P32 原田市長の散歩道 「新しい知り合い」  私の住んでいる袋井北地区の今年の「北ふれあいまつり」は、天候にも恵まれ、大勢の参加者で大盛況であった。  公民館のサークルや各自治会の人たちが開く売店では、おいしい食べ物などが安価で販売され、たいへんなにぎわいの中、午前中で売り切れになった品物もあったと聞いた。  市内の多くの地区で行われるこうしたイベントに市の予算や自治会費が充てられることに対して、否定的な意見を述べる方もいる。  確かに、すべての人が参加できるわけではないし、任意参加の行事ではあるが、地区内の人たちが顔を合わせ、初対面の人と会話を交わして知り合いになったり、旧知の人と近況をめぐる会話を弾ませたりすることにより地域住民の結束力を増すことは、これから安心できる生活を送る上で、非常に重要な要素になっていくと思う。  少子高齢化が進むとともに、情報化の発達によりネットで大半の用事が済むようになった現代社会では、次第に「知り合い」が少なくなっている。  このことが、大規模地震や病気などの緊急時に必要な地域の共助力を弱めることにつながっていくからである。  「新しい知り合い」をつくる方法については、5月16日に行われた市制施行10周年記念式典での齋藤孝・明治大学教授の記念講演の話が参考になる。要点は、「雑談」と「話し方・聞き方」だ。  初めて会った人には、挨拶の後に自ら話しかけることが大切で、特に何げない雑談がいいと勧められた。その方が、誰でも話の中に入ってこれるし、結論がいらないから途中でサッと話を切り上げることもできるからである。  話すときは相手の顔を見ることはもちろん、出来るだけ全身を相手に向け身振り手振りを交え大きな相づちを打つことにより、真剣に会話をしていることを相手に伝えることができる。自分の話は少なくして、出来るだけ相手の話を引き出した方が、会話に対する相手の満足度を高めることができるとのことだった。  私は、生活をしていく中で1人でも多くの「知り合い」がいる方がいいと思う。  それは、いざというときに助け合えるからという理由もあるが、日常で様々な会話や一緒に行動することにより、自分自身の人生が楽しくなるからである。 街の写真館 「街の写真館」では、地域やサークルの行事、お気に入りの写真やお子さんの写真などをお待ちしています! 住所・氏名・電話番号・写真のタイトルと簡単なコメントを書き添えて、郵送・Eメールでお送りください。 送り先 〒437-8666 袋井市役所市長公室広報係 「街の写真館」 メール hisyo@city.fukuroi.shizuoka.jp @次回は、平成28年4月に皇居・赤坂御用地奉仕作業を計画しています。 連絡先 静岡県新嘗奉賛会事務局 寺田貞夫さん TEL42-7541 寺田公嘉さん TEL44-1607 A春から別々の保育園で頑張っています!    (写真左から)高橋心ちゃん・桝田琴羽ちゃん・山崎想介くん 市制施行10周年記念コラム ふくろい・10年先の未来へ  先月16日に行われた「市制施行10周年記念式典」では、書道パフォーマンスや動画「ありがとう」の制作など、市内高校生の活躍が注目を集めましたが、次は市内中学生が「袋井市中学生議会」に挑みます。  「袋井市中学生議会」は、8月10日から12日の3日間、市内4中学校ごとに各校代表者約60人が『中学生が描く僕たちの袋井市』をテーマに、市長をはじめ教育長や各部長らと市役所5階の議場において議論を交わします。進行は議会形式で行いますが、内容については各中学校の生徒会が企画することとしており、開催準備から関わることで、未来を担う中学生のまちづくりへの主体的な発言を引き出すことがねらいとなっています。  袋井市は県下でも若者が多く暮らすまちであることから、中学生や高校生など若い人がまちづくりへ参加・参画することによって地域を活性化することが大いに期待されます。  「袋井市中学生議会」の模様は、広報ふくろいや市ホームページで紹介します。市民の皆さんも、原田市長と中学生との白熱した議論にご期待ください。