P04-07 〜子育てするなら ふくろいで〜 袋井市での子育てを徹底トーク! 後編  袋井市を「もっと」子育てしやすいまちにするため、子育て世代と市長が本音で話し合った「すくすくトークタイム」。  市内6か所で、公立幼稚園と保育所のPTA代表や子育て支援センター利用者にお集まりいただき、日ごろの子育てに関する疑問、不安、提案を自由に語っていただきました。  先月号に引き続き、参加いただいた皆さんのご意見や感想と、子育て世帯への耳寄り情報をお届けします。 袋井市のあそび場事情 市長:お子さんと一緒に外出するときはどこに行きますか。 パパ:豊沢の丘公園は、大型遊具があって、親子で楽しめます。天気のいい週末などは混み合うので、駐車場がもっと広いといいと思うことがあります。 パパ:エコパの芝生広場も公園として楽しめる場所だと思います。子どものマラソン大会はエコパスタジアムで開催されていて、プロのアスリートが使うフィールドを走れるのは貴重な体験ですね。 市長:そうですね。各地域にある身近な公園はどうですか。 ママ:うちの近くには、のびのび遊べる公園がないので、市外まで行くこともあります。 ママ:近くに公園があっても、保育園児の遠足やグラウンドゴルフの方が広い面積を利用しているので、自転車の練習などができなくて困ることもあります。 市長:なるほど。子どもたちを外で思い切り遊ばせてあげたいという想いを叶えるためにも、限られた施設を譲り合って利用しなければなりませんね。 袋井の公園で遊ぼう! 市内には、子どもの遊び心をくすぐる公園や広場がたくさんあります。特徴的なあそび場をご案内します。 ◎宇刈里山公園(宇刈3193) ちょっぴり探検&遊びながら学べる  市の北部にある公園で、里山の自然を満喫できます。尾根を隔てて南北に広場があるので、散策路で探検気分を味わうことができます。遠州地域が海の底だった約200万年前の地層と貝化石層の展示があり、直接触れることもできます。 駐車場…北側49台、南側5台 ◎田原緑地(新池932) 黄色の新幹線が見られるかも!?  幅の広いすべり台に少しコワ〜い吊り橋。JR東海道新幹線が見える場所にあるので、電車好きにはたまりません。運が良ければ、ドクターイエローが走る姿を見ることができます。 駐車場…約58台 ◎三川さんさん公園(友永141) 芝すべりで遊んじゃおう!  平成28年3月開園の新しい公園で、複合遊具、ブランコ、スイング遊具を設置。芝の丘で芝すべりができます。併設されたテニスコートと多目的広場利用の申請は、三川公民館へ。 駐車場…南側9台、北側81台 電話…49-0393(三川公民館) ◎愛野公園(豊沢1727) 四季を感じられる広〜い公園  市内で一番広い公園で、春にはお花見を楽しむことができます。東・西ゾーンに分かれており、西ゾーンの丘の上の複合遊具は平成26年に新しくなりました。遊具に登れば、市街が見渡せます。 駐車場…4か所100台以上 公園をもっと楽しもう  遊具で遊ぶだけではなく、樹木に触れたり、花の香りをかいだり、木の実や草を使って遊んだり、子どもの五感を刺激することが、発育発達の支援になります。  また、公園を海に見立てて魚になって泳いでみたり、土の上に線路を描いて電車になって動いたりなど、創造力を使って自由に動き回って楽しんでみましょう。 安全に遊ばせるために ◎フードは、遊具に引っかからないように背中に入れましょう。 ◎足に合う靴を履かせましょう。 ◎ひものある服は、遊具に絡むととても危ないので避けましょう。 ◎子どもから目を離さないようにしましょう。スマホは、ほどほどに。 ◎子どもの年齢に合った遊具を選びましょう。 市内の公園情報は、市ホームページ「ようこそ公園へ!」をご覧ください。 問 都市整備課公園緑地係 TEL44-3165  また、市内には公園の他にも、平時は憩いの場所を兼ねている津波避難施設「命山」などの遊べる空間も整備されています。 多様な預け先があったら… ママ:預かり保育の延長を全ての園で実施していただきたいです。午後6時まで延長していただけると助かります。 市長:平成29年度から若草幼稚園と浅羽北幼稚園で、午前7時30分からの1時間と、午後6時までの1時間を延長します。この2園は調査の結果、利用者のニーズが高く、かつ、地域の方の協力などで保育を担う人材が確保できたので実現しました。 ママ:私は短時間労働(パートタイム)なので延長保育は利用しないのですが、幼稚園の長期休暇期間に預かっていただける施設がほしいです。それと、子どもが軽い風邪を引いているときは、幼稚園には預けられないので、そういう時に利用できるサービスも増やしてほしいです。 市長:病児・病後児保育は、市内の医療法人のご協力があって、昨年の11月にサービスを開始しました。 ママ:子どもが小学校に進学してから、放課後や土日、長期休暇中に預かってもらえる施設があればありがたいです。 お子さんが病気の時でも頼れる保育施設 ◎病児・病後児保育室「ぬくもり」  入院の必要はないけれども病気治療中であったり、病気の回復期にあったりして集団生活が困難なお子さんを預かることができます。ご利用には「事前登録(無料)」が必要です。 場所…ひだまり保育園(月見町6-1)内 対象…市内在住の生後6か月〜小学校就学前の子ども(保護者が勤務の都合などで家庭での保育が困難である場合)で、病状が安定しており、食事や水分が取れる子ども 時間…月〜金曜日 午前8時〜午後5時30分 料金…子ども1人、1回あたり2千円(食事代、おやつ代別) 事前登録…お電話の後、母子健康手帳と印鑑を持って「ぬくもり」にお越しください。 申 ぬくもり TEL48-7800 問 すこやか子ども課子ども保育係 TEL44-13157 待機児童解消のために官民が連携して取り組む  待機児童を解消するために、市と民間事業者が連携して保育施設を整備しています。平成29年4月には5施設が開園し、119人を新たに受入れます。定員規模の大きい2施設をご紹介します。 ◎認定こども園「笠原こども園」  笠原幼稚園と笠原保育所を統合。市内初の公立認定こども園です。 場所…袋井市山崎 定員…保育部50人(定員90人) 構造…鉄骨造平屋建て 延べ床面積…1,115平方メートル 運営主体…袋井市・市教育委員会 ◎認可保育所「めいわ月見保育園」  上山梨第三土地区画整理組合地内で、社会福祉法人が運営する認可保育所です。 場所…袋井市上山梨  定員…90人 構造…鉄骨造平屋建て 延べ床面積…1,246平方メートル 運営主体…社会福祉法人明和会 ◎小学校に進学したら放課後児童クラブをご利用ください  親の就労などにより留守の家庭の小学生をお預かりし、家族が迎えに来るまでの間、家庭に代わって専任の指導員が遊び及び生活の場を提供して子どもたちの健全な育成を図る事業です。市内の全ての小学校に併設されていて、毎年11月頃に翌年度の利用募集をしています。土曜日や長期休暇中も利用できます。 ※土曜日は、市内一か所での集中実施。 申 すこやか子ども課子育て支援係 TEL44-3147 子育てと働き方のバランス ママ:子育てが落ち着いてきたら復職したいと考えていますが、仕事が見つかるか心配です。 市長:子育てのためにいったん仕事を離れた方への再就職支援が必要ですね。 ママ:妊娠期や子育て期でも働ける職場が増えたらいいなと思います。 市長:市では、新しい働き方を提案する「3Days Worker's Office構想」の策定に取り掛かっています。これは、子育て中の方や元気な高齢者が、週に3日程度働くことで、「暮らしの安定」や「生きがい」を感じながら地域社会で活躍できる仕組みを作るという構想です。働きたい方と人材を求める企業側のマッチングなど難しい課題もあるのですが、全国に先駆けたモデル地区になれるよう、重点的に取り組んでいきたいと思っています。 ママ:子どもを持ちたいと思っても、仕事との両立が不安で、迷っている方もいると思います。 市長:子どもがすくすくと育つためには、子育てサービスの充実だけではなく、働き方や休日の過ごし方などを含む生活スタイルのすべてが充実していることが重要ですね。  そのためには、地域の方々の支援や職場での配慮など、幅広い協力が必要です。  袋井市全体で、子どもを育てやすいまちを作っていきたいですね。 子育てしながら働きたい方を応援していきます 3Days Worker's Office構想  地方創生事業の一環として、元気な高齢者をはじめ、子育て期の女性などフルタイムでの就労が困難な方を対象に、新しい多様な働き方を地域ぐるみで創出する仕組み作りを行う構想です。  「子どもが幼稚園に通っている間だけ」、「週に3〜4日だけ」、「在宅で」など、子育て期の生活に合った働き方を実現するためには、「働き方改革」と合わせて、企業や事業所などの雇用側の体制を整えていくことも必要です。  平成27年度に市が実施した「新しい働き方」に関する意向調査では、雇用側である民間企業と働き手の双方で「活用したい」との回答が半数を超えました。  元気な高齢者や子育て期の方々の活躍は、単に収入を得るだけではなく、人手不足という社会的な問題の解決や、新たな仲間づくりなどにもつながることが期待されます。市民の皆さんが暮らしの豊かさを実感できるまちづくりを進めていきます。 問 市長公室 総合戦略室 TEL44-3369 みんなが笑顔で子育てできるまちふくろい♪  「子育てするなら袋井市」の実現を目指す袋井市。  「すくすくトークタイム」では、約70人の保護者や子育てボランティアさんからの率直な意見をいただき、直接、市長と語り合っていただきました。  様々な角度からの幅広いご意見は、今後の子育て施策の組み立てに活かしていきます。  子育てしやすいまちの実現には、地域・企業・行政の連携と協力が欠かせません。  袋井市全体で子育てをシェアできるちづくりを進めましょう。