P30 原田市長の散歩道 ベトナム「レ・ロイ小学校」  8月21日から5日間、袋井市ベトナム国際親善訪問団の団長としてベトナムを訪問し、袋井市民らの募金で建設したレ・ロイ小学校の新校舎開校式に出席した。レ・ロイ小学校は、ベトナム戦争の激戦地として有名なダナン市から隣国・ラオスとの国境に向かって、車で2時間半ほど走った山奥にあった。  山岳地帯に入ると、道は曲がりくねり舗装も十分ではないため、車が大きくバウンドしたり巻き上がった土煙が窓から入ってきたりと、いささか困惑したが、レ・ロイ小学校の校門で整列し、私たちを待っていてくれた子どもたちのキラキラ輝いた目に出会った途端に疲れは吹き飛んだ。  白い半袖シャツ姿で姿勢を正した150人の子どもたちを前に始まった開校式では、レ・ロイ小学校の校長や生徒代表からのお礼の挨拶があり、訪問団は高南小学校と浅羽南小学校の児童からのメッセージを読み上げた後、「幸せなら手をたたこう」などを全員で歌った。  はじめは歌の意味が分からなかった現地の子どもたちも、2番3番と歌が進むうちに1人また1人となじんできて、一緒になって隣の子の肩をたたいたり足を踏み鳴らしたりする姿が見られ、笑顔が広がっていった。また、開校式終了後には、新築された教室で子どもたちとともに紙風船をふくらませ、色紙を折り、竹とんぼを飛ばして触れ合った。  一方で、お土産として用意していた文房具を1人ひとりに配って回ったとき、少しでも早く自分のものにしたいという気持ちを抑えて、机の上に置かれた新品の鉛筆と消しゴムに手を出さず我慢している姿も印象的だった。  貧しく物が少ない環境にも関わらず、自分の欲しい気持ちを抑えているけなげな姿に接し、物にあふれ欲望をそのまま表わす自分たちの日常生活が少々恥ずかしく感じた。  今回の新校舎建設に当たっては、市外の方を含めた多くの皆様から870万円を上回る募金をいただいた。この募金を基に、NPO法人アジア教育友好協会が現地の団体と共同で施工にあたり、新校舎建設が実現した。  今後、レ・ロイ小学校と袋井市の小学校の交流が始まり、お互いの理解が深まって、いつの日か両国の懸け橋になっていくことが、浅羽佐喜太郎の遺志を現代に引き継ぐことであると思う。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 キノコの混ぜごはん ●材料(2人分) 米 1合 生シイタケ 2枚 シメジ 1/4パック エリンギ 中1本(30g) (A)  しょう油 小さじ1  スダチのしぼり汁 1個分 三つ葉 適量 万能ネギ 3本 切れてるチーズ 2切 ●作り方 @キノコは石づきを取って網で焼く。 A@に焼き色が付き、汁がにじんできたら、細かく裂き、食べやすい長さに切って(A)をからめておく。 B炊いたご飯をほぐし、Aのキノコ、刻んだ三つ葉、万能ネギ、細かくさいの目に切ったチーズを加えてよく混ぜ合わせ、盛り付ける。 ●栄養価(1人分) エネルギー…301kcal / たんぱく質…8.7g / 脂質…3.5g / カルシウム…79mg /  鉄…1.0mg / ビタミンC…11mg / 食物繊維…2.8g / 塩分相当量…0.7g ●食推協からのコメント キノコを網で焼くことで、香りを立たせるのがポイントです。 表紙の言葉  国内外から多くのチームがエントリーした「全日本学生フォーミュラ大会」。  広報ふくろい9月1日号・「袋井の人」でご紹介した静岡理工科大学のチームリーダー・宮野公美子さんをはじめ、近年では女性のチームリーダーやエンジニアが増加しているそうで、これからの日本のものづくりを引っ張ってくれるであろう『理系男子・女子』たちの熱気が、大会会場を包み込んでいました。 2016年は、東海道五十三次どまん中・袋井宿が開設して400年の節目の年! 現在、袋井宿開設四〇〇年記念事業を企画中です。みんなで盛げよう! ■市民の動き(平成26年9月1日現在) ▽人口…87,142人(+27人) ▽世帯…32,094世帯(+42世帯)