P02-03 ◎今月の広報ふくろい [特集] 2 〜認知症にやさしいまちを目指して 〜認知症は他人事ではありません。 4 平成27年度予算執行状況 6 参議院議員通常選挙 8 きれいな川や海を未来へつなごう [お知らせピックアップ] 13 食事から生活習慣病を予防する 〜食育事業の新しい取り組み〜 [フクロインフォ] 14 催し・講座・募集・相談・お知らせ 29 救急診療・行事予定・市民相談窓口・健康伝言板 [連載] 10 focus on ふくろい 12 静岡理工科大学NEWS!、図書館ほっと通信 32 市長の散歩道、街の写真館、東海道袋井宿開設400年記念コラム ◎今月の表紙  5月4日、幻の白葉茶“きら香”手摘み体験とスイーツツアーが行われました。きら香は、一番茶の時だけ白い芽が出る珍しい品種で、全国でも袋井の一部でしか栽培されていない貴重品!きら香をひと目見ようと、県内外から約20人の家族連れが参加し、手摘み体験を楽しみました。  ゴールデンウイーク中の袋井は、油山寺・可睡齋・法多山をめぐる遠州三山お茶めぐりなども行われ、お茶のイベントが目白押し。市では、袋井の魅力を積極的に県内外にPRし、シティプロモーションにつなげていきます。 ◎市民の動き(平成28年5月1日現在) 人口…87,221人(前月比+47人) 世帯…32,883世帯(前月比+122世帯) ◎メール配信サービス「メローねっと」のご案内 ◇袋井市メール配信サービス「メローねっと」は、携帯電話・スマートフォンやパソコンのメール機能を利用して、気象情報や同報無線の放送内容など様々な行政情報を配信するサービスです。 ◇詳しくは、29ページをご覧ください。 〜認知症にやさしいまちを目指して〜 認知症は他人事ではありません。  厚生労働省が平成24年に発表した調査によると、認知症高齢者は、全国の65歳以上の高齢者のおよそ15%にのぼり、4人に1人が認知症またはその予備軍という結果が発表されています。  袋井市にあてはめると、認知症高齢者は平成28年に約2,900人、10年後の平成37年には約3,500人に増加。65歳以上の6〜7人に1人が認知症という推計がされています。  「認知症」は、誰もが発症する可能性がある身近な病気です。本特集では、認知症にやさしいまちを目指して行っている市の取り組みをお伝えします。 問 地域包括ケア推進課介護ケア相談係 TEL84-7836 【理解する】認知症って、どんな病気?  「認知症」とは、いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなることで、認知機能(記憶する、時・場所・人などを認識する、計算するなど)が低下し、日常生活や社会生活を送ることに支障が出る状態をいいます。  認知症といっても、種類や症状は様々ですが、主な種類と症状を紹介します。 @アルツハイマー型認知症…軽い物忘れから始まり、徐々に進行します。少し前のことを忘れてしまう、何度も物をなくすといったことがあります。 A脳血管性認知症…認知機能の低下が起こり、まひやしびれ、ろれつが回らないなどの症状を伴うことがあります。 Bレビー小体型認知症…記憶障害や筋肉のこわばり、動作の遅れなどのパーキンソン症状のほか、実際には存在しないものが見える幻視などが特徴的な症状です。 【気付く】気になる行動・反応はありませんか?  認知症の始まりかもしれない言動を皆さんの経験からまとめました。  早期発見・受診・治療や、見守り活動の参考にしてください。 □同じことを何度も言う・聞く・する □しまい忘れ・置き忘れが増え、いつも探し物をしている □財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う □料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった □約束の日時や場所を間違えるようになった □慣れた道でも迷うことがある □ささいなことで怒りっぽくなった □身だしなみを構わなくなった ※詳しくは、市ホームページから「認知症チェックシート」をご覧いただけます。 【相談する】まずは早めの相談が大切です  「もしかして、認知症かも?」と心配になったら、身近な相談窓口である地域包括支援センターや市総合健康センターの総合相談窓口にご相談ください。  主任ケアマネジャー、保健師、看護師、社会福祉士などの専門職員が認知症に関することはもちろん、高齢者の方やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように、介護・福祉・保健・医療など様々な面から支援します。 『初期集中支援チーム』がサポート  認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けることができるように、市総合健康センター内に、医療や介護の専門職員による『認知症初期集中支援チーム』を設置しました。  認知症が疑われる方や家族を保健師などが訪問。状況などを確認し、受診につなげたり、医療やサービスなどの導入につなげたりします。初期の支援を包括的、集中的に行い、自立生活のサポートを行います。 【配慮する】家族や周囲の接し方は?  認知症の方は、「何も分かっていない」と思われがちですが、それは間違いです。物忘れが増え、今までできていたことができなくなったりする変化に、誰よりも本人が驚き、混乱しています。記憶力や理解力は低下してしまいますが、喜怒哀楽の感情は今までと同じように持ち続けています。接する時には、本人の気持ちに寄り添い、人としての尊厳や自尊心を傷つけないように注意しましょう。 『認知症ハートフルブック』を作成  認知症に関して心配のある方や家族が「いつ、どこで、どんな医療や介護サービスなどを受けられるか」を分かりやすくまとめた冊子『認知症ハートフルブック』を作成しました。  認知症の疑いから発症、進行とともに変化していく状態に応じて、支援の流れや、困った時の相談窓口や支援体制、身近な医療機関の一覧、利用できるサービスなどを掲載しています。  『認知症ハートフルブック』は、地域包括支援センターや市総合健康センターなどで相談時に配布しているほか、市ホームページからもご覧いただけます。ぜひご活用ください。 認知症の方との接し方のポイント @驚かせない A急がせない B自尊心を傷つけない ◇まずは見守る ◇後ろから声をかけない ◇声をかける時は1人で ◇余裕をもって対応 ◇相手に目線を合わせて、やさしい口調で ◇相手の言葉に耳を傾けて、ゆっくり対応 ◇おだやかに、はっきりした話し方で 認知症カフェ「は〜とふるカフェ」をご利用ください  「は〜とふるカフェ」は、認知症の方やその家族、認知症に関心のある方や相談したい方などが、お茶を飲みながら自由に過ごしたり、参加者同士で悩みを共有したり、医療や介護の専門職員に相談したりすることができる場です。  予約は不要ですので、お気軽にお越しください。 ▽日…毎月第3木曜日 ▽時…午後1時30分〜3時 ▽場所…市総合健康センター1階・豊田舜次ウエルネスサロン