P12 ぼくたち・わたしたちの学校紹介 第11回:袋井西小学校 〜地域の歴史とともに育つ子どもたち〜 【人と人とのつながりを大切に】  明治6年創立の袋井西小学校は、田原、西、川井、袋井、方丈の5地区から学区が編成されています。  学区内には宿場町の伝統を持つ地区があり、2001年の東海道四〇〇年祭を機に「どまん中」をキーワードにした活動が盛んになりました。職員室前の廊下には、東海道五十三次の浮世絵を掲示してあります。  学校の集会時には、江戸時代の書物「東海道中膝栗毛」の登場人物、弥次さんと喜多さんに子どもたちがふん装して登場します。また、地元の方のご指導で、江戸時代の卵料理「たまごふわふわ」の調理や丸凧作りを体験したり、歴史探険で史跡を訪れたりします。地域の「人・もの・こと」と触れ合いながら学習活動をしています。 【つゆ光る:西小防災の日】  学校の敷地内には「つゆ光る」の碑があります。昭和19年12月7日、東南海地震が発生し、袋井西小学校(当時は袋井町西国民学校)の児童18人が犠牲になりました。平成6年に、校歌の一節「つゆ光る」の文字を刻んだ記念碑が建てられ、毎年12月7日前後にある「西小防災の日」には、当時の出来事を忘れないようにと、地震を体験した方々のお話を聞いています。  当時の体験を紙芝居や絵本を使って語り継いでいくことで、子どもたちの防災への意識を深め、次代へとつなげる活動です。 学校概要 校訓 「正しく(知)明るく(徳・情)強く(体・意)」 児童数 511人(平成27年6月1日現在) 問 袋井西小学校 TEL42-3009 袋井宿開設四〇〇年記念 ぶらり東海道 2016年は東海道五十三次の袋井宿が開設して400年を迎えます。記念の年に先駆け東海道の魅力をご案内! 今回は「袋井宿 街道花紀行」 江戸時代の花風景  袋井東地区の旧東海道沿いは、今に面影を残す松並木から江戸時代の風景が思い描かれます。  当時は園芸が盛んになり、庶民が庭先で草花を育てる文化も発達したそうです。  袋井の名産のひとつは、花の模様を織り込んだ「花ござ」であったと言われています。また、袋井宿の料理屋に梅の木があったという記述も残っており、季節ごとに咲く自然の花々を楽しみ、旅人の心も癒されていたことでしょう。 袋井宿街道花のおもてなし  現在、記念事業の一環として街道を花で飾る街道緑化プロジェクトを行っており、今年春にガザニアの苗を植え付け、夏までに街道を花でつなげていきます。6月には市制施行10周年記念と併せ、袋井宿開設四〇〇年記念イベント第1弾・「ふくろい宿de花マルシェ」を開催予定。袋井宿場公園をメイン会場として、花を通した交流を目的に、切り花や鉢物、花やハーブのスイーツの販売やワークショップなどを行います。新たな花の魅力に出会いに足を運んでみませんか。  花のおもてなしは、地域の皆さんが支えています。袋井市東花の会では、東地区で花を育て、楽しく活動しています。会の原田やよいさんと原田道子さんは、「かわいがって育てた花を、歩く人が喜んでくれて、市内の見どころを寄り道しながら楽しんでくれたらと思います」と話してくれました。花は道行く人も笑顔にしてくれそうです。