P34 原田市長の散歩道 「多文化共生社会」  先日、外国人住民が多数居住する自治体の関係者が集まり、様々な課題について話し合う「外国人集住都市会議」に出席した。県西部から浜松市・磐田市・掛川市・湖西市も一緒に参加したこの会議には、全国26市の市長が集まり、特に雇用・教育・防災について国の担当者も交えて意見交換を行った。  私は、群馬・静岡ブロックを代表して「防災」についての調査結果を発表し、本市の施策についても説明した。  袋井市では、平成に入ってからブラジル人2世・3世の方々を中心に外国人住民が増加し、多いときには4千人を超えていた。  しかし、リーマンショックによって企業活動が減速したため、現在は約3千人が在住し、その割合はブラジル人60%、中国人12%、フィリピン人9%という順になっている。また、近年はベトナム人が増加傾向にあるのが特徴だ。  地震や台風の被害から、日本人市民と同様に外国人市民を守るのは当然のことであるが、いろいろな課題もある。  例えば、広報ふくろいや同報無線では時折ポルトガル語を交えてお知らせを行っているが、緊急警報の「避難準備」や「避難勧告・避難指示」などは、避難の仕組みを知っていて行動に結びつけて考えないと理解できない言葉であると思う。  生活習慣の面では、避難所での食事などの違いもあるし、各種の情報をどのように早く伝えるかという課題もある。  しかし、今回報告した調査結果で注目すべきことは、外国人のうち75%の方が「災害時に地域のために役に立ちたい」と答えていることであり、ここに課題解決のヒントがある。  我が国では、明治末期から多くの日本人がブラジルやアメリカに渡り、幾多の苦労を乗り越え、長い年月をかけて地域コミュニティの一員として生活を営んでいる。  私たちはいま、外国人住民に地域コミュニティへの加入を積極的に働きかけるとともに、できれば行事の責任者に就いてもらうことも考えてみてはどうか。  こうした取り組みは、地域活動に参加する人が高齢化している中でその若返りにもつながるし、新しい見方や考え方を取り入れることによって地域コミュニティのグローバル化が一層進み、これからの日本の向かう多文化共生社会を先取りすることにもなると思う。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 ハクサイとゆずの吸い物 ●材料(2人分) ハクサイ 2〜3枚(120g) シュンギク 40g ゆずの皮 適量 だし汁 220ml  A   薄口しょう油 小さじ2   砂糖 小さじ1弱   塩 少々   みりん・酒 小さじ2 オリーブオイル 小さじ1 ●作り方 @ハクサイはざく切り、シュンギクは3〜4センチ幅、ゆずの皮はせん切りにそれぞれ切る。 Aだし汁にAを入れて煮立たせ、ハクサイを入れる。ハクサイに火が通ったらシュンギクとゆずの皮を入れる。 B仕上げにオリーブオイルを加え、一味唐辛子を少々振りかける。 ●栄養価(1人分) エネルギー…70kcal / たんぱく質…2.6g / 脂質…2.3g / カルシウム…81mg / 鉄…0.8mg / ビタミンC…19mg / 食物繊維…1.6g / 塩分相当量…1.6g ●食推協からのコメント オリーブオイルを加えて風味の変化をお楽しみください。 表紙のことば  11月2日、袋井市愛野の原野谷川親水公園で、「日本一防火のまち」を目指す「第23回袋井消防フェスタ」が開催されました。  会場には、消防に関する様々な体験コーナーが設けられ、多くの来場者が、楽しみながら火災予防への意識を高めていました。  親子ふれあい消防リレーでは、携帯用消火器具(ジェットシューター)による放水などが組み込まれたリレーに声援が送られました。 2016年は、東海道五十三次どまん中・袋井宿が開設して400年の節目の年! 現在、袋井宿開設四〇〇年記念事業を企画中です。みんなで盛り上げよう! ■市民の動き(平成26年11月1日現在) ▽人口…87,212人(−21人) ▽世帯…32,157世帯(−8世帯)