回しでは、老若男女が声を合わせて真言を唱え、家内安全や無病息災、世界平和などを願いました。 2016年は、東海道五十三次・袋井宿が開設して400年目の節目の年! 現在、袋井宿開設四〇〇年記念事業を企画中です。みんなで盛げよう! ■市民の動き(平成26年8月1日現在) ▽人口…87,115人(+57人) ▽世帯…32,052世帯(+42世帯)