P04-05 天皇、皇后両陛下が袋井市をご訪問になりました  11月27日、天皇、皇后両陛下が、明治時代末期にベトナム独立運動の指導者ファン・ボイ・チャウを支援した浅羽佐喜太郎の紀念碑が建つ常林寺(梅山)と、ファンと佐喜太郎の交流に関する特別展を開催中であった市郷土資料館・近藤記念館(浅名)を訪問されました。  碑は、佐喜太郎をしのぶためにファンが村人と1918年に建てたもので、常林寺では原田市長が、資料館・記念館では館長が、碑建立の経緯や佐喜太郎とファンの交流、本市とベトナムとのつながりなどを説明すると、両陛下は紀念碑や展示を熱心にご覧になりました。  両陛下による本市訪問は、平成15年に小笠山総合運動公園エコパで開催された「NEW!!わかふじ国体」以来15年ぶりで、寺や記念館、沿道に詰め掛けた大勢の皆さんが日の丸の小旗を振って歓迎すると、優しい笑顔で手を振られ、たくさんの歓声にお応えになりました。 曽祖父、佐喜太郎に関心を持っていただき光栄です 浅羽佐喜太郎のひ孫 浅羽秀一さん(梅山)  常林寺を訪れた天皇、皇后両陛下を、佐喜太郎の子孫として、原田市長や高木議長、ご住職とともにお出迎えさせていただきました。  碑に刻まれたファンの思いを、一文字一文字、じっくりとご覧になる両陛下の後方におりましたところ、碑の見学を終えられた天皇陛下から、思いもかけずお声を掛けていただきました。予想外のことで驚きましたが、その柔らかく優しい声と、寄り添い、ほほえむ両陛下のお姿がとても印象的でした。  両陛下に、ベトナム独立運動を支援した佐喜太郎に関心を持っていただき、この梅山の地にまでご訪問いただけたことを大変光栄に思います。  佐喜太郎の支援は大義あるものであった一方、当時の国の方針とは合わなかったこともあり、当家では代々、表立って話すことを控えていましたが、今回の両陛下のご訪問により、それも区切りを迎えたと感じています。  両陛下にご視察いただけたことを機に、より多くの皆さんにファンと佐喜太郎の交流の歴史を知っていただき、日本とベトナムの交流がますます盛んになることを願ってやみません。