P16 袋井市文化協会は設立50周年 市内の文化活動を支えてきた袋井市文化協会は、本年度設立50周年を迎えました。50年の歩みをご紹介します。 問 生涯学習課生涯学習係 TEL44-3197 ◆文化協会の誕生  袋井市文化協会は、地域文化の振興発展を図るため同じ目的を持つ市内の文化団体を結集し、その連絡協調を図ることを目的として、昭和41年に旧袋井市で設立されました。  設立当時は、絵画や書道、音楽などの9つの部会で構成され、会員数はわずかに60人を数えるだけでした。設立年には、早くも第1回文化祭を開催し、美術作品の展示や音楽の発表会が行われました。また、市民の投稿をまとめた「袋井文芸」を創刊しました。  旧浅羽町でも昭和57年に文化協会が誕生し、文化祭の開催や「文芸浅羽」を創刊するなど、それぞれで文化活動を展開してきました。   ◆活動の変遷  平成17年に袋井市と浅羽町が合併すると、2つの文化協会も統合され、「袋井市文化協会」としてスタートしました。当初は、袋井・浅羽の2つの支部体制をとり、平成20年に現在の体制に移行しました。  時代の変遷とともに、アンサンブルやオカリナなどの新たな部が加盟したり、高齢化などにより退会する部があったりして、本年度は33部1,345人の会員で活動しています。各部の活動を中心に「市民ひとり一句一首運動」や「愛の手紙コンクール」など、他の市町の文化協会にはない特徴ある事業も展開しています。 ◆まちづくりへの参画と地域への貢献  協会は、設立以来、様々な形でまちづくりに参画しています。  役員などの会員は、市民の代表として社会教育委員会や各種協議会へ参加し、多角的視点からご意見やご提案を寄せていただきました。また、「国民文化祭」での作品展示や舞台発表、「成人式」での写真部による写真撮影など、市を挙げての大規模イベントへの参加も多数あります。  いくつかの事業や活動は、地域へとその輪を広げています。毎年実施される文化講演会では、様々な分野の著名人を講師に迎え、質の高い講演を提供しています。また、太鼓部やハーモニカ部などは、高齢者施設の訪問や自治会の夏祭りなどに参加して奉仕活動をしています。  近年では、東日本大震災で被害を受け、袋井市とも関係の深い岩手県釜石市の「釜石芸術文化協会」との交流を深めるとともに、募金などの支援も継続的に実施しています。 ◆次の50年に向けて  今回、50年の活動を振り返り、気持ちを新たにした袋井市文化協会。今後は、会員相互の人間的つながりを一層深めて会員の自己実現に向けた取り組みを着実に進めるとともに、市内の各種団体や他市町の文化協会との連携を深めていくなど、地域文化の継承と発展に寄与していきます。 ◆袋井から届ける愛の手紙  協会では、50周年を記念して「心に残る珠玉の愛の手紙」を9月に発刊しました。これは、協会が20年に渡って継続している「愛の手紙コンクール」に、全国から寄せられた作品の中から秀作を集めて一冊にまとめたものです。市民の皆さんもぜひ手に取ってみてください。 会長 小久江 洋さん 協会事務局(月見の里学遊館)と市役所1階・売店で販売しています。 また、市内の図書館で貸し出しもしています。 ●文化協会50年の歩み 年 歩み 昭和41年 ・袋井文化協会設立 絵画、書道、写真、音楽文芸、吟詠、園芸、地方史研究、謡曲の9つの部で会員は60人 昭和57年 ・浅羽文化協会設立 昭和61年 ・袋井文化協会を袋井市文化協会と改称 昭和63年 ・文化講演会開催 平成7年 ・「心に残る愛の手紙」第1集発刊 平成8年 ・設立30周年記念事業 ・「市民ひとり一句一首運動」開始 平成17年 ・新しい「袋井市文化協会」誕生 袋井、浅羽の2支部制で発足 平成20年 ・袋井支部と浅羽支部を統合(加盟部36部、会員1,968人) 平成24年 ・事務所を月見の里学遊館へ移転 平成25年 ・一般社団法人として登録 平成28年 ・設立50周年記念事業(加盟部33部、会員1,345人)