P12-13 魅力ある学校づくりと郷土を支える人づくり 「袋井市教育大綱」を策定しました 本市における教育・文化・芸術及びスポーツの施策の基本方針として、平成28年度から平成32年度までの5年間を対象期間とした「袋井市教育大綱」を策定しました。大綱の概要をお知らせします。 問 教育企画課総務企画係 TEL44-3120 「袋井市教育大綱」の位置付け  社会のグローバル化が急速に進むとともに、人口減少や少子高齢化が危惧されている中、地方の活性化は喫緊の課題となっています。  こうした状況を踏まえ、袋井市では、平成28〜37年度までの10年間を基本計画とする「第2次袋井市総合計画」(以下、「第2次総合計画」といいます)を策定しました。  「第2次総合計画」では、基本構想の中でまちの将来像を『活力と創造で 未来を先取る 日本一健康文化都市』として掲げ、まちの将来像を実現するためのまちづくりの基本目標の第一に、『心と体の健康〜「子育てするなら袋井市」〜 子どもがすこやかに育ち みんなが健康で幸せに暮らすまち』を掲げています。これは、これからのまちづくりの鍵が子育てや教育にあると考えているためです。  「袋井市教育大綱」は、中長期を見据えた本市における教育・文化・芸術及びスポーツ施策の基本方針であり、「第2次総合計画」を踏まえ、その目標実現を支えるものとして、今後5年間の基本方針を定めるものです。 「袋井市教育大綱」の期間  「袋井市教育大綱」は、平成28〜32年度の5年間を対象期間とし、社会情勢の変化などを見極めながら、3年をめどに見直しを検討します。 「袋井市教育大綱」の基本理念と基本方針  「袋井市教育大綱」では、『心ゆたかな人づくり』を基本理念として掲げています。この基本理念は、知・徳・体のバランスのとれた学校教育と、生涯にわたる学習活動の推進を支える指針です。  また、この基本理念を実現するために、4つの基本方針と基本方針における重点施策を定めています。 ◎基本理念『心ゆたかな人づくり』  本市の目指す『心ゆたかな人』とは、@生涯にわたって学び続ける「知性」あふれる人・A郷土への愛着と誇りを持つ「情操」の豊かな人・Bこころざしをもって未来を拓く「意思」の強い人を指します。 ◎基本方針  @『より善く、たくましく生きる若者を育成します』  A『喜びあふれる子育てのまちをつくります』  B『文化・芸術、スポーツに親しむまちをつくります』  C『質の高い教育環境を整備します』 【基本理念】 心ゆたかな人づくり 【基本方針】 @より善く、たくましく生きる若者を育成します ◇21世紀は「知識基盤社会」(新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域での活動基盤として、飛躍的に重要性を増す社会)であると言われ、その社会をたくましく生きるためには、確かな学力とともに健康な体と体力が必要です。また、多様な価値観が共存し、個性が問われる時代であり、その中では他者を認め尊重することに加え、他者のために何かをしようとする豊かな人間性が求められます。 ◇袋井市では、これらの力を備えた国際社会で活躍できる若者や、広い視野を持ち郷土の産業・経済・文化を創生できる若者の育成を目指します。 A喜びあふれる子育てのまちをつくります ◇すべての子育ての出発点は家庭であり、親が担うべき重要な役割ですが、子育てに悩みや不安を抱えた家庭が増加する中、『子育てするなら袋井市』と子育て世代に選ばれるまちとなるように、市全体で子どもの健やかな成長の喜びを分かち合える環境づくりを目指します。 B文化・芸術、スポーツに親しむまちをつくります ◇多くの市民が生涯にわたって自分を磨き、深い知識や技能を身に付けたいと望んでいます。 ◇こうした個人の学びや体験を、仲間づくり・地域づくりへと広げられるように、多彩で魅力ある学習やスポーツに親しむ機会を提供します。 C質の高い教育環境を整備します ◇社会の変化により、子どもたちを取り巻く生活環境には様々な問題が発生しています。 ◇家庭・学校・地域とともに、子どもたちが安心して学校や地域で生活できる環境づくりに努めます。 【基本方針における重点施策】取り組み @「より善く生きる力の育成」…自らを律し、他者を思いやり、郷土や自然を愛する力を育成します。  〈例えば〉「一徳運動」の充実、「魅力ある学校づくり」の推進、郷土学習・読書活動の充実 など A「確かな学力の育成」…基礎的・基本的な知識や技能をしっかり身に付けさせるとともに、それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力を身に付けて、自ら学び行動する資質や能力の育成を図ります。  〈例えば〉小中一貫教育の推進による学力向上、グローバル人材育成のための英語教育の強化、授業でのICT活用による学習意欲向上と協働的な学習の推進 など B「健やかな体の育成」…元気でいきいきとした心身ともにたくましい子どもの育成を図ります。  〈例えば〉幼児期からの運動遊びの普及、学校給食における食育と地産地消の充実 など @「子ども・子育て支援の充実」…安心して子どもを産み・育て・生活できるように、地域で取り組む多様な子育て支援の充実を図ります。  〈例えば〉保育所入所待機児童解消に向けた子育て支援施設の積極的な整備、公立保育所・幼稚園の「認定こども園」化推進、すべての小・中学校への「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」導入、放課後児童クラブの施設整備 など A「支援が必要な子どもの成長と保護者を支える環境の充実」…保護者が安心感をもって子育てができるように、支援が必要な子どもを乳幼児期から青少年期を通じて総合的に支援できる体制を構築します。  〈例えば〉「育ちの森」の施設間連携強化による子育て支援体制の充実、各年齢期に応じた日常生活への適応を支援するための子ども支援プログラム「きんもくせい」の充実 など @「生涯学習の推進」…市民の主体的な生涯学習活動を支援し、多彩な生涯学習の機会の充実と、人と人との交流の場の提供を図ります。  〈例えば〉公民館のコミュニティセンター移行による機能と事業の充実、図書館などの施設機能の充実、静岡理工科大学を活かしたまちづくり など A「文化・芸術の振興」…市民の文化・芸術活動への支援や、身近で質の高い文化・芸術を楽しめる機会の提供に努めるとともに、郷土への愛着と誇りを育むため、文化財の保護・顕彰に努めます。  〈例えば〉市民の主体的な文化・芸術活動を支援、彫刻のあるまちづくりの推進 など B「スポーツ文化の振興」…市民が明るく健康でいきいきとした生活を送れるように、気軽に楽しめるスポーツ文化の推進に取り組みます。  〈例えば〉「するスポーツ」・「観るスポーツ」・「支えるスポーツ」の推進、おもてなしの心によるラグビーワールドカップ支援 など @「教育体制の充実」…袋井版小中一貫教育を見据えた教育体制の充実を図ります。  〈例えば〉魅力ある学校づくりに向けた教職員の増員、各種研修会の実施 など A「教育施設の整備・充実」…子どもたちが質の高い教育環境で学び、生活できるように、計画的に施設や設備の整備・充実を図ります。  〈例えば〉「教育施設整備10箇年計画」の推進、小・中学校のICT環境整備、小中一貫教育に向けた施設整備(一体型、統合・複合型)の検討 など B「安全・安心な環境づくり」…学校・家庭・地域が連携して、子どもたちが安心して学び、生活できる環境づくりを推進します。  〈例えば〉子どもを守る防犯活動の推進、交通安全教育の推進 など