P08-11 平成29年度 当初予算と主要事業 平成29年度の施政方針、予算、主要事業をご紹介します。市民の皆さんが人生のあらゆるステージで袋井市に住んでよかったと思っていただけるよう、様々な課題に全力で立ち向かい、幸せが実感できるまちを実現していきます。 問 企画政策課企画係 TEL44-3105  財政課財政係 TEL44-3159 〜新たな時代にはばたく ふくろいスタイル〜 ※平成29年度施政方針(抜すい)  日本の少子高齢化は、かつてないほど急速に進行し、平成27年国勢調査の結果では国の人口は1億2,709万人と、調査開始以来初めての減少となりました。  本市におきましても、人口の伸びは平成20年頃からほぼ横ばいで推移してきていますが、将来的には減少に転じることが予想されます。  また、国の経済情勢は、景気の緩やかな回復基調が続いているものの、個人消費や民間投資は力強さを欠いた状況にあります。  このような状況のなかで、国ではデフレからの脱却を確実なものとし、「一億総活躍社会」の実現に向け、「希望出生率1.8」や「介護離職ゼロ」の達成、「働き方改革」による長時間労働の是正や、経済成長の加速化など、喫緊の政策課題に取り組んでいます。  本市においても大きく変化する社会環境に対応し、市民の皆様が人生のあらゆるステージで、袋井市に住んでよかったと思っていただけるよう、様々な課題に全力で立ち向かっていかなければなりません。  そのため、他市に例のない「先駆的な取組」をはじめ、部局や官民等の枠を超えた「連携による取組」、世界の多様な文化や価値観に触れる「国際力を高める取組」、自らの地域は自らが創る「地域力を磨く取組」など、創意工夫により、本市の強みや優位性を最大限に活かす“ふくろいスタイル”のまちづくりで、幸せが実感できるまちを実現します。 袋井市長 原田英之 平成29年度の当初予算(すべての会計総額) 552億6千万円  市の予算を構成する一般会計、特別会計、企業会計の総額は552億6千万円で、前年度比1.4パーセント増加。3会計のすべてで、増加しています。 ■一般会計  前年度比で0.2パーセント増の、総額328億4千万円です。  次ページで、内訳の詳細をご紹介します。 ■特別会計  前年度と比べてわずかに増額しています。後期高齢者医療、公共下水道事業、農業集落排水事業、墓地事業は増加し、国民健康保険、介護保険は減少しています。 ■企業会計  前年度比で16.9パーセント増加しています。水道事業は2.7パーセントの増、病院事業(聖隷袋井市民病院)は、MRI更新工事や病床稼働率の向上により、40.2パーセント増加しています。 会計名 29年度当初予算 前年度比 一般会計 328億4,000万円 ↑0.2%増 特別会計 179億2,190万円 ↑0.4%増 国民健康保険 93億6,100万円 ↓2.3%減 後期高齢者医療 6億7,200万円 ↑2.8%増 介護保険 54億9,200万円 ↓0.9%減 公共下水道 21億6,400万円 ↑13.0%増 農業集落排水 2,090万円 ↑11.8%増 駐車場 6,200万円 増減なし 墓地 1億5,000万円 ↑89.9%増 企業会計 44億9,500万円 ↑16.9%増 水道 24億5,900万円 ↑2.7%増 病院 20億3,600万円 ↑40.2%増 合計 552億5,690万円 ↑1.4%増 ※金額と割合は、それぞれ1万円未満と小数点以下第2位を四捨五入して表示。 ■一般会計 328億4千万円  歳入は、市税について前年度比でわずかに増額となる146億6,347万円を見込みました。  歳出は、教育費が、総合体育館整備事業などにより31.1パーセント増加、商工費が企業立地に伴う補助金の減などにより41.9パーセントの減少となっています。 平成29年度の一般会計予算額は328億4千万円 「みんなの ふくろい 羽ばたこう 幸せに向かって」と覚えてね 一般会計【歳入】 328億4千万円 自主財源 54.9% ○市税 146億6,347万円 44.6%(0.3%増) ※市税は法人市民税の増額などによりわずかに増加しています ○繰入金 11億8,960万円 3.6%(12.5%増) ○その他の自主財源 21億8,627万円 6.7%(11.9%減) 依存財源 45.1% ○市債(借入金) 40億4,290万円 12.3%(20.4%増) ※市債は建設事業の増加などにより20.4パーセント増加しています ○国・県支出金 62億876万円 18.9%(5.1%減) ○地方交付税 23億円 7.0%(4.2%減) ○地方消費税交付金 15億3,000万円 4.7%(2.0%減) ○その他の依存財源 7億1,900万円 2.2%(5.5%減) 一般会計【歳出】 328億4千万円 ○民生費…児童、高齢者などの社会福祉に  93億3,161万円 28.4%(0.3%増) ※民生費は少子高齢化の進展などにより毎年増加しています ○教育費…学校教育や社会教育などに  51億7,420万円 15.8%(31.1%増) ※教育費は総合体育館整備事業などにより31パーセント増加しています ○衛生費…健康づくりや病気予防、ごみ処理などに  50億5,080万円 15.4%(1.1%増) ○土木費…道路や公園の整備、治水対策などに  36億1,100万円 11.0%(8.6%減) ○公債費…借りたお金を返すために  32億5,266万円 9.9%(3.0%減) ○総務費…自治会活動支援や交通安全・防犯対策などに  27億7,464万円 8.4%(1.8%増) ○消防費…消防・防災のために  22億4,906万円 6.9%(20.7%減) ○農林水産業費…農林業の振興などに  6億6,225万円 2.0%(1.6%増) ○商工費…商工業の振興や企業誘致などに  3億6,394万円 1.1%(41.9%減) ○議会費…議会の運営に  2億4,040万円 0.7%(7.0%減) ○その他…労働費、予備費、災害復旧費  1億2,944万円 0.4%(3.8%減) ※グラフ内の数値は 予算額 構成比(前年度比) 平成29年度一般会計の市民1人当たりの予算 37万5千円 ※平成29年3月1日現在人口87,627人で割った数値 平成29年度 主要事業 5つの重点取組項目 平成29年度の主要事業を、5つの重点取組項目別にご紹介します。 【子育て・教育】 @未来を担う世代のすこやかな成長を育むまち  子育て世帯が住みやすい環境の整備と、グローバル社会で活躍できる若者の育成に取り組みます。 ○幼小中一環教育の推進 【予算額】 70万円  様々な分野で子ども達の可能性を引き出し、伸ばすことができるよう、幼稚園・保育所から中学校までの15年間を見据えた一貫教育を推進します。 ○待機児童対策事業 【予算額】 3億7,130万円  待機児童の解消に向けて、認定こども園や認可保育所などを整備し、定員拡大に取り組みます。 ○袋井型英語教育推進事業 【予算額】 3,750万円  児童・生徒の英語力向上を図るため、外国語指導助手の増員や袋井市英検チャレンジ事業、イングリッシュデイキャンプなどを実施します。 ○ICTを活かした教育推進事業 【予算額】 2,540万円  市内の小・中学校の全クラスに「電子黒板機能付きプロジェクター」を整備するほか、デジタル教科書の整備など、子どもたちの興味や関心を高めて学力向上を図ります。 【健康福祉】 Aいつまでもいきいきと暮らせるまち  就労意欲のある方が、「生きがい」を感じながらいつまでもいきいきと生活ができる仕組みを構築するとともに、市民の皆さんが健康な生活を送れるよう、気軽に健康づくりができる環境を整備します。 ○3Days Worker's Office構想推進事業  高齢者や育児で離職期の女性などが、年齢に関係なく働くことができるよう、就労相談や仕事のマッチング制度の具体化を進めます。 ○健康経営支援事業 【予算額】 1,410万円  働く世代の健康づくりを推進するため、健診データの分析や事業所訪問により健康課題を共有化するとともに、事業所出前教室の実施などを通じて事業所の健康経営を支援します。 ○総合体育館整備事業 【予算額】 8億4,230万円  気軽に健康づくりやスポーツが行える環境を整備するため、実施設計や周辺の道路整備を行います。 ○介護予防・日常生活支援総合事業 【予算額】 1億5,690万円  高齢者が住み慣れた地域で自立した日常生活を送ることができるよう、利用者のニーズに応じたサービスを提供します。 【産業振興・まちづくり】 B-1 活気に満ちた 賑わいのまち  新たな産業の育成や既存産業の活性化など、市民の所得や消費の向上につなげる「稼げる産業づくり・まちづくり」を推進します。 ○(仮称)産業経済懇話会 【予算額】 300万円  中長期的な産業のあり方について、学識経験者や企業経営者、経済団体などの方々と、幅広い視点から施策を検討します。 ○豊沢工業団地整備関連事業・小笠山山麓開発事業 【予算額】 6,700万円  豊沢工業団地の整備に係る護岸整備や小笠山山麓開発区域内道路の路線測量に取り組みます。 ○着地型観光プログラムの推進 【予算額】 760万円  遠州三山や豊富な農資源等、本市の魅力を発信するとともに、ラグビーワールドカップ2019日本大会開催地との交流を促進します。 ○世界に飛び出せメイドイン袋井推進事業 【予算額】 450万円  国内外における袋井農産物のさらなるブランド化を図り、輸出促進に取り組みます。 B-2 自然と都市基盤が調和した快適なまち  袋井駅南地区のまちづくりを進めるとともに、空き家対策やICTを活かしたまちづくりを進めます。 ○袋井駅南地区まちづくり事業 【予算額】 1億900万円 ○空き家対策事業 【予算額】 16万円  空き家の抑制と利活用を図る「空き家対策計画」を策定するとともに、高南地区をモデル地区として、学生シェアハウスなど空き家の利活用に取り組みます。 ○ICTを活かした街づくり推進事業 【予算額】 5,830万円  サテライトオフィス実証実験、タブレット端末を活用した窓口での多言語音声翻訳サービス、行政情報のオープンデータ化などを進めます。 ○自転車を活かしたまちづくり 【予算額】 1,060万円  自転車と歩行者がより安全に、快適に移動できるようモデル路線の整備に取り組みます。 【防災】 C誰もが安心して暮らせる災害に強いまち  「袋井消防庁舎・袋井市防災センター」の整備や、防潮堤整備、一般住宅の耐震化を推進し、市民の命と財産を守る、災害に強いまちづくりを進めます。 ○袋井消防庁舎・袋井市防災センター整備事業 【予算額】 2億1,190万円  平成32年4月の開署に向けて、造成工事等に取り組みます。 ○袋井幸浦の丘プロジェクト 【予算額】 4億9,360万円  防潮堤整備を推進するとともに、沿岸地域の住民と一緒に完成後の利活用などについて考えます。 ○木造住宅耐震化推進事業 【予算額】 9,260万円  旧耐震基準で建てられた木造住宅の耐震補強工事に対し補助金を交付し、木造住宅の耐震化を推進します。 ○家庭内減災対策推進事業 【予算額】 560万円  地震に伴う人命被害ゼロを目指して、家具固定器具や感震ブレーカーなどの設置補助制度をPRし、設置を推進します。 【地域力】 D信頼と協働でつくる誰もが誇りを持てるまち  公民館のコミュニティセンター化に向けて準備を進めるとともに、ラグビーワールドカップ2019日本大会(ラグビーW杯)などのスポーツのビックイベント開催を契機として、外国人観光客を市民の受け入れる「袋井版おもてなしホームステイ」の推進や、外国人観光客と積極的な交流ができるよう、国際交流員やボランティア講師による、英語や異文化とふれあえる機会を提供し、まちの国際化を推進します。 ○公民館のコミュニティセンター化推進事業 【予算額】 1,410万円  説明会の実施や、13公民館の館銘板・案内板などの表示変更など、コミュニティセンターへ円滑に移行できるよう取り組みます。 ○袋井スポーツドリーム推進事業 【予算額】 840万円  平成30年の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)弓道競技大会、平成31年のラグビーW杯、そして平成32年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、スポーツ振興、観光振興やまちの国際化に取り組みます。 ○まちの国際化推進事業 【予算額】 7,380万円(一部再掲)  ラグビー世界大会のエコパ開催により、多くの外国人が袋井を訪れることが予想されるため、市民の皆様が外国人観光客と積極的に交流ができるよう、ホームステイなどにより英語や異文化とふれあえる機会を提供します。