P04-07 平成30年度 市政方針と予算概要 平成30年度の市政方針、予算、主要事業を紹介します。 みんなが住んでよかったと思える日本一健康文化都市を目指し、市民の皆さんとともにまちづくりに取り組みます。 問 企画政策課企画係 TEL44-3105 問 財政課財政係 TEL44-3159 みんなで未来の 種を育てる ―平成30年度の市政方針―  日本では、急速に高齢化が進んでいます。本市は、国全体と比較して緩やかに高齢化が進んでいきますが、今から、将来への対策を進めていくことが大切です。  産業では、AI(人工知能)などの技術革新が進んでおり、社会全体に与える影響を常に意識しておく必要があります。  また、ラグビーワールドカップ2019の開催が来年に迫りました。大会の日程や対戦カードが決まり、エコパでは、日本代表対アイルランド代表戦も行われます。大会を契機に、本市が未来に向かって、大きく飛躍するよう取り組んでいきます。  さて、平成30年度は、第2次総合計画前期基本計画の3年目の年となります。2年目の平成29年度は、公民館のコミュニティセンター化や幼小中一貫教育などを進めるとともに、産業経済懇話会の開催や、ラグビーワールドカップをきっかけとしたまちの国際化など、未来に向けた多くの「種」をまきました。  本年度は、市民の皆さんをはじめ、企業や大学など多くの方々とともに、昨年度まいた「種」を大切に育てていく年にしたいと思います。  みんなの思いを1つにし、日本一健康文化都市を目指して、大きな花を咲かせましょう。 地域共生社会の構築  高齢化や人口減少が進む社会では、地域の中で全ての方々が、支え合い、地域を創っていく「地域共生社会」の構築が求められます。  こうした社会の実現に向け、高齢者支援や子育て支援、健康づくり、地域防災、交流・にぎわいづくりなど、地域で特徴を活かしながら、地域の皆さんと一緒に、コミュニティセンターを拠点とする地域づくりを進めます。 ラグビーW杯の機運醸成とまちの国際化  来年の大会開催に向けて、機運を一層高めていくとともに、おもてなしゾーンの具体的な準備を進めます。  また、ラグビーワールドカップをきっかけとして、市民の国際感覚を養い、言葉や文化が異なる者同士が気兼ねなく交流し、互いに理解しあえるよう、まちの国際化を進めます。 企業や大学との連携  市の施策や課題解決に、企業や大学の知見・技術を積極的に活かすとともに、企業収益の増加や人材の確保につなげるなど、市民・企業・大学のそれぞれがメリットを得られるよう、企業や大学との連携によるまちづくりを進めます。 教育・子育て 自立力・社会力を育む人づくり 幼小中一貫教育の推進 就学前教育・幼小接続プログラムに基づく教育と、順次、各中学校区で小中一貫教育プログラムを実施します 袋井型英語教育の推進 新学習指導要領に先駆けて、小学3年生以上の児童の英語学習とともに、独自に小学1・2年生もデジタル教材を活用した学習に取り組みます 保育施設の整備 平成31年4月開設予定の袋井駅南地区への民間認可保育所の設置準備を進めます (仮称)袋井南認定こども園の2022年開園を目指し整備を進めます スポーツ・健康福祉 健康でいきいきと暮らせる人づくり 袋井スポーツドリーム推進事業 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)弓道競技大会、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックを通じて、スポーツの振興を図ります 総合体育館の整備 平成31年12月のプレオープンに向け、体育館の建築工事と周辺道路の整備を進めます 健康づくり・地域包括ケアシステムの充実 コミュニティセンターで健康相談や認知症予防セミナーなどを行うほか、住民の身近な困りごとを地域で解決できるよう、買い物や通院が困難な方への支援などのサービスを充実します 市民力・地域力 確かな絆で支えあう地域づくり コミュニティセンターを拠点とした地域づくり コミュニティセンターを拠点に、地域の特徴を活かした高齢者支援や子育て支援、健康づくり、地域防災、交流・にぎわいづくりの取組などを、地域とともに充実します まちの国際化の推進 様々な国や地域の価値観や文化といった多様性を互いに理解し、認め合えるよう「まちの国際化」を進めます (仮称)多文化共生推進計画を策定するほか、英会話教室や国際交流員による出前講座など、英語や異文化に親しむ機会を提供します 都市基盤 快適で住みよい都市づくり 袋井駅南地区まちづくりの推進 袋井駅南地区に、にぎわいを創出するため、土地区画整理事業や商業地区、メディカル地区の事業主体と連携して、新たなまちづくりを推進します 空き家対策の推進 「空き家対策計画」の策定や、空き家バンクの利活用を図ります 海外からの訪問客を受け入れる環境の整備 英語併記の公共サインを設置するほか、民間事業者と連携し、観光施設や商業施設のWi-Fi利用エリアの拡大に取り組みます 産業振興 にぎわいと活力あふれる都市づくり 3デイズワーカーズオフィス構想の推進 元気な高齢者などの雇用の場を創出するため、就労相談や座談会など、高齢者と企業、双方の普及啓発に努めます IoTやAIを生かした産業づくりの推進 中小企業や農業者などの業務改善を進めるため、IoTやAIの利活用について研究します インバウンド観光の推進 ベトナムをターゲットに、歴史的資源や特産品を活用した市内観光メニューの開発に取り組みます 防災 安心・安全の都市づくり 袋井消防庁舎・袋井市防災センターの整備 平成32年4月の開署に向けて、建築工事に着手します 袋井幸浦の丘プロジェクトの推進 防潮堤の建設工事を進めるとともに、防潮堤周辺の利活用や災害に強い地域づくり活動の実施に向けたワークショップを進めます 治水対策の推進 松橋川・油山川の河川改修を進めるほか、洪水ハザードマップを見直します 平成30年度 一般会計当初予算 323億5千万円 予算のポイント “知恵を絞って健全財政”  平成30年度当初予算編成は、「みんなで未来の種を育てる年」をキーワードに、経営面では、スリムで筋肉質な行財政運営の構築を目標として、徹底した無駄の排除や財源配分の重点化を行い、予算総額は前年度比1.5パーセント減となりました。  歳入では、景気の回復などに伴い、市税が1.7パーセントの増となり、歳出では総合体育館整備の本格化などに伴い、教育費が3.0パーセントの増となっています。 歳入の内訳 歳入 323億5千万円 自主財源 55.3% ○市税 149億1,019万円 46.1%(1.7%増) ○繰入金 7億7,437万円 2.4%(34.9%減) ○その他 21億9,195万円 6.8%(2.6%増) 依存財源 44.7% ○国・県支出金 60億7,009万円 18.8%(2.2%減) ○市債(借入金) 40億6,140万円 12.5%(0.5%増) ○地方交付税 20億円 6.2%(13.0%減) ○地方消費税交付金 15億6,500万円 4.8%(2.3%増) ○その他の依存財源 7億7,700万円 2.4%(8.1%増) 歳出の内訳 歳出 323億5千万円 ○民生費 94億9,556万円 29.3%(1.8%増) ○教育費 53億2,690万円 16.4%(3.0%増) ○衛生費 48億4,332万円 15.0%(4.1%減) ○土木費 35億6,471万円 11.0%(1.3%減) ○公債費 31億8,776万円 9.8%(2.0%減) ○総務費 26億7,499万円 8.3%(3.6%減) ○消防費 20億3,157万円 6.3%(9.7%減) ○農林水産業費 6億468万円 1.9%(8.7%減) ○議会費 2億4,537万円 0.8%(2.1%増) ○商工費 2億2,422万円 0.7%(38.4%減) ○その他 1億5,092万円 0.5%(16.6%増) 平成30年度 分野別主要事業  ◎幼小中一貫教育の推進 標準カリキュラムの検討、小中一貫教育の試行などに約40万円 ◎袋井型英語教育の推進に約4,450万円 ◎袋井駅南の民間保育所の新設補助などに約1億6,130万円 ◎各コミュニティセンターで実施する出張保健センター事業等に約50万円 ◎総合体育館整備及び運営事業に約17億4,560万円 ◎体験用ラグビーゴールポスト設置事業に270万円 ◎市内小中学校「ラグビーワールドカップエコパ対戦国応援事業」に約50万円 ◎ラグビーワールドカップ機運醸成事業に約930万円(市の実行委員会への委託料約430万円、県の実行委員会への負担金500万円) ◎コミュニティセンターを拠点とした地域づくりに約2億4,650万円 ◎ふくろい版ホームステイの推進事業に680万円 ◎袋井駅南都市拠点土地区画整理組合への補助金・負担金として約1億9,870万円 ◎英語併記の交差点名標識を6ヶ所に設置する整備費として630万円 ◎Wi-Fiポータルサイトの構築などに約280万円 ◎観光ガイドブック(日本語版・英語版)作成に300万円 ◎特産のクラウンメロンを活用した観光タクシー事業に100万円 ◎観光誘客のためベトナムの旅行代理店等企業訪問に約70万円 ◎袋井消防庁舎・袋井市防災センター整備に約2億7,350万円(一般会計分のみの金額) ◎静岡モデル防潮堤整備事業に約1億8,110万円 ◎松橋川や油山川の河川改良整備費として6,630万円 平成30年度 会計別予算額  平成30年度の当初予算(すべての会計総額) 535億9千万円  市の予算を構成する一般会計、特別会計、企業会計の総額は535億9千万円で、前年度比3.0パーセント減少。一般会計、特別会計では減少、企業会計では増加しています。 会計名 30年度当初予算 前年度比 一般会計 323億5,000万円 ↓1.5%減 特別会計 166億7,600万円 ↓7.0%減 国民健康保険 78億8,700万円 ↓15.7%減 後期高齢者医療 7億4,500万円 ↑10.9%増 介護保険 54億2,400万円 ↓1.2%減 公共下水道 24億7,600万円 ↑14.4%増 農業集落排水 2,900万円 ↑38.8%増 駐車場 6,000万円 ↓3.2%減 墓地 5,500万円 ↓63.3%減 企業会計 45億6,400万円 ↑1.5%増 水道 24億7,600万円 ↑0.7%増 病院 20億8,800万円 ↑2.6%増 合計 535億9,000万円 ↓3.0%減 ※金額と割合は、それぞれ1万円未満と小数点以下第2位を四捨五入して表示。 ■一般会計  前年度比で1.5パーセント減の、総額323億5千万円です。 ■特別会計  前年度と比べて減額しています。後期高齢者医療、公共下水道、農業集落排水は増加し、他は減少しています。 ■企業会計  前年度比で1.5パーセント増加しています。水道事業は0.7パーセントの増、病院事業(聖隷袋井市民病院)は、2.6パーセント増加しています。