P30 原田市長の散歩道 「災害の読み聞かせ」  昨年末、袋井市が東日本大震災の復興を支援している宮城県岩沼市から、「きぼうのおか」という絵本が40冊届いた。  この絵本は、岩沼市が復興事業として整備している「千年希望の丘」を題材に、岩沼市の女性職員2人が読み聞かせ用に作成したものである。  津波で母と弟を亡くした男の子が、悲しみにくれる中で「千年希望の丘」を知り、この丘には母と弟の思い出が詰まっているという父の言葉に励まされ、植樹に参加することで悲しみから立ち直っていく姿が語られている。  袋井市では、この絵本を作者の方に直接読み聞かせしていただくことを企画し、3月上旬に作者の2人をお招きして、浅羽南公民館で読み聞かせ会を開催した。当日は90人を超す市民が出席し、2人の読み聞かせを聞いて災害の悲惨さを感じるとともに、男の子の力強い生き方に感動していた。  なお、岩沼市が整備している「千年希望の丘」は、井口前岩沼市長が視察に訪れた、袋井市大野と中新田に江戸時代の先人が築いた命山が原型となっている。  袋井市内でも、災害を後世に語り継ぐ活動が行われており、袋井西地区のボランティアグループの方たちが昭和19年12月の東南海地震の様子を紙芝居にして、市内の各小学校などで伝えている。こうした活動を通じて、小学生が地震の怖さを知り、それをさらに次の世代に語り継いでいくことを期待している。  『読み聞かせ』や『紙芝居』は、市内では20以上のボランティアグループが、幼児や小・中学生を対象に行っているが、なかには大人を対象とした昔話の読み聞かせを行っているグループもある。  私たちは、歴史に残る出来事に遭遇したり偉業を成し遂げたりしたとき、後世のために何らかの形で記録に残しておくことが求められる。  多くの場合、それは書物や記念碑などに記されることとなるが、『読み聞かせ』は、読み手の言葉が直接聞き手の耳に入ることで感情や躍動感が鮮明となり、イメージもふくらんで印象深く記憶に残ることになる。  世の中の多くのことがアナログからデジタルへと移りゆく時代だからこそ、人の温かみに触れることのできる『読み聞かせ』は、私たちがこれからも保ち続けていくべき大切な伝誦の手段の1つであると思う。 街の写真館 「街の写真館」では、地域やサークルの行事、お気に入りの写真や子どもの写真などをお待ちしています! 住所・氏名・電話番号・写真のタイトルと簡単なコメントを書き添えて、郵送・Eメールでお送りください。 送り先…〒437-8666 袋井市役所市長公室広報係 「街の写真館」 メール hisyo@city.fukuroi.shizuoka.jp @仲良くしてね 1か月半違いのお友だち・莉愛ちゃんのお家へ初めてお出掛け。また遊びに行かせてね! 大石莉愛ちゃん・大石來愛ちゃん Aみんなでハロウィンパーティー&誕生日会!! 仲良し4組でバーベキューやクリスマスパーティーもしたよ! 柳祐真くん・宮崎愛莉ちゃん・影山天惺くん・久野陽菜香ちゃん 市制施行10周年記念コラム ふくろい・10年先の未来へ  市制施行10周年を記念し、俳優の西村雅彦さん主演・演出による舞台「Walk oN!」が、6月13日(土)・14日(日)の2日間、メロープラザで公演されます。この作品は、『いくつになっても心の持ち方で人生は変えることができる。勇気を持って前向きに挑戦する気持ちが、明るい未来につながる』というストーリーで、市制施行10周年の節目にピッタリの内容です。  公演にあたり西村さんは、「いつも歓迎してくださる市民の皆さんにエールを贈る作品にしたいと思っています」と意気込みを語ってくれました。また、共演の鈴木杏樹さんは、この作品が満を持しての初舞台となります。  この公演は、演劇好きな市民による市民サークル「袋井座」により行われ、市の新たな文化の芽を育む活動となることが期待されます。