P12 ふくろい市民映画製作プロジェクト 映画をつくろう 市では、本市出身の映画監督・池田千尋さんが監督を務める市民映画を製作しています。子どもたちが挑戦する姿や見守る大人たちを追いかけたドキュメンタリー映画♪です。動き始めた映画製作プロジェクトについて、紹介します。 問 ふくろい市民映画製作実行委員会(生涯学習課生涯学習係) TEL44-3197 〜感動を忘れかけたあなたに見てほしい映画に〜 ◆市民映画にかける想い  「袋井市を離れて思い出すのは、子どものころ育った袋井の原風景。心の中には、袋井の思い出がいっぱい詰まっています」と語る池田さん。  平成24年度から、月見の里学遊館で、「映画をつくろう」ワークショップ(体験型講座)を開催。子どもたちに映画づくりを体験してほしい、映画という夢に触れてほしいとの想いから続けてきて、市民映画企画の内容を検討する中で、これまで積み上げてきたワークショップと袋井市を掛け合わせ、市民が参加できる映画をつくろう!ということになり、今回の映画づくりが始まりました。  池田さんは、「市民の皆さんに『参加して楽しい』、『子どもたちのこんな姿、見たことない!』という感動や驚きが生まれる映画づくりにしたいです。そのためには、子どもたちをサポートする皆さんの存在が欠かせません。ワークショップの運営や撮影協力、スタッフ支援など、市の皆さんが積極的に映画づくりに関わることで、市民としての誇りや一体感、郷土愛の醸成や今後のまちづくりへの参加意欲をはぐくむひとつのきっかけになればいいですね。最終的には、映画づくりを通して、袋井市に生きる皆さんが、ふるさとの“これから”に新たな可能性を見つけられるものになれば」と熱く語ってくれました。   ◆袋井の「自慢のタネ」が大集合  5月末までに、子どもたちが撮影するための題材を市民の皆さんから「自慢のタネ」として募集。「クラウンメロン」をはじめ、「遠州ふくろいの花火」や「お祭りの屋台」など380件の応募がありました。応募いただいた皆さん、ありがとうございました。  今後は、池田監督や実行委員会の皆さん、そして子どもたちが「自慢のタネ」の中から撮影したいタネを選び、ワークショップや撮影に突入します。 ◆今後のスケジュール 7月 映画の題材となるタネを選定し、シナリオの制作や取材を実施 7月30日〜8月3日 合宿しながら、映像撮影 8月21日 編集作業 9月11日 子どもたちが作った映画の上映会 9月〜平成29年3月 監督と制作会社による映画編集作業 平成29年3月頃 完成映画の上映会 池田 千尋(いけだ ちひろ) 1980年生まれ。袋井市湊出身。磐田南高校在学中に、自主映画を制作。早稲田大学、東京藝術大学大学院を経て、長編映画の監督としてメガホンをとった「東南角部屋二階の女」でデビュー。その後も短編映画や携帯動画の監督、ワークショップの講師など幅を広げながら、精力的に活動中。2015年には人気コミックスの実写化を手がけた「先輩と彼女」が大ヒットとなった。2016年6月には、黒沢清監督と共同脚本を務めた映画「クリーピー」が公開されている。