P8 図書館ほっと通信 見に来るだけでもおもしろい! 図書館の意外な使い方 第3弾(疑問に思ったことを調べる)  図書館では、たくさんの辞書や事典など、調べ物に役立つ資料を使って、皆さんの疑問を解決するお手伝いをしています。  袋井図書館の2階には、参考図書などを一括して配置しているレファレンス室があります。ぜひご活用ください。 ※レファレンス室の資料は館内でご覧ください。 ※図書館利用者カードを持っていなくても利用できます。 問袋井市立袋井図書館 TEL42-5325 FAX45-0569 ◎こんな質問・疑問に、この本を使ってお答えしました。 相撲の番付で使用されている文字の名前は何ですか? 『相撲大事典』 金指基/著 現代書館/刊 「相撲字」(根岸家が書いていたため、根岸流とも呼ばれた)との記載あり。 名字の読み方と由来が載っている本はありますか? 『苗字8万よみかた辞典』 日外アソシエーツ/編・刊 音訓よみガイドで読み方を確認。由来については、『都道府県別姓氏家紋大事典 東日本編』に記載あり。 ふくろい歴史事典 生涯学習課歴史文化館 問 23‐9269 地の神祭り 市内には、住宅の北西側に「地の神様」という祠を祭る家が多くあります。全国でも遠州地域の穀倉地帯でしか行われていないのを御存じでしょうか。今回は、古くから伝わる民俗行事を紹介します。 実は、「地の神」という神は存在しません。「地の神」とは、弔い上げを経て先祖となった代々の祖霊のことで、地の神があるということは数代にわたり栄えた家という目印でした。一軒の「家」を構える家庭で人が亡くなると葬儀を行い、野辺送りをして村外れに小さな塚を築き埋葬。家では位牌に戒名を書き、仏壇で「仏様」として供養を続けました。三十三回忌、場合によっては五十回忌で弔い上げを行うと、墓へ行き土葬の墓を崩してならし、土にかえします。その年の地の神祭りの日(12月15日一部例外あり)にあの世に通じると考えられた乾の方角(母屋の北西側)に母屋の床より高くなるよう土を盛り上げ、新竹で柱と屋根組みをこしらえ、新藁で屋根をふいて「先祖神様」を祭る祠を新調。毎年作り変えて霊力の復活を願ったと言われています。 現代においては、作り付けの祠がホームセンターでも買える時代となりましたが、地の神祭りの日には、祠を作り変える家庭も多いのではないでしょうか。