P02-03 袋井市ワンコイン・スクールプロジェクト ベトナムに募金で新校舎完成 日本とベトナムの新たな友好の懸け橋に! 問 学校教育課教育支援係 TEL44-3172  市では、日本とベトナムの外交樹立40周年にあたる昨年度から、ベトナム山岳地帯の子どもたちのために学校を贈る募金活動「袋井市ワンコイン・スクールプロジェクト」を進めてきました。  多くの皆様からのご支援により、8月にはベトナム・クアンナム省ヒエップドゥック郡の「レ・ロイ小学校」に、新校舎を完成することができました。  皆様の温かいご支援、ありがとうございました。 「袋井市ワンコイン・スクールプロジェクト」概要 ▽建設地…ベトナム・クアンナム省ヒエップドゥック郡フックチャ社第4村 ▽募金総額…8,783,517円 ▽建設費等…6,400,000円(既存校舎の改修費・事務費を含む) ▽建設工期…平成26年2月着工〜平成26年8月完成(工期…約6か月) ▽構造…鉄鋼平屋建て ▽建設内容…新校舎教室3室(新築)及び交流室1室(既存校舎の改修) ▽収容人員…児童数150人(従来から50人増) ▽効果…これまでは、教室不足のため、1・3・5年生が午前中に、2・4年生が午後に登校する半日制でしたが、新校舎の完成により全学年が全日制で授業を受けられるようになりました。 開校式〜子どもたちの笑顔と輝く瞳に感動〜  「袋井市ワンコイン・スクールプロジェクト」に寄せられた善意をベトナムの子どもたちや関係者に伝えるとともに、レ・ロイ小学校新校舎の完成を共に祝い、今後の交流と友好関係を築くため、8月22日にベトナム現地で行われた開校式に、袋井市ベトナム国際親善訪問団総勢27人が出席しました。  レ・ロイ小学校は、ベトナム中部の港湾都市・ダナンから、自動車で2時間半ほどの山岳地帯に位置しています。開校式当日、訪問団がレ・ロイ小学校に到着すると、揃いの白いシャツで正装した子どもたちが一行を出迎えてくれました。  ベトナムは複数の民族で構成された国家ですが、レ・ロイ小学校にはムノン族の子どもたちが通学しており、開校式では、子どもたちがムノン族の民族衣装を着て歓迎の舞を披露してくれました。 レ・ロイ小学校が日越の新たな友好の懸け橋に  およそ100年前、袋井市出身の医師「浅羽佐喜太郎」がベトナム独立運動の指導者「ファン・ボイ・チャウ」を物心両面で支援したことから生まれた深い友情が、時を越えてレ・ロイ小学校新校舎建設へとつながった今回の事業。  原田市長は開校式で、「新校舎で勉学に励み、たくさんの希望と可能性を見つけてくれることを期待しています。今日の出会いを出発点として、袋井市とベトナムの子どもたちの間に新たな交流と友情が深まることを願っています」と挨拶。  続いて、今後の交流を願う袋井市内の小・中学校の子どもたちからのメッセージやプレゼントが、レ・ロイ小学校の子どもたちへ贈られました。  レ・ロイ小学校のファン・バン・マン校長からは、「袋井市の皆さんの支援に心から感謝しています。この新校舎をいつまでも大切にすることを誓い、教育活動の充実に力を注いでまいります」と感謝の意が述べられました。  開校式の最後には、訪問団一同で「幸せなら手をたたこう」を振り付きで合唱。式典中は緊張の面持ちだったレ・ロイ小学校の子どもたちにも笑顔があふれ、開校式終了後には、真新しい教室で訪問団と子どもたちが触れ合う姿が見られました。 フレンドシップ校調印式〜新たな交流と友好を目指して〜  開校式では、学校独自の取り組み「スマイルスクールプロジェクト」を通じて校舎建設に協力してきた高南小学校と、浅羽佐喜太郎の出身地(梅山)が学区内にある浅羽南小学校が、レ・ロイ小学校とのフレンドシップ校となる調印式も行われ、今後の学校間交流を約束しました。  高南小学校・浅羽南小学校の子どもたちは、今後、レ・ロイ小学校と絵や手紙などのやり取りを通じて、ベトナムとのつながりを実感しつつ、お互いの文化や歴史・社会を理解し合いながら交流を図り、友好のきずなを深めていきます。 「ベトナムの小学校のみなさんへ」 浅羽南小学校5年生  わたしたちの浅羽南小学校では、アルミカンを集めています。  このアルミカンを、集めてお金にかえたものがベトナムの小学校をたてるためにつかわれると聞いて、学校全体でとり組んできました。  わたしたちの他にも、学校でぼ金をしてくれたふくろい市の学校があると聞きました。みんなで集めたアルミカンやぼ金がベトナムのみなさんの役に立ってくれると思うととてもうれしいです。  これから新しくできた学校で学校に行けなかった子たちもたくさん勉強して、友達をたくさんつくってください。わたしは、学校が大好きです。これから、交流ができるとうれしいです。(句読点、かな漢字など原文まま)