P13 お知らせピックアップ 子どもたちの『ことばを育む』〜育ちの森 子ども支援室「ぬっく」の活動〜 子ども支援室「ぬっく」は、『にこにこ笑顔とあたたかな言葉かけ』をモットーに、子どもたちの小さなつまずきを見逃さず、「育ち」に必要な環境を学校や保護者とともに整えていきたいと願っています。私たちの活動の一部をご紹介します。 問 育ちの森子ども支援室 TEL45-0601  子ども支援室「ぬっく」は、0歳から18歳までの子育てに関する相談・支援機関として活動しています。子育てや発達、学校生活や学習に関する相談・支援のほか、教員や保護者向けの研修会の開催など、活動は多岐に渡ります。  様々な相談を受け付ける中で、子どもにとっての「ことば」、特に「ひらがな」の重要性が見えてきました。   ◆学習の基盤となる「ひらがな」の読み書きに着目  ひらがなは学習の要です。特にひらがな読みに困難を抱えると、すべての教科で深刻な学力低下や自己肯定感の低下を招いてしまいます。小学校3年生頃には、学習に自信をなくし、学校不適応の相談が増えます。そうなる前に、つまずきを早期に見付けて支援したいという思いから、学校の協力を得てひらがなに着目した支援を始めました。 ◎小学校1年生の「ひらがな読み調べ」  市内全12小学校の1年生を対象に、「ひらがな読み調べ」を毎年実施しています。 『せ』・『だ』・『ぽ』・『ぎょ』といったひらがな一文字を50個読んでいく検査と、簡単な短い文を音読する検査を行います。  ひらがなを覚えたばかりの7月は、すらすら読めるのは半数ですが、2月には約9割の子どもたちが読めるようになります。 ◎小学校3年生の「ひらがな聴写テスト」(希望校実施)  担任が読み上げることばを聞いて書いていくテストで、ひらがなを「書く」力を確認します。このテストで、子どもが苦手とする傾向をつかんでいきます。 ◆調査結果に基づき学校と連携  結果を学校に伝える中で、ことばを育てるために効果的な指導方法や教材を先生方に紹介しています。子どもが苦手とする拗音(小さい「や」「ゆ」「よ」)を練習するための「拗音かるた」や、楽しみながらことばを育む「ことば遊びカード」を独自に制作し、教材として学校に配布しています。 ◆生活の中でことばを育てよう!  子どものことばを育むためには、学校での活動だけでなく、家庭での関わりも大変重要です。絵本の読み聞かせやことば遊びは、家庭での「ふれあい」を深めながら言葉の育成にも効果があります。ぬっくでは、次のようなことば遊びを勧めています。 ▽ことばあつめ ・「あ」のつくことば、「き」のつくことばなどとお題を出して、同じ音で始まることばをたくさん考えていきます。 ▽つながりことば ・関係することばや特徴を、次々に考えていきます。「あんぱん」、「あんぱんは甘い」、「甘いはさとう」、「さとうは白い」などとつなげていきます。 ▽おりく(あたまとりことば) ・例えば、お題を「りす」とした場合、「り」と「す」が頭にくることばを考え、「りっぱな すもうとり」などと答えていきます。  ことば遊びは他にもいろいろありますので家庭でも取り組んでみましょう。 読み聞かせって素晴らしい!〜読み聞かせの効果〜  《笑顔が生まれる》家庭での読み聞かせは、子どもとの会話を楽しみながら行いましょう。 《ことばを育てる》未知の世界と出会いながら、自然に新しいことばを増やしていきます。 《心を育てる》子どもにとってうれしいひとときとなり、心を豊かにしてくれます。 『拗音かるた』がコンクール入賞!   ぬっくで制作した『拗音かるた』が全国自作視聴覚教材コンクールに入賞しました!  幼児から小学校低学年の子どもたちが、楽しくかるた遊びをする中で、拗音に親しみながら覚えていくように作られています。  ご希望の方はお問い合わせください。 ☆親子で!☆友達と!いろいろなこどば遊びを楽しもう