P10-11 公民館がコミュニティセンターに変わります! あなたのまちにもまちづくり協議会 7月号の続編として、今回の特集では、「まちづくり協議会」についてお伝えします。公民館のコミュニティセンター(通称:コミセン)への移行に合わせて、地域で暮らす人たちが、安心・安全でイキイキとしたまちをつくるため、個人や団体、事業所などが連携して地域づくりに取り組む「まちづくり協議会」が設置され、コミセンを拠点に、様々な活動を展開します。 問 市民協働課コミュニティセンター準備室 TEL44-3158 FAX43-2132 メール shimin-kyodo@city.fukuroi.shizuoka.jp  「まちづくり協議会」は、公民館単位で組織されます。構成員は、その地域に住んでいる人や活動している団体、事業所などです。  公民館をコミセン化することで、地域でできることが広がります。人口減少・高齢社会など社会環境の変化による課題について、行政は専門性や緊急性の高い事業など市全体で必要な取り組みを行います。地域固有の課題については、地域が行政との協働により解決に主体的に取り組むことで効果が期待されます。  地域の実情に応じた困りごとをみんなで話し合い、解決していく場、それが「まちづくり協議会」です。 「茶論 de ミナミ」 実施団体…高尾地域づくり協議会 「子どもから高齢者までの居場所があるまちづくり」を目指し、平成27年11月から袋井南公民館のロビーを活用した交流空間を開設。茶飲み話を楽しむ場としてにぎわっています。 「収穫体験」 実施団体…三川公民館運営委員会 地域人材と学校をつなぐ事業として、そばの種まきや収穫体験などの農業体験や夏休みの学習支援、防災キャンプが行われ、地域の方との交流が生まれています。 人と人をつなぐ「まちづくり協議会」  まちづくり協議会では、共に助け合う(共助)視点を持ち、地域に住む一人ひとりや団体が、お互いに連携・協力しながら、参加・活動していくことで、それぞれの地域の特色を活かした「地域づくり・まちづくり」が行えるようになります。  例えば、担い手不足などによって各種団体が単独では難しくなった活動も、同じような志を持つ人たちが連携することで実施ができるようになったり、ノウハウや機材を共有することで効率的に事業を実施したりすることが期待できます。  また、若者や女性、新たな活動団体などにも、活躍の場所や機会を持ってもらえることで、活動の継続や後継者育成につなげていきます。  これらまちづくり協議会を構成する人たちの特性を活かし、健康づくり・福祉・子育て・防犯など、日常生活での困りごとや心配事、要望などの「地域の課題」を解決する活動を継続的に行うことで、地域に連携・一体感が生まれ、今以上に暮らしやすい地域づくりを目指します。 始まっています!コミセン化に向けた話し合い  公民館の建て替えの計画がある袋井西地区では、建て替えを契機に、現在の公民館の現状と課題を地域の人同士が意見交換し、どのような地域づくりに取り組んでいけばよいかを話し合っています。 ・袋井西公民館は、近隣に教育施設が密接しているため教育施設と連携した事業ができそうだよ! ・施設の予約が取りやすい仕組み作りをすればもっと便利になるね♪ ・気軽に誰もが利用できるコーナーがあると使いやすいよね! 今回出された意見を「(仮称)袋井西コミニティセンター」の構想や計画へ反映させていきます。 地域活性化の主役「まちづくり協議会」 平成28年度 袋井市コミュニティセンター検討会会長 静岡大学人文社会科学部法学科 日詰 一幸 教授  袋井市では、平成30年4月より、これまでの公民館がコミュニティセンター(通称:コミセン)に生まれ変わります。そのコミセンを活動の拠点として、地域の課題解決に乗り出すことになるのが、袋井市の「まちづくり協議会」です。  地域の課題は、地域ごとに異なりますが、解決策を導き出すためには、地域の特性に応じた対応が必要になります。その解決策を見出すためには、地域住民の皆さんの経験や知恵が求められます。その際、住民の皆さんが地域の将来を自由に構想し、そのために必要なことを皆さんで話し合う。それが、まちづくり協議会の姿です。そして、まちづくり協議会で話し合って決めたことを実行に移す。そのことにより、地域の皆さんが求めている、真の地域活性化が実現することになります。  まちづくり協議会はまさに、地域住民の、地域住民による、地域住民のための組織だと言えます。