P28 原田市長の散歩道 「源朝長のお墓」  三川地区・友永にある積雲院と岐阜県大垣市にある円興寺には、鎌倉幕府を開いた源頼朝の兄・源朝長のお墓があり、その縁で三川小学校と大垣市立青墓小学校の交流が平成5年から続いている。  昨年11月、かねてから見学したいと思っていた青墓小学校で開催された両校の交流会に、小川大垣市長ともども出席した。青墓小の6年生が、同校の下級生や訪れた三川小の6年生と関係者を前に、音楽劇「朝長と青墓の夜」を披露してくれたが、親子の情とそれを囲む村人たちとの心遣いを実に見事に演じており、目が潤む思いで観賞した。  「平治の乱」で平清盛との戦いに敗れた朝長は、父・源義朝や一族郎党とともに雪の関ケ原を越えて青墓村へたどり着く。しかし、途中で足に矢傷を負った朝長は、一族の足手まといになることを案じて、父に自害の介錯を頼む。  それを知った村人たちは、16歳という若さで命を絶とうとする朝長を哀れみ、かくまって生かそうとするが、義朝は我が子の生存が村に災いをもたらすことを心配し、村人が寝静まった夜中に朝長の自害の介錯をする。  その後、朝長の首と体は青墓に葬られたが、追手にあばかれて京都の四条河原にさらされてしまう。これを知った朝長の守役・大谷忠太は朝長の首を奪い返すと、自分の生まれた三川の友永まで逃げ延びて、この地に葬ったとされている。  以来、積雲院と円興寺では、命日である12月28日に16の鐘がつかれている。  秋には三川小の児童が青墓小を、5月には青墓小の児童が三川小をそれぞれ訪問する交流が20年以上も続いていることは、学校関係者や地区連合会をはじめとする皆さんの地域の歴史を大切にする心あってのことと思う。  この4月から、すべての小・中学校で「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」が導入される。  袋井市内の小・中学校にはそれぞれの歴史や伝統があり、それらは校訓・校歌・学校の目標などに表れることが多いが、今回の例のように行事として受け継がれていることもある。  各校によって地域の特性があるので、メンバー構成や活動内容が異なってくるものと思うが、是非、それぞれの歴史や風習をうまく生かしていただき、活発な活動に結びつけていただきたいと思う。 街の写真館 「街の写真館」では、地域やサークルの行事、お気に入りの写真や子どもの写真などをお待ちしています! 住所・氏名・電話番号・写真のタイトルと簡単なコメントを書き添えて、郵送・Eメールでお送りください。 送り先…〒437-8666 袋井市役所市長公室広報係 「街の写真館」 メール hisyo@city.fukuroi.shizuoka.jp @いないいないばぁ! もう少しで1歳!いつもだれにでもニコニコの娘。幸せ笑顔をありがとう♪たくさん食べておっきくなるんだよ☆ 石川潤奈ちゃん A3人そろって七・五・三♪ これからもきょうだい仲良く、元気に大きくなってね。 (左から)今村優斗くん・心海ちゃん・菜々美ちゃん  市制施行10周年記念コラム ふくろい・10年先の未来へ  市制施行10周年を記念して、『ふくろい・10年先の未来へ』をテーマにお送りしてきたこのコラムも、最終回となります。これまで、次代を担う子どもたちを対象とした取り組みや今後の袋井市を形作っていく取り組みをご紹介してきました。  平成28年度からは、まちづくりの新たな指針である「第2次袋井市総合計画」が動き出し、子育て・定住・市民力の3つのキーワードに基づく施策展開が図られるとともに、この新たなまちづくりを加速させるため、「輝く"ふくろい"まち・ひと・しごと創生総合戦略」による時代の一歩先を行くまちづくりが本格的に始まります。  また、東海道袋井宿の開設から400年を迎えることから、いにしえの袋井宿に思いをはせ、市民の皆さんとイベントなどを通して本市のルーツを探りながら、明日の袋井についてともに語り合う機会にしたいと考えています。  広報ふくろいでも、こうした取り組みをお伝えしていきますので、お楽しみに!