P14 ぼくたち・わたしたちの学校紹介 第7回:山名小学校 〜「こころざし」を胸に きらり輝く 山名っ子〜 【縦割りグループで「仲間づくり」・「心づくり」】  山名小学校は、区画整理や民間開発などにより、最近10年間だけで児童数が300人以上増え、活気にあふれています。  このため、年々増える新しい友だちとの仲間づくりが進められるよう、1年生から6年生までの縦割りグループを編制し、学年を越えたつながりを深める活動を行っています。今年度の活動は、4月の1年生を迎える会からスタートし、5月からは清掃活動も始めています。さらに、月1回程度「縦割りタイム」を昼休みに実施しており、校庭での遊びや雨の日は室内で昔ながらの遊びも取り入れ楽しんでいます。  こうした活動を通じて異なる年齢の子ども同士で過ごすことに慣れ、仲間意識が深まり、互いを思いやる心が養われています。 【思いやりの心を地域に拡げる】  この夏休み、シニアカーを運転中に誤って田んぼに落ちたお年寄りを、近くを通りかかった本校の6年生4人が力を合わせて救出したと、地域の方から連絡をいただきました。縦割りグループの活動が、地域においても困っている人を助けることにつながったのではないかと思い、この行為を全校でたたえ合いました。  生涯の大半は異なる年齢の方と付き合うこととなり、子どもたちの真の力は、地域や社会に出たときに発揮されます。縦割りグループの活動を通じて、子どもたちの社会性が磨かれ、地域においても活躍できるよう、これからも取り組んで行きたいと思います。 学校概要 校訓 「強く 正しく 美しく」 児童数 868人(平成26年9月1日現在) 問 山名小学校 TEL48-6295 市民編集員のふくろいまちなか探訪 No.6 存在感を持つ身近な自然 許祢神社のクスノキ〜西地区木原〜 袋井市と磐田市との市境に近い許祢神社には、ひときわ目を引くクスノキがあります。袋井市文化協会の冊子「袋井市の名木・古木」によれば、市内で最高齢のクスノキといわれる御神木です。地域を静かに見守っています。 許祢神社にはこんな昔話が伝わっています。昔、木原の村では河川の氾濫に困っていました。ある日、突然子どもが現れ、「我は熊野権現なり。この土地に祭ってくれれば、水難を除き五穀豊穣なること疑いなし」と言って姿を消しました。早速神社を作ると、以後は水難もなく、豊作に恵まれたということです(「袋井の昔話」より)。 取材の際、遊んでいた子どもたちが「こんにちは!」と元気にあいさつしてくれました。「鎮守の森」は、土地の歴史とともに、地域の暮らしにとけ込んでいます。ずっとあり続けてほしいです(小)