P16 ぼくたち・わたしたちの学校紹介 第10回:笠原小学校 〜きずなを大切に「ゆめとあいのあふれる子」へ〜 【自然と地域の人々に育まれて】  笠原小学校は、豊かな自然環境に囲まれた学校です。新緑の季節になると、色あざやかな茶葉の新芽に包まれる茶産地にあります。  東日本大震災後、本校の児童たちは自分たちにも何かできることがないかと話し合い、摘み取ったお茶を製茶して、被災地へ手紙を添えて贈りました。お茶と手紙は、岩手県釜石市の唐丹小学校に届けられ、以後、新茶の季節ごとに唐丹小学校との交流が続いています。茶どころならではの活動です。  校歌にある「鼓濤」という言葉は、この高台に響きわたる遠州灘の波の音を意味します。明治時代には「鼓濤小学校」と呼ばれ、地域の皆さんから寄せられた教育への深い愛と情熱が、本校の校風として脈々と受け継がれています。  学校の伝統である和太鼓の活動では、公民館祭りやクラウンメロンマラソンでのおもてなしで披露するなど、地域の皆さんやマラソンランナーにも好評です。  また、地域ぐるみでの高齢の方との交流も行われ、ふれあいを通して自分の根っこにできる経験を積ませることを大切にしています。  こうした地域との関わりは、児童たちにとって「誰かの役に立っている」という自己有用感を持てるいい機会となっています。 学校概要 校訓 「強い子 明るい子 考える子」 児童数 151人(平成27年3月1日現在) 問 笠原小学校 TEL23-4004 袋井宿開設四〇〇年記念 ぶらり東海道 2016年は東海道五十三次の袋井宿が開設して400年を迎えます。記念の年に先駆け東海道の魅力をご案内! 今回は袋井宿を歩いてみよう! そもそも袋井宿って?  江戸時代、徳川家康は宿駅制度を定め東海道を整備。袋井宿は1616年に開設され、東海道五十三次の中で東から数えても西から数えてもちょうど27番目のどまん中の宿場でした。当時の町並みはおよそ570m、気軽に歩ける距離です。一度出掛けてみませんか? 袋井が描かれた浮世絵の看板があるよ  市内の東海道には、袋井が描かれた浮世絵を紹介した看板が全部で9つあり、袋井宿内にはどまん中茶屋と袋井宿場公園に設置されています。  看板は、2001年東海道四〇〇年祭をきっかけに企業からの寄付で立てられました。当時、市民実行委員長として設置に関わった村松雄志さんによれば、「昔の袋井をしのぶものを何か立てたいという思いで提案しました」とのこと。東海道を歩く人たちに「袋井を描いた浮世絵がこんなにあるんですね」と喜ばれているそうです(村松さんは袋井宿開設四〇〇年記念事業では市民実行委員会顧問に就任しています)。  袋井宿という歴史を知っていただくことにもなり、今につながるおもてなしですね。