P02-03 がんばる人にクラウンをあげよう 歌の力を復興の力に 橋本 薫さん    2011年3月の東日本大震災の発生から7年8か月。今もなお復興に向けた取り組みが続いています。  今回の「がんばる人にクラウンをあげよう」は、路上で歌いながら募金活動を行い、被災地の復興を支援している橋本薫さん(名栗北原川)にお話を伺います。 問 企画政策課シティプロモーション室 TEL44-3104 響く歌声とピアノの音色  サラリーマンとして働きながら、ミュージシャンとしても活動する橋本さん。学生時代は、バンド活動をしており、ボーカルとサックスを担当。つま恋で開催されていたヤマハポピュラーコンテスト(通称ポプコン)本選会の出場や後継のバンドエクスプロージョンでグランプリを獲得し、日本武道館で行われた世界大会への出場経験があります。バンド解散後の10年ほどは音楽活動を休止。30代半ばから、ピアノの弾き語りを始めました。2010年から、土曜日の夜にJR掛川駅の地下自由通路で路上ライブを行っており、その時に着るボーダーシャツが橋本さんのトレードマークになっています。  ライブでは、自ら作詞作曲をした歌や観客からのリクエスト曲などを披露し、明るく通る声と心地よいピアノの音色を響かせます。 自分の歌で何ができるか  東日本大震災の光景をテレビで見た時、被災地のために何かできることはないかと思ったのが、活動を始めるきっかけだったと言います。自分の歌が少しでも被災地の力になればと、被災地で出会った人々の故郷に対する強い思いと、自らが感じたことをつづって作詞作曲した復興ソングなどを、路上ライブなどで披露しながら募金活動を続けています。7年間で集めた寄附金は、約300万円。寄附金は、被災地の子どもたちのために使ってほしいと、南三陸町へ自ら足を運び、保育所や中学校などに寄附しました。  また、被災地で見た光景を地元にも伝えていきたいという思いから、演奏の合間に震災の恐ろしさやその光景、防災と日頃からの備えの大切さを伝えています。 これからも続ける支援活動  橋本さんは語ります。  「初めて被災地を訪れた時は、人の住んでいたところがこんなにも壊れてしまうんだと言葉を失いました。その時の匂いや光景を今でも鮮明に覚えています。路上ライブで募金活動を続けて7年になりますが、復興への取り組みは今も続いていますし、震災のことは風化させてはいけないと思っています。今後も、自分の歌で復興を支援していきます」 コミセンリレー 第6回 幸浦(浅羽)コミュニティセンター   幸浦という名称は、明治3(1870)年、旧幕臣が製塩事業のためにこの地に移住した際、はなむけの歌として詠まれた「幸の浦」に由来しています。  防潮堤や周辺地域の有効活用を図るため、地域住民一丸となり、「幸浦の丘プロジェクト」を組織し、ワークショップに取り組んでいます。このワークショップは、昨年度は4回開催し、課題の掘り起こしを行い、今年度は課題解決に向けて11月18日に地域を歩いて防災や地産地消について学ぶイベントを開催します。  また、平成24年度にふるさと環境美化イメージキャラクターとして、地元住民の公募により誕生した「うららちゃん」も活用しながら、幸浦らしい特色ある地域づくりに取り組んでいきます。