P02-03 がんばる人にクラウンをあげよう 久野城を守り、伝える 久野城址保存会   袋井市の指定文化財であり、史跡の一つである「久野城址」。鷲巣地内にあるこの城跡は、春には桜、秋にはコスモスが咲き、お花見スポットとしても親しまれています。  今月は、久野城址の景観保全と歴史の継承活動を行っている「久野城址保存会」の皆さんにお話を伺います。 問 企画政策課シティプロモーション室 TEL44ー3104 街道を監視する城  久野城は、戦国時代に久野宗隆によって築城されたとされており、後に城主となった久野宗能や松下之綱が拡大・改修、最後は、北条氏重によって天守などの取り壊しや堀の埋め立てが行われました。現在でも各所に曲輪や堀切、土塁、横堀などがみられ、当時の姿をよくとどめています。  本丸や高見から南を見ると、東西に延びる東海道が見通せることから、街道を監視する目的の城であったことが分かります。また、城の北側には横堀と大土塁を配置し、北からの防御を固め、南・東・西側には、水堀を巡らせ、その外側は湿地という天然の要塞で守られていました。 大事な史跡を守るため  会は、昭和54年に創設され、現在は個人会員230人と法人会員33団体で活動しています。景観を保全するため、毎年「草刈り大作戦」を行っています。会の活動を受け、地元自治会や事業所などによる自発的な草刈りも行われるようになり、久野城址の景観はたくさんの人たちの手で守られるようになりました。  この他にも、地域の子どもたちに城の歴史や見どころを教える「久野城教室」や城の隠れた魅力を発見するため、他の城の歴史や特徴を学ぶ「古城視察」、ウオーキングイベント時には、市内外の多くの人に知ってもらうため、PRやおもてなしを行っています。 久野城址保存会 会長 山田 宗男さん  久野城址保存会は、今年で創設40周年を迎えました。久野城址は、創設当初に植樹した木々が成長し、遊歩道が整備されたことで、地域の皆さんの憩いの場として親しまれるようになりました。  城としての歴史は浅いですが、名だたる歴史上の人物と深く関わりがあり、城の歴史をひも解くと非常に面白いと思います。  今後も、地元にあるすばらしい史跡をしっかりと守り、子どもたちに継承していきます。 ◎久野城見学案内パンフレット  久野城の見どころが詰まったパンフレットを発行しています。市役所生涯学習課や歴史文化館、袋井北コミュニティセンター、久野城址駐車場で入手できます。市ホームページで見ることもできます。 ◎久野城展  特別展「久野城展」が歴史文化館で、12月28日(金)まで開催中です。詳しくは、本紙9ページをご覧ください。 コミセンリレー 第6回 豊沢コミュニティセンター 豊沢ふれあい会館   豊沢地区は自然に恵まれた環境で、人口およそ3,900人、現在も人口が増加しています。  平成26年4月に市内初のコミュニティセンターとして開館し、まちづくり協議会も同時に発足しました。  豊沢ふれあい歌声広場やでんでん体操会、グランドゴルフ大会、防災講座など、だれでも気軽に参加できるイベントを企画・開催することで、地域に賑わいを生み出しています。  7月21日に開催した、第5回「豊沢ふれあい夏まつり」では、音楽や踊りなどを披露する芸能ステージやヨーヨー釣り、輪投げなどで盛り上がり、500人を超える人たちで賑わいました。  今後も様々なイベントを通して、健康で明るく、楽しく暮らせる住み良いまちを目指します。