P04-07 〜子育てするなら ふくろいで〜 袋井市での子育てを徹底トーク!(前編) 袋井市は県内23市の中で、平均年齢が一番若いまちです。合計特殊出生率が県平均や国平均よりも高く、若い世代が多く活躍しています。 そんな袋井市で、子育て真っ最中の世代と市長が本音で語りました。「もっと」子育てしやすいまちにしていくために、必要なこと、改善したいこと、市ができること、地域ができることを、みんなで考えます。 袋井は子育てしやすいまち  平成26年度の袋井市の合計特殊出生率は、1.73人。県の1.50人や、国の1.42人を上まわっており、子どもの数はほぼ横ばいで推移しています。  市独自の施策を進めて子育て世代を支援してきた結果、30歳代女性の約7割が子育てしやすいと回答するなど、こどもを産み育てやすい環境が整ってきていると言えます。 「すくすくトークタイム」を開催  そうした中で、「もっと」子育てしやすいまちを目指して、子育て世代と市長が本音で話し合う機会を持ちました。  「すくすくトークタイム」と題して、開催されたこの企画では、市内6か所で、公立幼稚園と保育所のPTAの代表や子育て支援センター利用者にお集まりいただき、日ごろの子育てに関する疑問、不安、提案を自由に語っていただきました。  参加いただいた皆さんの意見や感想のほか、子育て世帯への耳寄り情報を、前・後編に分けてお届けします。 困っときは、どうしてる? 市長:毎日の悩みや不都合な点を、遠慮なく聞かせてください。不便に感じていることはありませんか。 ママ:子育てをしている誰もが日々不安を抱えていると思います。専門家や地域の方などに相談できる場があるといいと思います。 ママ:その気持ち、わかります。私は県外出身で、昔からの友人も近くにいないので、「もしも」の時に頼れる人が少なくて不安になります。 ママ:うちは核家族で、地域との関わりが少し薄いので、相談相手が欲しいです。困ったときに相談できるのは夫だけなので…。 ママ:悩みの相談以外にも、栄養士や歯科衛生士さんなどの専門家へもっと気軽に相談できたらありがたいです。身体計測の機会ももっと増やしてほしいです。 市長:皆さん、それぞれに悩みや不安がありますよね。家族や友人に相談できない時には、公共の相談機関があります。専門家に相談することもできますので、気軽に利用してください。 子育てに関する様々な相談を受けられます お気軽にご相談ください。 ◎総合相談窓口子育て世代包括支援センター 場所 はーとふるプラザ袋井(市総合健康センター・久能2525-1) 時間 平日 午前8時30分〜午後5時15分 電話 42-7410 内容 妊娠期から子育て期までのあらゆる相談 相談員 専門スタッフ※ポルトガル語通訳あり ◎子ども支援室「ぬっく」 場所 高尾754ー11 時間 平日 午前8時30分〜午後5時15分 電話 45-0601(要予約) 内容 0〜18歳の子どもに関する相談 相談員 臨床心理士・保育士・保健師・教員 ◎子育て相談 「子育て支援センター」の職員が、電話や窓口で相談に応じます。開設時間と場所は、本紙28ページまたは市ホームページをご覧ください。 仲間を作るなら母親クラブがおススメ 市内で活動している母親クラブ(子育てサークル)を紹介します。 子育ての仲間と一緒に活動しませんか。 ◎浅羽チューリップぐみ  活動場所…浅羽西公民館 ◎げんきっこクラブ  活動場所…カンガルーのぽっけ ◎ぽっかぽっか  活動場所…月見の里学遊館 ◎mama+  活動場所…袋井南公民館 ◎こどもアートサークルTette  活動場所…月見の里学遊館 活動日や、入会条件など詳しくは、お問い合わせください。 問 すこやか子ども課子育て支援係 TEL44-3147 本紙14・15・20ページで、母親クラブの募集記事を掲載しています! 子育て支援センターは、強〜い味方! 市長:日々の子育てで、よく利用する施設などはありますか。 ママ:「カンガルーのぽっけ」は広くて、子どもは走り回ったりもできて大好きな場所です。 市長:建設当時は、県内でもこれほど広い施設は珍しく、広すぎないかちょっと心配したぐらいです。 ママ:市内の子育て支援センターでは、季節ごとに工夫を凝らした行事を開催してくれるので、子どもと一緒に楽しませてもらっています。いくつかのセンターを日替わりで訪れて、違いを楽しんでます。 パパ:7施設もあるとは知りませんでした。「カンガルーのぽっけ」しか利用したことがありませんでした。 ママ:土日に開館しているセンターもあり、家族で遊びに行くこともできて助かっています。 ママ:うちの子は、休みの日に「どこに行きたい?」と聞くと、「カンガルーのぽっけ!」と答えるくらい気に入っていますよ(笑)。 市長:それほど気に入ってもらえているとは、うれしいことです。 ママ:子どもと一緒にゆっくり飲食できるお店がもっとあったらいいな、と思います。 市長:なるほど。子育てしやすいまちになるには、行政だけではなく、まち全体で子育て世帯を応援していくことが必要ですね。 子育て支援センターはこんなところ 妊婦さんから、就学前までのお子さん親子が誰でも自由に利用できます。 ※「カンガルーのぽっけ」は18歳の方まで利用できます。 遊びを通して子どもとのふれあいや保護者同士の交流、年齢別の講座などがあり、自然な形で子育てに対する不安や悩みを解消することができます。子育の悩み相談もできます。お住いの地域以外のセンターも利用できます。 常設6施設 ◎市中央子育て支援センター「カンガルーのぽっけ」(高尾町5の22) ◎市親子交流広場(浅名1027・メロープラザ内) ◎めいわ可睡子育て支援センター(久能2991の1) ◎袋井ハロー保育園子育て支援センター(下山梨559の1) ◎たんぽぽ保育園子育て支援センター「チューリップ」(愛野東2の1の11) ◎ルンビニ第二保育園子育て支援センター(浅羽1248) 巡回型センター ◎巡回型子育て支援センター「くるクル」(会場は毎日変わります。公民館や公会堂など、皆さんの身近な場所へ伺います。) 本紙25ページに今月の「くるクル」の予定を掲載しています。 各施設の開館日時や、催し予定など詳しくは、市のホームページや子育て支援アプリ「フッピーのぽっけ」をご利用いただくか、お問い合わせください。 問 すこやか子ども課子育て支援係 TEL44-3147 公式「子育て支援アプリ」があるんです! パパ:改めて袋井市の子育て支援内容を紹介していただき、知らなかったことが多いことに気づきました。子育てアプリもその一つです。 ママ:私は2人育てていますが、1人目の時から使っています。子どもの生年月日を登録しておくと、予防接種や健診の時期をお知らせしてくれるので大変助かっています。 パパ:便利なサービスのようなので、もっと周知したらよいと思います。 市長:私が子育てした時代には無かったものです。この時代に子育てする方に合ったサービスを提供していくために開発しました。便利なものはどんどん使っていただいて、子育ての負担を軽減していきたいと思っています。 子育て支援アプリの名は「フッピーのぽっけ」 「ふくろい子育て応援ナビ フッピーのぽっけ」は、市が発信する様々な子育て支援情報を、いつでも・どこでも・手軽に入手することができる無料の子育て支援アプリです。袋井市で子育てをする方で、スマートフォンをお持ちであれば、是非ご利用ください。 問 すこやか子ども課子育て支援係 TEL44-3147 頼りにしています子ども医療費助成 ママ:子どもの医療費補助が手厚いので非常に助かっています。安心して病院にかかれます。 ママ:小・中学生の通院は、一回500円の自己負担がありますが、それも無料にしてもらえたらうれしいです。 ママ:私もそう思います。確かに、小・中学生は、未就学児に比べて病院にかかる回数は減りますが、2人・3人子どもがいると医療費の負担も大きくなるので、支援があるといいです。 ママ:でも、助成対象を広げると、病院を利用する人が増えて、本当に治療を必要とする子どもが受診しづらくなるのも困ります。 市長:確かに、そういう問題もありますね。 ママ:インフルエンザ予防接種の補助をしてほしいです。一回の費用がとても高く感じます。 市長:なるほど。市として、限りある予算の中で、どのサービスを充実させるべきか考えていかなければなりませんね。 安心して病院にかかってください 「子ども医療費助成制度」では、中学3年生までの子どもの通院・入院に係る医療費の助成をしています。 通院分については、未就学児と小中学生で助成の内容が異なります。 保険診療分の自己負担額(2割又は3割負担分)が助成の対象です。 対象年齢 通院時自己負担額 入院時自己負担額 未就学児 無料 無料 小・中学生 500円/月 4回まで(5回目以降は無料) 無料 受診が必要な内容か、事前に確認してみましょう ・静岡こども救急電話相談 TEL#8000 ・こどもの救急ホームページ(社団法人日本小児科学会) 対象者…袋井市に住民登録があり、健康保険に加入されている中学校修了前の子ども(中学校修了前とは、15歳に達する日以後の最初の3月31日までです) 診療時間外に受診した場合、時間外選定療養費などを請求される場合があり、これは、保険診療外で、本助成の対象外ですのでご注意ください。 問 しあわせ推進課家庭福祉係 TEL44-3184  支所・市民サービス課市民サービス係 TEL23-9213  「子育てするなら袋井市」の実現を目指す袋井市。  「すくすくトークタイム」では、約70人の保護者や子育てボランティアさんからの率直な意見を、直接、市長と語り合っていただきました。  前編では、身近な相談相手や、支援センターの利用についての皆さんのご意見を紹介しました。子ども医療費助成は、多くの子育て世代で利用されいます。  後編(来月号)では、子どもの預け先や再就職などについて、子育てと仕事の両立を目指す子育て世代のご意見を紹介します。