P32-33 市民編集員がお伝えします Citizen's Eye 企画・編集:市民編集員(小関裕子) 女子も男子も地域で活動中! ご近所の男女共同参画 「地域デビュー」という言葉を知っていますか? 地域の活動に参加して、つながっていく機会は様々です。 老若男女、みんなの視点が生かされて、魅力的な地域になるといいですね。 男女共同参画って何ですか?  「イクメン」という言葉が浸透し、育児休暇を取得する男性は徐々に増え、同時に女性の社会進出の話題がメディアに多く取り上げられています。社会は少しずつ変わってきていますが、固定的な男女の役割分担意識は一朝一夕に変わることは難しく、先は長いのかもしれません。  「参画」の意味は「計画に加わること」。男女共同参画とは、男女がともに社会のあらゆる場面にかかわっていき、ただ参加するだけでなく、1人ひとりが個性や能力を生かして活躍することです。  市では、誰もが暮らしやすいまちづくりを目指し、市政に女性の意見を反映させるため、審議会などへの女性参加を促したり、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)のための環境を整えたり、様々な事業を展開しています。  男女共同参画社会の実現には、地域・家庭・職場・学校などあらゆる分野において、男女がそれぞれの考え方を尊重し、ともに行動することが大切です。地域の代表でもある自治会長は、その多くが男性ですが、今年度は、4人の女性自治会長が活躍しています。  女性だから、男性だからという制約を減らしていく一方で、女性として男性としての個性も大切に考えていく必要はあります。別の世界の話と思わずに、身近な人と少しだけ話題にしてみませんか? 女性自治会長の皆さんに聞きました!  11月28日、女性自治会長を交えて、日ごろの自治会活動について気軽に話し合う座談会が行われ、取材してきました。  参加者は、西通自治会長山本敏子さんと青木町第1自治会長海野民子さん、前三門町自治会長永島君江さんのほか、市民協働課職員も話の輪に加わりました。 日々の活動の様子 山本:昨年度は副自治会長でしたので、年間の活動の流れが分かりよかったです。皆さん協力的です。自治会長は、出掛けることが多く、家族の理解がないと大変だと思いました。 海野:自治会役員の経験がなく、わからないことばかりでしたが、班長の皆さんと役割分担をして業務をこなしています。お知らせなどの書類作成をお願いでき、とても助かっています。 永島:西通自治会のように、副自治会長を経験した後に自治会長を務めるなど、方針が決まっていると気持ちが楽になると思います。 市職:自治会運営には、協力し合える体制が重要ですね。 山本:男女共同参画とはいえ、女性には不向きと思う場面もあり、葛藤はあります。ここは男性にお願いしたほうがいいなという部分もあると思います。 市職:防災訓練など、男女が同じことを無理してやるのではなく、できることで力を発揮していければいいですね。 永島:これからの時代、誰でも役を担うことができるようにしていくことは必要だと思います。仕事の分担や軽減など、その都度見直したいですね。 市職:自治会内でパソコンができる人を募集し、書類作成を依頼している地区もあるそうですよ。体制が整うことで役を引き受けやすくなり、組織の運営もスムーズにいくのではと思います。 永島:ここまで役を務めてきた今なら、「誰でもできる!」と思えるのでは? 山本・海野:そうですね(笑)。 やってよかったこと 山本:人とのつながりや接し方など、引き受けてみてわかることがあります。地域の行事に率先して参加する立場になり、大変さもわかりました。 海野:「こんなことをやっているんだ」と思うことがたくさんあり、前からもっと協力しなくちゃいけなかったなと思いました。前任の方にねぎらいの言葉をいただいた時はうれしかったですね。 永島:女性でも、働いていても、誰でもできる体制になるといいですね。 全員:今後も、今日のように気軽に話し合いができる機会を持ちたいです。  自主防災隊長と会計も兼務していて、自治会行事の中で防災訓練は準備など大変でした。当日は、自治会の皆さんに支えていただき助かりました。自治会長を務める中では苦労も多いですが、地域の方に顔をおぼえていただけてよかったなと思います。 太田南自治会長 内藤千恵子さん  前任者も女性であったことや、皆さんのお力添えもあり、活動しやすかったです。今もフォローしていただき、心強いです。 “男性の目線で” 西通副自治会長の山下昇さんに、女性自治会長について聞きました!  頼みごとなど、手紙を書いてひと言添えてお願いするなど、男性にはない心配りや細やかさがあります。一生懸命やる人ですね。今後も女性の自治会長は出てくると思います。時代もそういう流れです。わが家でも女性のほうがいろいろよく知っていますよ。 市民編集員のひとこと  取材を終えて、地域によって事情は異なり、柔軟に対応するしなやかさが必要だなと思いました。男女のバランスは大事というご意見もありました。女性自治会長と聞いて驚いた自分の意識から変えていきたいと思います。(小) お詫びと訂正 ◇平成26年12月1日号の本ページに誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。 ◇訂正箇所 P33 正 寺井正治さん 誤 寺田正治さん 問 秘書広報課広報広聴係 TEL44-3104