P32 原田市長の散歩道 「人口減少」  日本が直面している深刻な課題として「人口減少」があり、このまま進むと2008年の1億2,808万人をピークに、2050年には1億人を割り込むと見込まれている。  人口が減っても国土面積は同じだから、1人当たりの面積が大きくなり、人数に応じて必要となる経費も減って、かえってゆったりした生活が可能になって良いではないかという意見もある。  しかし、それは人口の減少が一定のところで止まった後の人口の安定期に入ったときのことであり、1億人を割り込んだ人口は減少を続け、2100年には5,000万人を割り込むとも見込まれている。  そのようにならないためには、今から少しずつ出生率を高める必要があるので、政府は当面、現在の出生率1・41を2025年までに1・8に引き上げることを目標とした施策を取り始めた。  日本の人口は、江戸時代が始まるころには1,200万人、明治時代初期には3,300万人、70年前の終戦時には7,200万人で、初めて1億人を超えたのは48年前(1967年)のことであった。  人口は、一旦増え始めると猛烈な勢いで増えるが、反対に減り始めると急速に減少していく。人口が増えているときは若者が多いので労働人口も多く、逆に減るときには若者が少なくなるため相対的に労働人口が少なくなり養われる人が多くなる。ここに人口問題が国策として重要な課題である理由が存在する。  国全体として人口が減少している中でさらなる課題は、地方から大都市圏への人口流出である。  昨年5月、「日本創生会議」は、2040年までに20歳から39歳の若年女性が半減し、行政機能の維持が難しくなるとみられる自治体(消滅可能性都市)が全国で896に上り、同時点までに人口1万人を切る523の自治体は、とりわけ消滅の危険性が高いと警告した。  袋井市では、これからの10年間の総合計画を策定中で、この中で人口推計も行っている。  本市の人口はこれまで少しずつ増えてきたが、今年から減少に転じ、10年後は今より3,000人少ない8万3,700人ほどになる見込みである。これは、国や県より減少ペースが遅いものの、15年先には8万人以下となるかもしれない。  この対策を講じることも総合計画の重要なテーマであると考えている。 季節の健康レシピ 毎月19日は『食育の日』 サラダ風ロールキャベツ ●材料(2人分) キャベツ 2枚(120g) グリーンアスパラ 1本(20g) 新タマネギ 1/4個(50g) ゆでエビ 50g ゆでタケノコ 40g 卵 2個 塩・こしょう 適量 ソース(マヨネーズ…40ml、牛乳…10ml、塩・こしょう…適量) ●作り方 @ゆでタケノコは薄いいちょう切り、グリーンアスパラは斜めの薄切りにしてゆでる。 A新タマネギは薄切りにし、塩を振ってしんなりしたら水洗いし、水気をしっかり切る。 B卵をゆでて粗く刻み、ゆでエビも粗く刻む。 Cボウルに@ABを混ぜ、塩こしょうして2等分する。 Dやわらかめにゆでたキャベツの軸をそいで広げ、Cの具をロールキャベツ風に巻く。 Eマヨネーズを牛乳でゆるめに溶き、塩こしょうで味を調えソースを作る。 F皿にDを盛りつけ、Eのソースをかける。 ●栄養価(1人分) エネルギー…270kcal / たんぱく質…13.1g / 脂質…20.7g / カルシウム…84mg / 鉄…1.6mg / ビタミンC…29mg / 食物繊維…2.1g / 塩分相当量…1.7g ●食推協からのコメント 春キャベツは、冬キャベツに比べて葉が薄くやわらかいので、生食に向いています。熱を加えるときは、短時間にしましょう。 表紙のことば  2月15日、第42回 袋井市駅伝大会が開催され、市内の小・中学生をはじめ駅伝愛好者らが健脚を競いました。  これまで、浅羽地域の一般道をコースに開催されていましたが、今年から会場を小笠山総合運動公園エコパに移して開催。4区間8.4kmと5区間12.4kmの2部門に、市内外から過去最多となる156チームが出場し、新コースでたすきをつなぎました。 2016年は、東海道五十三次どまん中・袋井宿が開設して400年の節目の年! 現在、袋井宿開設四〇〇年記念事業を企画中です。みんなで盛り上げよう! ■市民の動き(平成27年2月1日現在) ▽人口…87,197人(+34人) ▽世帯…32,149世帯(+36世帯)