P02-03 がんばる人にクラウンをあげよう 子どもたちの笑顔が元気のもと! 石井辰男さん、昶子さん 市内7か所の子育て支援センターは、年間約93,000人に利用され、毎日、子どもたちの元気な笑い声が響いています。そのセンターを支えているのが、子育て支援ボランティアの皆さんです。 今月の「頑張る人にクラウンをあげよう」は、約19年にわたり子育て支援のボランティアを続ける石井辰男さん・昶子さん(村松下)にお話を伺います。 問 企画政策課シティプロモーション室 TEL 44ー2144 はじめは妻の声掛けから  金属の精密加工の仕事をしていた石井辰男さんは、2000年に定年を迎え退職。元々の趣味だった釣りを存分に楽しんで過ごそうと考えていました。しかし、毎日自由にできてしまうという環境からか、趣味への熱は冷め、自宅で過ごす日々を送っていました。  「このままの生活ではいけない」と感じた妻の昶子さんは、元々の子ども好きだったこともあり、「体が動くうちは、子どもたちのためになる活動をしてみようよ」と提案。2001年から子育て支援のボランティアを始めました。  2人は、子どもたちに「たっちゃんおじさん」と「てっこちゃん」という愛称で親しまれており、中央子育て支援センター「カンガルーのぽっけ」や市内の放課後児童クラブで、けん玉やベーゴマ、メンコなどを使って遊ぶ活動を月3〜4回程行っています。  子どもたちに「遊びを教える」のではなく、自分たちが子どもたちに「遊んでもらう」という気持ちを大切にしていると言います。 夢中になって遊べるように  辰男さんは、けん玉やベーゴマが得意で、子どもたちに様々な技を披露しながら、コツを教え、子どもの世話が好きな昶子さんがそれらの遊びが難しい、小さな子の面倒を見て辰男さんを補助。飽きずに夢中になって遊べるように、辰男さんが子どもの頃に使っていた実際のおもちゃを使ったり、けん玉の玉を光るボールに変えたりするなど工夫しています。  また、小さな子どもでも、安全に楽しく遊ぶことができるよう、軽くて丈夫な素材を使って、おもちゃを手作りしています。 これからも夫婦で一緒に  辰男さんは今までの経験を振り返りながらこう語ります。  「子育て支援センターに行きづらいと思っているお父さん。私たちと一緒に子どもたちと遊びませんか? 私自身も妻の子ども好きの延長で活動するようになりましたが、今では子どもたちと遊ぶ時間がたまらなく楽しいです。  買い物先などで子どもに声を掛けられたり、私たちが子育て支援センターへ来る日を楽しみに待っていてくれる子どもたちがいたりと、本当にうれしい経験をたくさんさせてもらっています。  インターネットが普及し、顔を合わせて遊ぶことも減ってきているようですが、こうした遊びを通して、人を思いやる気持ちや友達づくりの手助けができればと思っています。  活動を始めてもうすぐ19年になります。ここまでやってこられたのも妻の存在が大きく、あの時に声を掛けてくれたことに感謝しています。  身体と心が健康な限り、妻と二人三脚で子どもたちの笑顔のために活動を続けていきたいと思っています」 コミセンリレー 第9回 袋井北コミュニティセンター  袋井北地区は、人口約14,600人、約5,600世帯の子どもから高齢者、外国籍の方まで、たくさんの方が居住する地区です。  コミュニティセンターでは、ふれあいまつりやふれあい体育祭、芸能発表会、新春作品展など、多くの方が交流し、互いにふれ合い、高め合う行事を行っています。また、今年度から「袋井北地区の未来を考える会」を設け、現在の地域の課題から今後の袋井北地区が取り組んでいく方向性について話し合いを行っています。  袋井北地区がいつまでも住みやすく、魅力のある地域であるように、地域の中心であるコミュニティセンターでの行事や活動を、地域住民の皆さんと一緒に考えて、これからも人の出会いとつながりを大切にしていきたいと思います。